戦闘機、航空機、戦車、外車。模型の箱が天井まで積み重なる。仙台市宮城野区二の森の﹁模型倶楽部︵くらぶ︶﹂が今月末、創業36年の歴史に幕を閉じる。店主の内田吉彦さんが2日、67歳で急逝した。在庫処分の閉店セールに、別れを惜しむ常連客らが大勢集う。 セール初日の21日、小さな店に約120人が駆け付けた。小学生の時から常連の会社員菅原令︵たかし︶さん︵44︶=宮城野区=は﹁年月がたっても内田さんは模型店のお兄さん。地域の子どもたちの成長も見守ってくれた﹂とショックを隠せない。 内田さんは、ただ模型を売るだけではなかった。客が欲しい商品を取り寄せ、制作のイロハも教えた。元日以外の364日、店を開け、…