国際数学オリンピック
毎年行われる高校生を対象とした数学の問題を解く能力を競う国際大会
国際数学オリンピック︵こくさいすうがくオリンピック、英: International Mathematical Olympiad︶とは、高校生などを対象に毎年行われる数学の問題を解く能力を競う数学の競技の国際大会である。略称はIMO、また単に数学オリンピック。
IMOのロゴ
国際科学オリンピックの1種目。
日本代表の選手は日本数学オリンピックによって選抜される。
概要 編集
ルール 編集
時間・点数・メダル 編集
テストは2日間あり、出場者は各1日4時間30分で、3問ずつ挑戦する。各問題は7点満点で採点され、満点は42点︵7点x3問x2日=42点︶である。採点の結果、上位1/12位には金メダル、次の2/12位には銀メダル、次の3/12位には銅メダルが授与される。
出題範囲 編集
出題範囲は国際バカロレアの基準による高校2年生程度までで、﹁整数問題、幾何、組合せ、式変形等の問題が題材﹂となる[1]。﹁微積分、確率、統計、行列、空間ベクトル、複素平面、立体幾何、三角関数﹂は、2019年現在は含まれていない。ただし、日本の高校の学習指導要領からは外された﹁平面幾何﹂、﹁関数等式﹂、﹁組合せ数学﹂に関わっている問題[2]が半分以上出題される。この出題範囲は本来満20歳以下[3]の選手を対象として考案されているため、国際バカロレア基準で大学入試を行わない地域によっては大学の一年次で組合せ論や初等幾何学が課せられることに起因している。近年は複数の分野の融合問題が目立っており、選手のほとんど誰も解くことができない超難問[4]も出題される。日本チームの問題が採用されたことが公表されている回は[注1]、第52回オランダ大会︵第六問︶と第54回コロンビア大会︵第一問︶のみである。参加人数 編集
1カ国あたり、最大6人の選手が参加できる。日本選手の成績が最も良かった2009年のブレーメン︵ドイツ︶大会では、104カ国および地域565人が参加した。国別チームは必ず上限が6名なので﹁7位﹂だった人間は参加できない。このため国籍を参加者の親が買い、別の国籍で参加する例は枚挙に暇がない。参加方法 編集
﹁国際数学オリンピック︵IMO︶代表資格は、日本国籍を有する高校2年生以下の者﹂となる[1]。日本から参加するには、日本数学オリンピック︵JMO︶に参加し、上位入賞する必要がある。倍率は毎年高い。国家間の競争 編集
参加国 編集
旧共産圏から始まり、西側諸国そして中近東へと参加が拡大してきたが、数回の参加で点数が振るわないためにやめる国もある。2016年に出場中に選手の脱北者が出たことで翌2017年の参加をやめた北朝鮮[5][6]のように政治的事情で出場中止に追い込まれる国や成績不振で参加を取りやめる国もあった。成績が振るわないと次年度から参加しない国もあるものの2023年の大会は過去最多の112カ国と6名のロシア連邦個別選手団が参加した。日本 編集
詳細は「#国際数学オリンピックの歴代開催地」および「#日本人の参加成績」を参照
日本は1990年の第31回北京大会より参加したが20位に終わった[7]。この回の日本勢の成績は、新聞やラジオでも報じられたが、初参加だったためか詳細については触れられなかった。
東欧諸国 編集
社会主義国家でありソ連の衛星国であったルーマニアやハンガリーなどは当時高い順位を誇っていた[8][注2]ものの、それらの政権の崩壊と同時に教育への支援も財政面から打ち切られ、現在の順位はそれほどではなくなった。その一方で中近東やアジアの熱意は目覚しいものがあり、これらの国と順位が入れ替わっている。ルーマニアは1959年の第1回で総合1位であったほどの有数の強豪国であったのに、2018年度は33位とワースト記録を更新した。そのような不始末があると団長や副団長の責任を問われるため、急激に順位がなぜか復活するのも特徴で、2023年度のルーマニアの成績は元に戻っている。ロシア 編集
