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* [[1973年]]︵昭和48年︶7月 - 発売。先代の﹁スティング・レイ・ルック﹂のデザインから、﹁オーバル・シェル﹂の丸みあるスタイルへと変化した。空冷エンジンは消え、水冷エンジンのみのラインナップとなる。4ドアモデルを設定してファミリーユーズに対応すると共に、実用性の更なる拡大を図り、リアウィンドゥを閉開式のガラス・[[ハッチバック|ハッチ]]にしてエンジンルーム上部にラゲッジスペースを設けた。これによりフロントとリア両方に[[トランク]]を持つこととなる。従来のスポーツシリーズに相当するグレードは2ドア/4ドアセダンシリーズとは別にツーリスモシリーズとして設定。
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* [[1974年]](昭和49年) - 一部改良。小型車と同じ寸法の黄色ナンバープレートへの対応化、グレード名称の変更、昭和50年自動車排出ガス規制適合によるエンジン出力の変更(37 ps車は35 ps、34 ps車は32 ps)を実施。従来のツーリスモシリーズはGTtypeIIのみとなり、2ドアセダンに統合。 |
* [[1974年]](昭和49年) - 一部改良。小型車と同じ寸法の黄色ナンバープレートへの対応化、グレード名称の変更、昭和50年自動車排出ガス規制適合によるエンジン出力の変更(37 ps車は35 ps、34 ps車は32 ps)を実施。従来のツーリスモシリーズはGTtypeIIのみとなり、2ドアセダンに統合。 |
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* [[1976年]]︵昭和51年︶5月 - マイナーチェンジ。前年に[[運輸省]]告示により軽自動車の規格が改訂されたことを受け、全長を195 mm、全幅を100 mm拡大し、排気量を443 cc︵[[スズキ・T型エンジン|T4A]]︶にアップし、内外装の変更を行っている。型式もSS10となり、これ以降の4代目モデルは﹁'''フロンテ7-S'''︵セブン・エス︶﹂と呼ばれていた。GTtypeIIが廃止され、全車全輪ドラムブレーキに戻る。
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* [[1976年]]︵昭和51年︶5月 - マイナーチェンジ。前年に[[運輸省]]告示により軽自動車の規格が改訂されたことを受け、全長を195 mm、全幅を100 mm拡大し、排気量を443 cc︵[[スズキ・T型エンジン|T4A]]︶にアップし、内外装の変更を行っている。型式もSS10となり、これ以降の4代目モデルは﹁'''フロンテ7-S'''︵セブン・エス︶﹂と呼ばれていた。GTtypeIIが廃止され、全車全輪ドラムブレーキに戻る。
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2021年10月22日 (金) 10:45時点における版
フロンテ (Fronte) は、鈴木自動車工業︵現・スズキ︶が生産していた軽自動車である。なお、本項目ではフロンテシリーズの基本形となるセダンを中心に記述し、フロンテハッチを含む商用モデル︵ライトバン︶についても記述する。
スズキ・フロンテ | |
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![]() 6代目 | |
概要 | |
別名 |
スズキ・スズライトフロンテ(初代) スズキ・フロンテ360(2代目) スズキ・フロンテ71/72(3代目) スズキ・フロンテ7-S(4代目) スズキ・アルト(5代目以降) |
製造国 |
![]() |
販売期間 | 1962年-1989年 |
ボディ | |
ボディタイプ |
2/4ドアセダン 3/5ドアハッチバック |
駆動方式 | FF/RR |
系譜 | |
後継 | アルトに統合 |
車名の由来
﹁フロンティア精神﹂の﹁フロンティア﹂︵業界の先駆者︶から[注釈 1]。初代モデルが採用した駆動方式のFFにも通ずる車名だが、それとは裏腹に2代目から4代目にかけてはRR︵リアエンジン・リアドライブ︶を採用。5代目以降は結果的にFFに原点復帰した。
概要
1979年︵昭和54年︶に派生車アルトが登場し大ヒットとなるまでは、長年にわたりスズキを代表する軽乗用車だった。フロンテが乗用モデル︵5ナンバー︶であったのに対し︵後記のフロンテバン、フロンテハッチを除く︶、当初のアルトはフロンテとプラットフォームを共用した商用モデル︵4ナンバー︶として発売された。 1989年︵平成元年︶にフロンテはアルトに統合され、かつてのフロンテに相当する乗用車仕様は5ナンバーの﹁アルト︵セダン︶﹂、商用車仕様は4ナンバーの﹁アルトバン﹂となっている。 東京モーターショー2005では、フロンテ360をモデルにしたスズキLCが出品された[2]。歴史
