雑戸(読み)ザッコ

デジタル大辞泉 「雑戸」の意味・読み・例文・類語

ざっ‐こ【雑戸】

 
 

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精選版 日本国語大辞典 「雑戸」の意味・読み・例文・類語

ざっ‐こ【雑戸】

 

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(一)[](718)
 

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改訂新版 世界大百科事典 「雑戸」の意味・わかりやすい解説

雑戸 (ざっこ)


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「雑戸」の意味・わかりやすい解説

雑戸
ざっこ

 
1  

雑戸
ぞうこ

雑戸」のページをご覧ください。

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百科事典マイペディア 「雑戸」の意味・わかりやすい解説

雑戸【ざっこ】

〈ぞうこ〉とも読む。律令制度で諸官庁に世襲的に隷属した下級技術者。身分は,唐では賤民(せんみん),日本では良民の最下層で渡来人が多い。大和朝廷時代の品部(しなべ)のうち,武器製作・皮革加工・牧畜などの技術をもち,官庁の工房や牧場に交代で勤務したものが,大化改新後もその重要性のゆえに解放されず,唐にならって雑戸と呼ばれ,婚姻・職業・裁判などで身分上の差別をされた。《令集解(りょうのしゅうげ)》によると総戸数1603。744年全雑戸の解放が行われたが,これは聖武天皇の大仏造立(ぞうりゅう)にかかわるとみられる。
→関連項目官戸伴造

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「雑戸」の解説

雑戸
ざっこ

律令制下,特定官司に所属した軍事関係を主とする技術者集団。大化前代の職業部民のうち,その技術の重要性から解放されずに再編成されたもので,課役が減免された。百済手部(くだらのてひとべ)・百済戸・雑工戸(ざっこうこ)・鍛戸(かぬちこ)・筥戸(はここ)・飼戸・鞍作などがあり,大宝令の官員令別記によればその総数は1603戸。雑戸籍に登録され,特殊な姓を付されるなど一般公民と区別され,賤視されることもあった。8世紀初めからしだいに解放され,9世紀中にはほぼ実体を失ったと考えられる。

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旺文社日本史事典 三訂版 「雑戸」の解説

雑戸
ざっこ

律令制において,特定の官司に属する特殊手工業者の集団
賤民に準じ,品部 (しなべ) より身分は低い。庸・調の代わりに,一定期間所属官庁に勤務して特殊技術の仕事に従事したり,または特定の手工業品を納めた。多くは課役を免除された。

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普及版 字通 「雑戸」の読み・字形・画数・意味

【雑戸】ざつこ

官奴再免。

字通「雑」の項目を見る

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「雑戸」の意味・わかりやすい解説

雑戸
ざっこ

品部・雑戸

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世界大百科事典(旧版)内の雑戸の言及

【賤民】より

…官戸,公奴婢,家人,私奴婢は,一般に手工業や農業に従事する労働奴隷ではなく,それらの補助的労働や雑役に従事する家内奴隷であった。手工業部民の一部は律令制では賤民に準ずる身分の雑戸(ざつこ)に編成されたが,8世紀半ば以降解放されていった。賤民は同身分間での婚姻しか認められず,良民との通婚も禁止された。…

※「雑戸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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