2022年はロシアがウクライナに軍事介入したため﹁ロシア連邦選手団﹂としての承認が却下されたが、選手は個別登録で参加し順位は反映されなかった。2023年以降もロシアが軍事介入をやめない限りこの方針が続く模様。中国 編集
中国は毎年のようにトップ3にいて、全員金メダルという成績を過去に出し、金メダル数も世界一の強豪国であった。ロシア不参加といった変則的な体制とは言え、2022年には参加者全問満点の快挙を成し遂げている。しかしながら、大学数学以後の現代数学の展開に、中国人大学生はついていけていないことを指摘する中国人数学者もいる[9][10]。2015年にアメリカが20年ぶりに中国に勝利した際は競争に批判的な中国の一部では歓迎する向きもあった[11]。ただし、2019年に首位は中国に奪還され途上国のインドネシアが日本に迫る勢いを示すなど、競争は激化し続けている[注3]。フィールズ賞受賞者 編集
詳細は「#国際数学オリンピックに出場したフィールズ賞受賞者」を参照
開催 編集
国際数学オリンピックの歴代開催地 編集
回 | 年 | 参加 国数 |
開催地 | 順位 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | ||||
1 | 1959年 | 7 | ブラショヴ、ブカレスト(ルーマニア) | ルーマニア | ||||
2 | 1960年 | 5 | シナヤ(ルーマニア) | チェコスロバキア | ||||
3 | 1961年 | 6 | ヴェスプレーム(ハンガリー) | ハンガリー | ||||
4 | 1962年 | 7 | チェスケー・ブジェヨヴィツェ(チェコスロバキア) | ハンガリー | ||||
5 | 1963年 | 8 | ワルシャワ、ヴロツワフ(ポーランド) | ソ連 | ||||
6 | 1964年 | 9 | モスクワ(ソビエト連邦) | ソ連 | ||||
7 | 1965年 | 10 | ベルリン(東ドイツ) | ソ連 | ||||
8 | 1966年 | 9 | ソフィア(ブルガリア) | ソ連 | ||||
9 | 1967年 | 13 | ツェティニェ(ユーゴスラビア) | ソ連 | ||||
10 | 1968年 | 9 | モスクワ(ソビエト連邦) | 東ドイツ | ||||
11 | 1969年 | 14 | ブカレスト(ルーマニア) | ハンガリー | ||||
12 | 1970年 | 14 | ケストヘイ(ハンガリー) | ハンガリー | ||||
13 | 1971年 | 15 | ジリナ(チェコスロバキア) | ハンガリー | ||||
14 | 1972年 | 15 | トルン(ポーランド) | ソ連 | ||||
15 | 1973年 | 16 | モスクワ(ソビエト連邦) | ソ連 | ||||
16 | 1974年 | 16 | エアフルト、ベルリン(東ドイツ) | ソ連 | ||||
17 | 1975年 | 17 | ブルガス、ソフィア(ブルガリア) | ハンガリー | ||||
18 | 1976年 | 19 | リエンツ(オーストリア) | ソ連 | ||||
19 | 1977年 | 20 | ベオグラード(ユーゴスラビア) | アメリカ | ||||
20 | 1978年 | 17 | ブカレスト(ルーマニア) | ルーマニア | ||||
21 | 1979年 | 23 | ロンドン(イギリス) | ソ連 | ||||
22 | 1981年 | 27 | ワシントンD.C.(アメリカ) | アメリカ | ||||
23 | 1982年 | 30 | ブダペスト(ハンガリー) | 西ドイツ | ||||
24 | 1983年 | 32 | パリ(フランス) | 西ドイツ | ||||
25 | 1984年 | 34 | プラハ(チェコスロバキア) | ソ連 | ||||
