成形炸薬弾

対装甲用の弾頭

: shaped charge/HEAThigh-explosive anti-tank使[1]

APFSDS

原理

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 PIBD
 
 

RDXHMX

/

8-9km/sAPFSDS



rpmAPFSDS

調2CL-20

温度と圧力に関する誤解

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[2]

10km/s



3

特徴

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5-8122RHARolled Homogeneous Armor, 
 
Strv.103 C

使

上記のように成形炸薬弾は、動的超高圧により塑性流動を生じさせることが主たる効果であり、APFSDSの侵徹原理にも繋がるが、現代においては対MBT用の砲弾としてはHEATではなくAPFSDSが搭載されることが多い。その理由としてHEATは数値上(RHA換算など)ではAPFSDSと同程度の威力を示すが、現在のMBTに多く使われる複合装甲に対してはAPFSDSに比べ有効ではないことが挙げられる。これはメタルジェットがAPFSDSの侵徹体に比べ質量が著しく小さく、固体としての挙動ではない事により、複合装甲の持つ衝撃インピーダンス勾配界面の影響を受けやすい他、複合装甲に用いられるセラミックユゴニオ弾性限界は鋼鉄の10倍以上であり、メタルジェットの圧力ではこれを超えることができない。さらにセラミックは原子間結合が強く、古典的破壊理論における亀裂の成長速度がメタルジェットの速度よりも遅いため、メタルジェットはこの結合力を引裂きながら進まなければならなくなり、実質的にはセラミックはアルミナ化合物としての理論上の理想強度を発揮しているのと同じになり、メタルジェットのエネルギーが減衰してしまう。

使用法

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多目的対戦車榴弾

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陸上自衛隊の105mm多目的対戦車榴弾

近年の戦車では多目的対戦車榴弾(HEAT-MP:High-Explosive Anti-Tank Multi-Purpose)が装備されていることが多い。これは、爆薬のエネルギーの70%以上がメタルジェットにならずに周囲に飛び散っているのを利用して、弾体のメタルジェット形成を阻害しない個所に鋼球やワイヤーを貼付し、爆発時に周囲に飛散するようにしたもので、榴弾兼用として使用される。ただ、同口径の榴弾と比較して威力で劣る(90式戦車の44口径120mm滑腔砲Rh120のHEAT-MPと74式戦車51口径105mmライフル砲L7A1の榴弾が同程度)。

アメリカのM830A1多目的対戦車榴弾などはレーザー近接信管を持ち、ヘリコプターを撃墜することすら可能だとされている。

魚雷

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Mk5097

タンデム弾頭

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RPG-7用のPG-7VRタンデムHEAT弾。
先端部のやや太めの部分がサブ弾頭(口径64mm)、中ほどの太い部分がメイン弾頭(口径105mm)である



125mm23調

スペースデブリ衝突実験

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10km/s16km/s2km/s

JAXA11km/s[3][4][5]


実際の兵器

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ロシア製 3BK29 成形炸薬弾
直径125mmのこの砲弾は、T-64以降の戦車砲から発射される

1910

PIAT

RPG-7

脚注

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(一)^ 使97

(二)^ 19741/35  No.35 37mm1972︿37

(三)^ 761201018-11doi:10.2493/jjspe.76.8 

(四)^ 495722001300309doi:10.2322/jjsass.49.300 

(五)^  1998.9 No.210 : . www.isas.jaxa.jp. 2020310

関連項目

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成形炸薬弾を使用する兵器