初代 TLA/FEA/FEA-II型(1962年 - 1967年)
スズキ・スズライト・フロンテ(初代) TLA/FEA型 | |
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![]() スズキ スズライトフロンテ FEA-II型 1967年 | |
概要 | |
販売期間 | 1962年3月 - 1967年4月 |
ボディ | |
乗車定員 | 4人 |
ボディタイプ | 2ドアノッチレスセダン |
駆動方式 | FF |
パワートレイン | |
エンジン |
0.360 L 空冷2サイクル 直列2気筒横置き 燃料供給:キャブレター |
最高出力 | 21 ps/5,500 rpm |
最大トルク | 3.2 kgm/3,700 rpm |
前 |
前/後:ウィッシュボーン +横置半楕円リーフスプリング |
後 |
前/後:ウィッシュボーン +横置半楕円リーフスプリング |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,050 mm |
全長 | 2,995 mm |
全幅 | 1,295 mm |
全高 | 1,380 mm |
車両重量 | 500 kg |
その他 | |
データモデル | 3速MT 1962年式 |
●1962年︵昭和37年︶3月 - スズライトバンTL型︵1959年9月登場︶の乗用車版﹃スズライト・フロンテ﹄として登場。駆動方式はFF。エンジンは空冷2ストローク直列2気筒360 cc。
●1963年︵昭和38年︶3月 - FEA型になる。ガソリン・2ストロークオイル自動混合︵分離給油︶方式﹁セルミックス﹂を採用。
●1965年︵昭和40年︶10月 - FEA-II型になる。下り坂でのエンジンブレーキ使用時など、高回転時に長くスロットルを閉じた状態での焼き付きを防ぐエンジンオイル直接噴射方式﹁CCI (Cylinder Crank Injection) ﹂を採用。
TLA型
2代目 LC10型(1967年 - 1970年)
スズキ・フロンテ360(2代目) LC10型 | |
---|---|
フロンテ360 SS | |
フロンテ360 スーパーデラックス | |
![]() アウトストラーダ走行テスト車両 | |
概要 | |
製造国 |
![]() |
販売期間 | 1967年4月 - 1970年11月 |
ボディ | |
乗車定員 | 4人 |
ボディタイプ | 2ドアノッチバックセダン |
駆動方式 | RR |
パワートレイン | |
エンジン |
0.356 L 空冷2サイクル直列3気筒横置き 燃料供給:キャブレター |
最高出力 | 25 ps/5,000 rpm |
最大トルク | 3.7 kgm/4,000 rpm |
前 |
前:ダブルウィッシュボーン +コイルスプリング 後:セミトレーリングアーム式サスペンション +コイルスプリング |
後 |
前:ダブルウィッシュボーン +コイルスプリング 後:セミトレーリングアーム式サスペンション +コイルスプリング |
車両寸法 | |
ホイールベース | 1,960 mm |
全長 | 2,995 mm |
全幅 | 1,295 mm |
全高 | 1,330 mm |
車両重量 | 425 kg |
その他 | |
データモデル | デラックス 4速MT 1967年式 |
●1967年︵昭和42年︶4月 - 発売。車名が﹁フロンテ360﹂となり、駆動方式をRRに、コラムシフトからフロアシフトに変更[3]。コークボトルラインと言われる丸みを帯びたスタイルの採用と共に、エンジンを﹁レーシングカー譲りの2ストローク3気筒﹂と銘打った直列3気筒へ変更した。このエンジンを﹁理論上4ストロークの直列6気筒に匹敵する回転バランスや振動特性[注釈 2]﹂として、広告の紙面に﹁2×3 = 4×6﹂と大きく描かれるなどされた。また、ホンダ・N360に対抗すべく、31馬力のハイチューンエンジンも設定された。
●1968年︵昭和43年︶11月 - 高性能バージョン﹁フロンテSS︵ストリート・スポーツ︶﹂を追加。レーシングドライバーのスターリング・モスと2輪レーシングライダーの伊藤光夫がイタリアの高速道路、﹁アウトストラーダ・デル・ソーレ﹂で長時間高速走行テストを行ったことで知られる。スズキでの﹁SS﹂グレードは本代のフロンテ以降途絶えていたが、35年ぶりの2003年に﹁アルトラパン﹂に採用された。
●1970年︵昭和45年︶4月 - ﹁スーパーデラックス﹂を発売。本モデル以降の尾灯を従来の赤一色から黄橙色の方向指示器を別途分離[注釈 3]。後に﹁フロンテSSS︵スーパー・スポーツ・セダン︶﹂を追加。
フロンテ360 スーパーデラックス リア
フロンテSSS
フロンテSSS リア
3代目 LC10 II型(1970年 - 1976年)
スズキ・フロンテ71/72(3代目) LC10 II型 | |