26 | 1985年 | 38 | ヨウツァ(フィンランド) | ルーマニア | ||||
27 | 1986年 | 37 | ワルシャワ(ポーランド) | ソ連/アメリカ | ||||
28 | 1987年 | 42 | ハバナ(キューバ) | ルーマニア | ||||
29 | 1988年 | 49 | シドニー、キャンベラ(オーストラリア) | ソ連 | ||||
30 | 1989年 | 52 | ブラウンシュヴァイク(西ドイツ) | 中国 | ソ連 | アメリカ | ||
31 | 1990年 | 54 | 北京(中国) | 中国 | ソ連 | アメリカ | ルーマニア | フランス |
32 | 1991年 | 55 | シグツーナ(スウェーデン) | ソ連 | 中国 | ルーマニア | ドイツ | アメリカ |
33 | 1992年 | 56 | モスクワ(ロシア) | 中国 | アメリカ | ルーマニア | CIS | イギリス |
34 | 1993年 | 73 | イスタンブール(トルコ) | 中国 | ドイツ | ブルガリア | ロシア | 台湾 |
35 | 1994年 | 69 | 香港 | アメリカ | 中国 | ロシア | ブルガリア | ハンガリー |
36 | 1995年 | 73 | トロント(カナダ) | 中国 | ルーマニア | ロシア | ベトナム | ハンガリー |
37 | 1996年 | 75 | ムンバイ(インド) | ルーマニア | アメリカ | ハンガリー | ロシア | イギリス |
38 | 1997年 | 82 | マルデルプラタ(アルゼンチン) | 中国 | ハンガリー | イラン | ロシア | アメリカ |
39 | 1998年 | 76 | 台北(台湾) | イラン | ブルガリア | アメリカ ハンガリー |
台湾 | |
40 | 1999年 | 81 | ブカレスト(ルーマニア) | 中国 ロシア |
ベトナム | ルーマニア | ブルガリア | |
41 | 2000年 | 82 | 大田(韓国) | 中国 | ロシア | アメリカ | 韓国 | ブルガリア ベトナム |
42 | 2001年 | 83 | ワシントンD.C.(アメリカ) | 中国 | アメリカ | ロシア | ブルガリア 韓国 |
|
43 | 2002年 | 84 | グラスゴー(イギリス) | 中国 | ロシア | アメリカ | ブルガリア | ベトナム |
44 | 2003年 | 82 | 東京(日本) | ブルガリア | 中国 | アメリカ | ベトナム | ロシア |
45 | 2004年 | 89 | アテネ(ギリシャ) | 中国 | アメリカ | ロシア | ベトナム | ブルガリア |
46 | 2005年 | 91 | メリダ(メキシコ) | 中国 | アメリカ | ロシア | イラン | 韓国 |
47 | 2006年 | 90 | リュブリャナ(スロベニア) | 中国 | ロシア | 韓国 | ドイツ | アメリカ |
48 | 2007年 | 93 | ハノイ(ベトナム) | ロシア | 中国 | ベトナム 韓国 |
アメリカ | |
49 | 2008年 | 97 | マドリード(スペイン) | 中国 | ロシア | アメリカ 韓国 |
イラン | |
50 | 2009年 | 104 | ブレーメン(ドイツ) | 中国 | 日本 | ロシア | 韓国 | 北朝鮮 |
51 | 2010年 | 96 | アスタナ(カザフスタン) | 中国 | ロシア | アメリカ | 韓国 | カザフスタン タイ |
52 | 2011年 | 101 | アムステルダム(オランダ) | 中国 | アメリカ | シンガポール | ロシア | タイ |
53 | 2012年 | 100 | マル・デル・プラタ(アルゼンチン) | 韓国 | 中国 | アメリカ | ロシア | カナダ タイ |
