東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件
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東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件(とうきょう・さいたま れんぞくようじょゆうかいさつじんじけん)とは、1988年(昭和63年)から翌1989年(平成元年)にかけて日本の関東地方(埼玉県・東京都)で相次いで発生した4件の誘拐殺人事件。警察庁により、広域重要事件117号に指定された。
東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件 | |
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正式名称 | 警察庁広域重要指定117号事件 |
場所 |
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日付 | 1988年 - 1989年 |
死亡者 | 4人 |
犯人 | 宮崎勤 |
対処 | 逮捕・起訴 |
謝罪 | なし |
刑事訴訟 | 死刑(執行済み) |
事件の経緯
編集A事件
編集犯行声明
編集B事件
編集C事件
編集D事件
編集犯人の逮捕
編集取り調べでの自供
編集動機
編集刑事裁判
編集第一審
編集初公判
編集第一審の初公判は1990年(平成2年)3月30日に東京地方裁判所刑事第2部(中山善房裁判長)で開かれ、被告人として出廷した宮﨑は罪状認否で犯行の外形的事実は認めたが、誘拐・殺害の計画性や殺意は否定した[46]。
保崎鑑定
編集内沼鑑定・中安鑑定
編集死刑求刑
編集最終弁論
編集死刑判決
編集控訴審
編集控訴棄却判決
編集上告審
編集死刑確定・執行
編集影響
編集オタクバッシング
編集「10万人の宮崎勤」デマ
編集ホラー作品
編集宮崎の部屋から押収された大量のビデオテープの中に、『ギニーピッグ2 血肉の華』が含まれていたと報道されると、この作品に影響されて犯行に至ったという解釈が世間に広まり『ギニーピッグ』シリーズは全作品が廃盤となった。しかし実際に部屋から押収されたのは全編コメディ調の『ギニーピッグ4 ピーターの悪魔の女医さん』であり、宮崎は『ギニーピッグ2』を見ていないと供述している。しかしながらこの影響で宮崎の逮捕後しばらく、ホラー映画のテレビ放送が自粛された。
ポルノ作品
編集小児児童への影響
編集その他の影響
編集事件当時、フジテレビジョンで放送中のアニメ『らんま1/2』において、8月19日放送予定だった 第14話「さらわれたPちゃん 奪われたらんま」が誘拐を連想させるとして急遽放送内容を差し替え、後日放送予定だったアニメオリジナルエピソードの回を放送したが、その話の回想シーンにまだ未放送回のシーンがあったため、話がつながらない部分が発生する影響があった。また、この回は放送枠移動後に放送されたが、移動後の放送枠がローカルセールス枠であったことから一部の局では移動の際に打ち切られたため、再放送かソフト化まで見られない地域もあった。
日本のロックバンドARBの楽曲「MURDER GAME」の歌詞の内容が本事件に酷似しているとNHKから指摘があり[要出典]、放送禁止となった。また同楽曲の歌詞の内容は、テレビゲーム狂の男が遊び相手の子供を殺したというもので、宮崎の起こした事件の概要とは異なる。
冤罪説
編集その他
編集関連作品
編集テレビ番組
編集- 『報道スクープSP 激動!世紀の大事件II』(フジテレビジョン)- 2014年12月13日 宮崎勤役:曇天三男坊
- 『土曜プレミアム・衝撃スクープSP 30年目の真実 ~東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件』(フジテレビ) - 2017年10月7日 宮崎勤役:坂本真 宮崎本人の肉声が放送され、大きな反響があった。
- 安永英樹『肉声 宮﨑勤 30年目の取調室』文藝春秋、2019年1月。ISBN 978-4163908687。上記テレビ番組『土曜プレミアム』取材内容の書籍化。
- 『みんなのニュース』(フジテレビ) - 2017年10月9日 特報
- 『平成ニッポンの瞬間映像30』(日本テレビ) - 2018年12月28日 宮崎勤役:長坂一哲
- 『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ) - 2023年3月28日
映画
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集参考文献
編集刑事裁判の判決文
編集- 最高裁判所第三小法廷判決 2006年(平成18年)1月17日 裁判所ウェブサイト掲載判例、『最高裁判所裁判集刑事編』(集刑)第289号15頁、平成13年(あ)第1205号、『誘拐,殺人,死体損壊,死体遺棄,わいせつ誘拐,強制わいせつ被告事件』「死刑の量刑が維持された事例(連続幼女誘拐殺人事件)」。
書籍
編集その他
編集関連項目
編集- サイコパス
- 連続殺人
- バラバラ殺人
- メディアスクラム
- 有害コミック騒動
- 障害者差別
- モラル・パニック
- 北関東連続幼女誘拐殺人事件 - 宮崎勤が新聞社などに送った告白文で「群馬小2女児殺害事件」について触れられている
- 奈良小1女児殺害事件 - 模倣犯の一例
- 自殺サイト殺人事件 - 模倣犯の一例
- 読売新聞の宮崎勤事件に関する捏造事件
- 女性を標的にした連続殺人犯
- 小平事件(小平義雄):1945年(昭和20年) - 1946年(昭和21年)
- 首都圏女性連続殺人事件:1968年(昭和43年) - 1974年(昭和49年)
- 大久保清:1971年(昭和46年)
- 佐賀女性7人連続殺人事件(未解決事件):1975年(昭和50年) - 1989年(平成元年)
- 北関東連続幼女誘拐殺人事件(未解決事件):1979年(昭和54年) - 1996年(平成8年)
- 富山・長野連続女性誘拐殺人事件(警察庁広域重要指定111号事件):1980年(昭和55年)
- 大阪連続バラバラ殺人事件(警察庁広域重要指定122号事件):1985年(昭和60年) - 1994年(平成6年)
- 広島タクシー運転手連続殺人事件:1996年(平成8年)
- 福岡3女性連続強盗殺人事件:2004年(平成16年) - 2005年(平成17年)
- 座間9人殺害事件:2017年(平成29年)