郷士(読み)ゴウシ

デジタル大辞泉 「郷士」の意味・読み・例文・類語

ごう‐し〔ガウ‐〕【郷士】

 
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精選版 日本国語大辞典 「郷士」の意味・読み・例文・類語

ごう‐しガウ‥【郷士】

 

(一)  
(二) 
(一)[]()(1776)
(三) 
(一)[]()(1702)
 

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改訂新版 世界大百科事典 「郷士」の意味・わかりやすい解説

郷士 (ごうし)


1212

 1600513176313182251747449931

 18725

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「郷士」の意味・わかりやすい解説

郷士
ごうし


()()()鹿()()鹿()()17832()()18178017866()1872519143

 

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百科事典マイペディア 「郷士」の意味・わかりやすい解説

郷士【ごうし】

江戸時代,城下に居住した家中武士に対し,おもに郷村に定住して士以外の業に従いながら武士としての待遇を受けた階層の総称。戦国時代からの遺制として,また新規大名が旧族大名の遺臣を懐柔し,農村支配を円滑にするために特異な階層として残した初期郷士(高知・鹿児島藩)がある。また財政難から藩政に貢献した農民や町人を士分に取り立てて郷士とした例(水戸藩の献金郷士)は江戸中期以後多くなる。山間部に隠棲(いんせい)して古い身分関係をもつ郷士もある(肥後の五家衆,大和の十津川郷士,伊那の御館(おやかた)衆)。
→関連項目外城制度八王子千人同心人吉藩山科

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「郷士」の解説

郷士
ごうし

江戸時代,農村に居住し武士的身分を与えられた者の総称。地域により存在形態や呼称は多様。一般に正規の家臣より一段低く扱われたが,給地を与えられ軍役を負担するなど藩家臣団の一員として位置づけられる。他方で農民同様に年貢地を耕作して農業経営を行うことも多い。郷士には中世の小土豪が兵農分離の際,武士にも百姓にもならず土着した場合と,近世に新田開発や献金により有力農民が郷士にとりたてられた場合がある。鹿児島藩の外城(とじょう)衆や高知藩の郷士など,西国の外様諸藩に多くみられた。生活様式は農民的でも武士意識が強く,藩の郷村支配にはたした役割も大きい。幕末期には大和国吉野の十津川(とつかわ)郷士のように政治的に重要な活動を行う者もいた。明治期以降,多くは士族とされた。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「郷士」の意味・わかりやすい解説

郷士
ごうし

江戸時代,城下町に住む武士に対して,農村に居住する武士をいった。本来,諸藩の家臣は兵農分離によって城下町に住むべきものとされていたが,農民支配の末端機構として郷士を利用する藩も少くなかった。また,財政難のために藩士を帰農させることもあり,新田開発に郷士を動員することもあった。郷士は地方によって呼び名が異なっており,薩摩藩の外城家中や土佐藩の一領具足,紀州藩の地士,藤堂藩の無足人などがその例である。その存在形態も異なるが,一般的に郷士は城下町の武士よりも身分的に低いものとされた。明治維新後は士族に編入された。

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旺文社日本史事典 三訂版 「郷士」の解説

郷士
ごうし

 

18725  

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世界大百科事典(旧版)内の郷士の言及

【家中】より

…したがって家中とは,日本において封建的な家制度が完成したといわれるこの時代に,そのの構成員全体をよぶ場合に用いられた擬制的な同族呼称のことなのである。【鈴木 国弘】
[近世]
 江戸時代には一藩内の城下居住の武士を,郷村居住の武士である郷士に対して,家中と称したが,広義には両者を合わせて家中と総称した。藩という公称を欠いた江戸時代には家中が藩または藩士の総称の意味にも使われた。…

【土佐藩】より

…忠義の三男一安は江戸に麻布山内家を興し,子孫は本藩収納米のうちから1万石を分与されて,定府(じようふ)大名の土佐新田藩主となった。土佐藩士の身分は,家老,中老,馬廻(うままわり),小姓組,留守居組,郷士,用人,徒士(かち),足軽,武家奉公人等に分かれ,留守居組以上を上士(じようし),郷士以下を下士(かし)と称したが,のちその中間に白札身分が派生した。上士のほとんどは,藩祖一豊に従って来国した家系を誇り,高知の郭中に集住した。…

【肥後国】より




 158914(1760)362210052900

【無足人】より

…【藤木 久志】(2)近世には切米取(きりまいとり),扶持米取(ふちまいとり)の下級武士をさす場合が多い。また伊勢津藩や近江甲賀郡では郷士的な上層農民を無足人といった。これとは逆に肥前唐津藩では水呑百姓を意味していた。…

※「郷士」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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