54 | 2013年 | 97 | サンタ・マルタ(コロンビア) | 中国 | 韓国 | アメリカ | ロシア | 北朝鮮 |
55 | 2014年 | 101 | ケープタウン(南アフリカ) | 中国 | アメリカ | 台湾 | ロシア | 日本 |
56 | 2015年 | 104 | チエンマイ(タイ) | アメリカ | 中国 | 韓国 | 北朝鮮 | ベトナム |
57 | 2016年 | 109 | 香港 | アメリカ | 韓国 | 中国 | シンガポール | 台湾 |
58 | 2017年 | 111 | リオデジャネイロ(ブラジル) | 韓国 | 中国 | ベトナム | アメリカ | イラン |
59 | 2018年 | 107 | クルジュ=ナポカ(ルーマニア) | アメリカ | ロシア | 中国 | ウクライナ | タイ |
60 | 2019年 | 112 | バース(イギリス) | 中国 アメリカ |
韓国 | 北朝鮮 | タイ | |
61 | 2020年 | 105 | サンクトペテルブルク(ロシア) | 中国 | ロシア | アメリカ | 韓国 | タイ |
62 | 2021年 | 107 | サンクトペテルブルク(ロシア) | 中国 | ロシア | 韓国 | アメリカ | カナダ |
63 | 2022年 | 104 | オスロ(ノルウェー) | 中国 | 韓国 | アメリカ | ベトナム | ルーマニア |
64 | 2023年 | 112 | 千葉[注 4](日本[14]) | 中国 | アメリカ | 韓国 | ルーマニア | カナダ |
国際数学オリンピックの開催予定地 編集
派生大会 編集
中学生以下対象﹁国際数学競技会﹂は各国持ち回りの大会。略称は﹁IMC﹂。日本は2013年にチーム順位第1位に輝いた。台湾人が﹁コンペティション﹂と表記した会からの参加で、日本数学オリンピックのサイトにはそれが採用されているが、﹁コンテスト﹂表記を用いる国もあり一定していない。一カ国複数チームの応募が可能。2016年現在日本は参加していないが、一定数の国家が参加中である。
大学学部生対象﹁国際数学コンペティション﹂が存在する。コンペティションでは回答に用いる言語は英語である。アジア人の大学チームは、言語の問題からほとんど参加していない。おもに、東ヨーロッパとロシアの参加が目立つ。人数制限は全く存在しないが、所属大学と学部学科の明示が必要。出場条件は満23歳以下で下限はない。
中国女子数学オリンピック︵英語: China Girls Mathematical Olympiad︶は毎年中華人民共和国で開催されている女性限定の数学オリンピック。日本は2011年より参加していたが、鳥インフルエンザの問題などで[16]、2013年以降日本選手は派遣されていない。テストは2日間であり、各1日4時間で4問ずつに挑戦する。メダル配分のルールは同じ。
ヨーロッパ女子数学オリンピックはヨーロッパの各都市が持ち回りで行い、2012年から毎年行われている。日本は2014年より参加。
日本人の参加成績 編集
「国際科学オリンピックへの日本の参加」も参照
日本の順位 編集
国際数学オリンピック 編集
出典:[17]
︵日本の順位、獲得メダル数︶
●1990年 - 20位︵銀2, 銅1︶
●1991年 - 12位︵銀3, 銅3︶
●1992年 - 8位︵金1, 銀3, 銅1︶
●1993年 - 20位︵銀2, 銅3︶
●1994年 - 10位︵金1, 銀2, 銅3︶
●1995年 - 9位︵金1, 銀3, 銅2︶
●1996年 - 11位︵金1, 銀3, 銅1︶
●1997年 - 12位︵金1, 銀3, 銅1︶
●1998年 - 14位︵金1, 銀1, 銅3︶
●1999年 - 13位︵金2, 銀4︶
●2000年 - 15位︵金1, 銀2, 銅3︶
●2001年 - 13位︵金1, 銀3, 銅2︶