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フロンテ GL/W | |
フロンテ71W GT/W | |
概要 | |
販売期間 | 1970年11月 - 1973年7月(セダン) 1971年9月-1976年6月(クーペ) |
ボディ | |
乗車定員 | 4人 |
ボディタイプ | 2ドアファストバックセダン/クーペ |
駆動方式 | RR |
パワートレイン | |
エンジン |
0.356 L 水冷2サイクル直列3気筒横置き 燃料供給:キャブレターx3 |
最高出力 | 34 ps/6,000 rpm |
最大トルク | 4.2 kgm/4,500 rpm |
前 |
前:ダブルウィッシュボーン +コイルスプリング 後:セミトレーリングアーム式サスペンション +コイルスプリング |
後 |
前:ダブルウィッシュボーン +コイルスプリング 後:セミトレーリングアーム式サスペンション +コイルスプリング |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,010 mm |
全長 | 2,995 mm |
全幅 | 1,295 mm |
全高 | 1,295 mm |
車両重量 | 475 kg |
その他 | |
データモデル | GL-W 4速MT 1971年式 |
●1970年︵昭和45年︶11月 - 3代目フロンテ︵フロンテ71︿セブンティーワン﹀︶発売。形式名はLC10-II型。グレード構成は、スタンダード、デラックス、ハイデラックス、スーパーデラックス、ハイスーパー、S、SSS、SSS-R。SSS-Rの﹁R﹂は、ラジアルタイヤ︵135SR10サイズ︶標準装備の意味。エンジンは基本的には従来の空冷3気筒2ストロークエンジンを使用。カタログのキャッチコピーでは﹁2サイクル3気筒は4サイクル6気筒に匹敵する﹂としていた[4]。スタンダード、デラックス、スーパーデラックスは31馬力。ハイスーパー、Sは34馬力。SSS系は36馬力。ボディスタイルは全く新しいものとされ、直線基調の2ボックス︵ショートファストバック︶スタイルとされた。車高は1,260 mm︵スポーツ系︶とかなり低く設定され、た一方、フロントのトランクは拡大された。通称﹁スティングレイ・ルック﹂と呼ばれた。また、軽自動車としては初めて吊り下げ式クーラーが設定された。
●1971年︵昭和46年︶5月 - フロンテ71W追加発売︵空冷車と併売︶。フロンテ71のボディはそのままに、新しい水冷エンジンを搭載したモデル。形式名はLC10W型。グレードは当初GL-W、GT-W、GT-RWの3機種。﹁W﹂は水冷︵Water cooled︶、﹁R﹂はラジアルタイヤ︵135SR10サイズ︶標準装備を表す。エンジンは新開発の水冷2ストローク3気筒を搭載。冷却には独自の﹁デュアル・ラジエター方式﹂を採用。GL-Wは34馬力、GT-W系は37馬力となる。水冷エンジンでは、比較的低回転域でのハイパワー化を実現した[5]。
●1971年︵昭和46年︶7月 - 水冷GS-W、GO-Wを追加。GS-WはGT-W同様のシャシに34馬力エンジンを搭載したムード・スポーツ。GO-WはGL-Wから装備を簡略化した廉価モデル。
●1971年︵昭和46年︶9月 - 3代目フロンテをベースにした、軽自動車枠のスポーツカー、﹁フロンテ・クーペ﹂発売。セダン系とは別に、独自の車種構成を展開していく︵詳細はフロンテ・クーペを参照︶。
●1971年︵昭和46年︶11月 - マイナーチェンジで72︵セブンティ・ツー︶フロンテに名称変更。フロントグリルのデザイン変更、ダッシュボードやシート等、内装の変更が施される。スポーツ系のホイールキャップデザイン変更。空冷エンジン車のスポーツ系は廃止。空冷車は﹁ビジネス・シリーズ﹂、水冷車は﹁ゴージャス・シリーズ﹂、水冷スポーツ車は﹁スポーツ・シリーズ﹂と称される。
●1972年︵昭和47年︶3月 - 水冷シングルキャブ31馬力のGD-WとGU-Wが追加。GD-Wはデラックス、GU-Wはスタンダードに相当。
●1972年︵昭和47年︶10月 - マイナーチェンジで73年型としてニューフロンテシリーズを発売。外観はバンパーからフロントグリル、ボンネットに至る大変更を受ける。ヘッドランプは角型2灯式から丸型2灯式に変更。上級グレードはリアコンビランプ横にガーニッシュ︵化粧板︶を装備。三角窓廃止。空冷車はスタンダードとオートクラッチのみとなる。タンデムブレーキマスターシリンダーとフロントディスクブレーキ装備のGT-TYPE IIを新設定。
4代目 LC20/SS10/SS20型︵1973年 - 1979年︶
スズキ・フロンテ スズキ・フロンテ7-S(4代目) LC20 / SS10/20型 | |
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![]() フロンテ LC20 FC フロント | |
