開館70周年記念展示「本の玉手箱―国立国会図書館70年の歴史と蔵書―」

第2部第1章第3節 珍本さまざま



俳人、子規の息づかいが聞こえる?

43 〔絶筆三句〕


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43 〔絶筆三句〕の画像

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楽しいかな?俳句でカルタ

44 〔子規手製俳句カルタ〕

〔正岡子規 明治27-28(1894-1895)年頃〕写【WB41-55】


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今となっては“お宝”-こんなものが残されていた-

45 張交帖(はりまぜじょう)

〔明治時代〕製作【本別9-24】

引札(ひきふだ。チラシのこと)、びら、菓子や箸の包み紙、略暦など各種の刷り物を貼り混ぜたもの。武蔵国大里郡吉見村字冑山(現埼玉県)の豪農で、埼玉県議会議長や貴族院議員を務め、郷土史家としても知られた根岸武香(ねぎし たけか)の旧蔵書(冑山文庫 かぶとやまぶんこ)。

45 張交帖(はりまぜじょう)第5冊の画像

第5冊
明治30年代の各種鉄道の乗車券や展覧会の入場券、書籍の割引切符などが貼付されている。
デジタルコレクション

45 張交帖(はりまぜじょう)第9冊の画像

第9冊
展示箇所は川上音二郎の「當世新版 オツペケペー」(明治22(1889)年12月)。
デジタルコレクション

45 張交帖(はりまぜじょう)第4冊の画像

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45 張交帖(はりまぜじょう)第1冊の画像

第1冊
水飴、焼麩、ラムネ、白朝鮮飴などを紹介した紙片が貼付されている。
デジタルコレクション

蓑虫(ミノムシ)を使った本

46 書斎の岳人


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46 書斎の岳人の画像

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竹好きに捧げる本

47 西園寺公望

木村毅 著 書物展望社 昭和8(1933)年【643-5】

竹を好み、「竹軒」と号した西園寺公望にちなんだ、竹づくしの装丁。背は割竹三枚を紐で組み合わせ、表紙は筍皮装、背文字は竹に彫刻。綴じた紐は堅固な上、机も傷めないようにとの用心でもある。筍皮が長い間も決して剝げないよう工夫した結果、汚れも綺麗にとれるのが妙味である。斎藤昌三が主宰する書物展望社の特殊装丁本。

日本の意匠、扇子型本

48 Painted fans of Japan

C.E. Tuttle Co.〔1962〕【792.0952-T552p】

伝統的な日本の能舞台で使用される扇子15種類を海外向けに紹介した扇子型本。色鮮やかな錦織で装丁された表紙を開くと、日本の四季の代表的な景色を描いた扇子の数々を楽しむことができる。

ヴィクトリア朝の仕掛け絵本

49 Little pets

E. Nister E.P. Dutton〔18--?〕【Y17-B5757】

19世紀イギリスでは、印刷技術の発展とともに多色刷りの絵本が出版されるようになり、精巧な仕掛け絵本も次々と登場した。展示資料を手掛けたアーネスト・ニスターは仕掛け絵本専門の出版社を興し、成功した。物語のイメージに合わせたヴィクトリア朝時代の愛らしい子供達や動物の挿絵が立体的に見えるように作られている。