●2002年 - 16位︵金1, 銀3, 銅1︶
●2003年 - 9位︵金1, 銀3, 銅2︶
●2004年 - 8位︵金2, 銀4︶
●2005年 - 8位︵金3, 銀1, 銅2︶
●2006年 - 7位︵金2, 銀3, 銅1︶
●2007年 - 6位︵金2, 銀4︶
●2008年 - 11位︵金2, 銀3, 銅1︶
●2009年 - 2位︵金5, 銅1︶
●2010年 - 7位︵金2, 銀3︶
●2011年 - 12位︵金2, 銀2, 銅2︶
●2012年 - 17位︵銀4, 銅1︶
●2013年 - 11位︵銀6︶
●2014年 - 5位︵金4, 銀1, 銅1︶
●2015年 - 22位︵銀3, 銅3︶
●2016年 - 10位︵金1, 銀4, 銅1︶
●2017年 - 6位︵金2, 銀2, 銅2︶
●2018年 - 13位︵金1, 銀3, 銅2︶
●2019年 - 13位 (金2 , 銀2 , 銅2)
●2020年 - 18位︵銀5, 銅1︶
●2021年 - 25位︵金1, 銀2, 銅3︶
●2022年 - 8位︵金1, 銀4, 銅1︶
●2023年 - 6位︵金2, 銀3, 銅1︶
中国女子数学オリンピック 編集
出典:[18] ●2011年 - ︵金1, 銅1︶ ●2012年 - ︵金1, 銀1, 銅2︶ヨーロッパ女子数学オリンピック 編集
出典:[19] ●2014年 - 10位︵銀2, 銅1︶ ●2015年 - 8位︵金1, 銅3︶ ●2016年 - 11位︵金1, 銅2, 優秀賞1︶ ●2017年 - 21位︵銅4︶ ●2018年 - 12位︵金1, 銀1, 銅1︶[20] ●2019年 - 13位︵銀1, 銅3︶日本人満点 編集
●片岡俊基︵2005年︶[21] ●栗林司 ︵2005年︶[22] ●副島真︵2009年︶[23] ●沖祐也︵2022年︶日本人金メダリスト 編集
国際数学オリンピック 編集
出典:[24] ●児玉大樹︵筑波大学附属駒場高等学校︶ - 1992年︵11位︶。現‥東北大学材料科学高等研究所助教[25] ●高橋悟︵灘高等学校︶ - 1994年︵23位︶。現‥シンガポール国立大学教授[26] ●丸岡哲之︵開成高等学校︶ - 1995年︵15位︶, 1997年︵7位︶。1994年に中学生で銀メダルを獲得する。 ●中島さち子︵フェリス女学院高等学校︶ - 1996年︵7位︶。現在はジャズ・ピアニスト、steAm, Inc.代表取締役社長、STEAM Sports Laboratory取締役。日本人女性初めての金メダリスト。 ●長尾健太郎︵開成高等学校︶ - 1998年︵7位︶, 1999年︵37位︶, 2000年︵28位︶。日本人初の3年連続金メダル。 ●伊藤淳︵武蔵高等学校︶ - 1999年︵28位︶ ●尾高悠志︵筑波大学附属駒場高等学校︶ - 2001年︵38位︶。現・京都大学大学院理学研究科数学教室准教授[27] ●今井直毅︵灘高等学校︶ - 2002年︵29位︶。現‥東京大学理学部数学科准教授[28] ●西本将樹︵灘高等学校︶ - 2003年︵29位︶、2004年︵33位︶。東京大学大学院数理科学専攻、現‥河合塾講師[29] ●清水俊宏︵早稲田実業学校高等部︶ - 2004年︵28位︶ ●栗林司︵筑波大学附属駒場高等学校︶ - 2005年︵1位︶。東京大学・特別研究員DC1︵~2015年3月︶[30]。日本人初の世界1位︵片岡と同年に1位タイ︶。 ●片岡俊基︵高田高等学校︶ - 2005年︵1位︶、2007年︵7位︶。東京大学・特別研究員DC1︵~2015年3月︶[31]。日本人初の世界1位︵栗林と同年に1位タイ︶。 ●渡部正樹︵筑波大学附属駒場高等学校︶ - 2005年︵23位︶, 2006年︵21位︶ ●大橋祐太︵筑波大学附属駒場高等学校︶ - 2006年︵13位︶ ●副島真︵筑波大学附属駒場高等学校︶ - 2007年︵19位︶, 2008年︵12位︶, 2009年︵1位︶、日本人2人目の3年連続金メダル。