フランス・パリのエッフェル塔近くの日本文化会館で4日午後︵日本時間同日夜︶、伊賀流忍者を紹介するセミナーが開かれた。伊勢志摩サミットのPRなどで訪欧中の鈴木英敬知事が出席し、﹁三重には修行体験の施設がある。ぜひニンジャになりに来て下さい﹂と呼びかけた。 三重大と国際交流基金の共催で、約300席の会場は老若男女でほぼ満員に。川上仁一・同大社会連携特任教授が伊賀流忍者集団﹁黒党︵くろんど︶﹂と一緒に、歩き方や身を隠す方法といった忍びの術を実演。終了後は﹁ぜひニンジャと記念写真を﹂と、大勢の観客が舞台に上がった。 セミナーの狙いは、忍者に関する学術的な研究を知ってもらうこと。この日は同大の吉丸雄哉准教授が、黒装束の忍者像が一般化した経緯や、実在し諜報︵ちょうほう︶活動で暗躍していたとみられる﹁忍び﹂との違いなどを紹介。初日の3日には、同大の山田雄司教授の講演やシンポジウムもあった。︵パリ=原篤司