東京大学大学院情報理工学系研究科 コンピュータ科学専攻 今井研究室 修士課程[32] ●関典史︵灘高等学校︶ - 2008年︵35位︶。現‥モルガン・スタンレー社員 ●滝聞太基︵筑波大学附属駒場高等学校︶ - 2009年︵12位︶。東大数学科から現‥岡山大学で代数学の研究 ●保坂和宏︵開成高等学校︶ - 2009年︵8位︶ ●今村志郎︵灘高等学校︶ - 2009年︵27位︶ ●岸川滉央︵久留米大学附設高等学校︶ - 2009年︵4位︶, 2010年︵9位︶ ●井上秀太郎︵灘高等学校︶ - 2010年︵27位︶ ●吉田健祐︵筑波大学附属駒場高等学校︶ - 2011年︵6位︶ ●北村拓真︵灘高等学校︶ - 2011年︵25位︶。現‥カラクリ株式会社、JCIMO委員 ●山本悠時︵東海高等学校︶ - 2014年︵5位︶ ●隈部壮︵筑波大学附属駒場高等学校︶ - 2014年︵12位︶ ●早川知志︵洛星高等学校︶ - 2014年︵26位︶ ●上苙隆宏︵早稲田高等学校︶ - 2014年︵40位︶ ●高谷悠太︵開成高等学校︶ - 2016年︵23位︶, 2017年︵1位︶。日本人3人目の世界1位。 ●黒田直樹︵灘高等学校︶ - 2017年︵36位︶, 2018年︵6位︶ ●兒玉太陽︵海陽中等教育学校︶ - 2019年︵28位︶ ●坂本平蔵︵筑波大学附属高等学校︶ - 2019年︵28位︶ ●町野有夏 (Millfield School) - 2020年︵22位︶, 2021年︵24位︶日本人だがイギリス在住のため、イギリス代表として参加[33]。日本人女子2人目の金メダリストで、日本人女子史上初の2大会連続の金メダリスト。 ●神尾悠陽︵開成高等学校︶ - 2021年︵48位︶ ●沖祐也︵灘高等学校︶ - 2022年︵1位︶日本人4人目の世界1位。 ●北村隆之介︵東京都立武蔵高等学校︶ - 2023年︵12位︶ ●古屋楽︵筑波大学附属駒場高等学校︶ - 2023年︵28位︶アジア太平洋数学オリンピック 編集
●渡部正樹︵筑波大学附属駒場高等学校︶ - 2005年 ●片岡俊基︵高田高等学校︶ - 2006年 ●渡部正樹︵筑波大学附属駒場高等学校︶ - 2007年 ●副島真︵筑波大学附属駒場高等学校︶ - 2008年, 2009年 ●保坂和宏︵開成高等学校︶ - 2010年 ●岸川滉央︵久留米大学附設高等学校︶ - 2011年 ●葛西祐美︵東京都立国立高等学校︶- 2012年 ●山下真由子︵新宿山吹高等学校︶- 2013年, 2014年 現‥京都大学数理解析研究所 助教 ●井上卓哉︵開成高等学校︶ - 2015年中国女子数学オリンピック 編集
●葛西祐美︵東京都立国立高等学校︶- 2011年, 2012年ヨーロッパ女子数学オリンピック 編集
出典:[34]
●荻田真矢︵愛光高等学校︶- 2015年︵11位︶, 2016年︵9位︶
●渡部由佳︵洛南高等学校︶ - 2018年︵9位︶
●町野有夏︵Millfield School︶ - 2019年︵11位︶, 2020年︵2位︶, 2021年︵9位︶。前述の理由により、イギリス代表として参加。
日本人総出場回数上位者 編集
5回出場 編集
●大島芳樹︵筑波大学附属駒場中学・高等学校︶ - 1999, 2000, 2001, 2002, 2003年。東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構フェロー (2013-14) 現‥東京大学大学院数理科学研究科准教授4回出場 編集
●丸岡哲之︵開成中学・高等学校︶ - 1994, 1995, 1996, 1997年 ●長尾健太郎︵開成中学・高等学校︶ - 1997, 1998, 1999, 2000年 ●今井直毅︵灘中学・高等学校︶ - 1999, 2000, 2001, 2002年 ●片岡俊基︵高田中学・高等学校︶ - 2004, 2005, 2006, 2007年 ●副島真︵筑波大学附属駒場中学・高等学校︶ - 2005, 2007, 2008, 2009年高校別 IMO日本人金メダリスト数 編集
●筑波大学附属駒場高等学校 - 10人 ●灘高等学校 - 9人 ●開成高等学校 - 5人 ●フェリス女学院高等学校、武蔵高等学校、早稲田実業学校高等部、久留米大学附設高等学校、高田高等学校、東海高等学校、洛星高等学校、早稲田高等学校、筑波大学附属高等学校、海陽中等教育学校、Millfield School、東京都立武蔵高等学校 - 1人国際数学オリンピックに出場したフィールズ賞受賞者 編集
●グレゴリー・マルグリス - 1962年‥金 ●ウラジーミル・ドリンフェルト - 1969年‥金 ●ジャン=クリストフ・ヨッコス - 1973年‥銀, 1974年‥金 ●リチャード・ボーチャーズ - 1977年‥銀, 1978年‥金 ●ウィリアム・ティモシー・ガワーズ - 1981年‥金 ●グリゴリー・ペレルマン - 1982年‥金︵ただし本人はフィールズ賞の受賞を辞退︶ ●ローラン・ラフォルグ - 1984年‥銀, 1985年‥銀 ●スタニスラフ・スミルノフ - 1986年‥金, 1987年‥金 ●テレンス・タオ - 1986年‥銅, 1987年‥銀, 1988年‥金 ●エロン・リンデンシュトラウス - 1988年‥銅 ●ゴ・バオ・チャウ - 1988年‥金, 1989年‥金 ●マリアム・ミルザハニ - 1994年‥金, 1995年‥金 ●アルトゥル・アビラ - 1995年‥金脚注 編集
注釈 編集
(一)^ 公開が見送られた年度については不明。
(二)^ 旧東ドイツは1回だけ総合1位だったことがある。この発表を受けて西ドイツも総合1位を達成するなど、東西のいがみ合いに発展した。
(三)^ そもそも、国際数学競技者としての強さと数学研究者としての強さは、別の問題という見解もある[12]。
(四)^ 2023年︵令和5年︶に日本で開催予定の第64回国際数学オリンピック︵IMO2023︶は7月2日から7月13日まで千葉県千葉市美浜区の幕張メッセで行われた[13]。IMO2023に参加する日本代表選手は以下の6名。
●古屋楽︵筑波大学附属駒場高等学校3年︶
●林康生︵海城高等学校3年︶
●狩野慧志︵長野県松本深志高等学校1年︶
●北村隆之介︵東京都立武蔵高等学校3年︶
●小出慶介︵灘高等学校3年︶
●若杉直音︵帝塚山学院泉ヶ丘高等学校1年︶
ただし、学年は2023年︵令和5年︶4月現在のものである[13]。
出典 編集
(一)^ ab“JMO 日本数学オリンピック 概要”. 数学オリンピック財団. 2023年5月28日閲覧。
(二)^ “第51回2010年 国際数学オリンピック︵IMO︶カザフスタン大会大健闘!! 金メダル2個、国別順位7位”. www.imojp.org. 2019年2月9日閲覧。
(三)^ “International Mathematical Olympiad”. www.maths.otago.ac.nz. 2019年4月27日閲覧。
(四)^ “第3問は、点数につながった生徒が7人だけ。”. www.imo-official.org. 2019年2月9日閲覧。
(五)^ “北朝鮮の国際数学オリンピック参加者、香港の韓国領事館に駆け込み”. japanese.donga.com (2016年7月29日). 2019年2月5日閲覧。
(六)^ “北朝鮮、数学オリンピック不参加…﹁天才児﹂脱北の影響か”. news.livedoor.com (2017年8月4日). 2019年2月5日閲覧。
(七)^ “1990”. www.imo-official.org. 2019年2月5日閲覧。
(八)^ “results”. www.imo-official.org. 2019年2月5日閲覧。
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