フロンテ7-S スーパーデラックス フロント | |
フロンテ7-S リア | |
概要 | |
販売期間 | 1973年7月 - 1979年5月 |
ボディ | |
乗車定員 | 4人 |
ボディタイプ |
2ドア/4ドアファストバックセダン (+リアガラスハッチ) |
駆動方式 | RR |
パワートレイン | |
エンジン |
0.356 L 水冷2サイクル直列3気筒横置き 燃料供給:キャブレターx3 |
最高出力 | 34 ps/6,000 rpm |
最大トルク | 4.2 kgm/4,500 rpm |
前 |
前:ダブルウィッシュボーン +コイルスプリング 後:セミトレーリングアーム式サスペンション +コイルスプリング |
後 |
前:ダブルウィッシュボーン +コイルスプリング 後:セミトレーリングアーム式サスペンション +コイルスプリング |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,030 mm |
全長 | 2,995 mm |
全幅 | 1,295 mm |
全高 | 1,300 mm |
車両重量 | 545 kg |
その他 | |
データモデル | 4ドアFC 4速MT 1973年式 |
●1973年︵昭和48年︶7月 - 発売。先代の﹁スティング・レイ・ルック﹂のデザインから、﹁オーバル・シェル﹂の丸みあるスタイルへと変化した。空冷エンジンは消え、水冷エンジンのみのラインナップとなる。4ドアモデルを設定してファミリーユーズに対応すると共に、実用性の更なる拡大を図り、リアウィンドゥを閉開式のガラス・ハッチにしてエンジンルーム上部にラゲッジスペースを設けた。これによりフロントとリア両方にトランクを持つこととなる。従来のスポーツシリーズに相当するグレードは2ドア/4ドアセダンシリーズとは別にツーリスモシリーズとして設定。
●1974年︵昭和49年︶ - 一部改良。小型車と同じ寸法の黄色ナンバープレートへの対応化、グレード名称の変更、昭和50年自動車排出ガス規制適合によるエンジン出力の変更︵37 ps車は35 ps、34 ps車は32 ps︶を実施。従来のツーリスモシリーズはGTtypeIIのみとなり、2ドアセダンに統合。
●1976年︵昭和51年︶5月 - マイナーチェンジ。前年に運輸省告示により軽自動車の規格が改訂されたことを受け、全長を195 mm、全幅を100 mm拡大し、排気量を443 cc︵T4A︶にアップし、内外装の変更を行っている。型式もSS10となり、これ以降の4代目モデルは﹁フロンテ7-S︵セブン・エス︶﹂と呼ばれていた。GTtypeIIが廃止され、全車全輪ドラムブレーキに戻る。
●1977年︵昭和52年︶6月 - 一部改良。2サイクルエンジンの昭和53年排出ガス規制適合と同時に、ダイハツ製550 cc直列2気筒4サイクルSOHCエンジン︵AB型エンジン︶を一部のグレードに搭載[注釈 4]。このダイハツ製エンジンはあくまでも﹁つなぎ﹂で、4代目の4サイクル仕様は1978年︵昭和53年︶の改良で正式に自社製のF5A型に完全移行している。
●1977年︵昭和52年︶10月 - マイナーチェンジ。2ストローク車のエンジンを539 ccのT5Aに変更。型式もSS20となる。
●モデル初期のCMには田中邦衛や水森亜土が登場していた。
2ドアセダン(SS10、チリ)
LC20 "FC" 4ドアセダン リア
5代目 SS30/40型(1979年 - 1984年)
スズキ・フロンテ(5代目) SS30/40型 | |
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前期型 | |
概要 | |
販売期間 | 1979年5月 - 1984年9月 |
ボディ | |
乗車定員 | 4人 |
ボディタイプ |
4ドアファストバックセダン (リアガラスハッチ) |
駆動方式 | FF |
パワートレイン | |
エンジン |
F5A型 0.543L 4サイクル直列3気筒横置き T5B型 0.543L 2サイクル直列3気筒横置き |
最高出力 | 31ps/6,000rpm |
最大トルク | 4.2kgm/4,000rpm |
前 |
前:マクファーソンストラット +コイルスプリング 後:リジッドアクスル +半楕円リーフスプリング |
後 |
前:マクファーソンストラット +コイルスプリング 後:リジッドアクスル +半楕円リーフスプリング |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,150mm |
全長 | 3,195mm |
全幅 | 1,395mm |
全高 | 1,335mm |
車両重量 | 570kg |
その他 | |
データモデル | 4ドアFS-G F5A型 4速MT 1979年式 |
姉妹車 | スズキ・アルト(初代) |
●1979年︵昭和54年︶5月 - 発売。駆動方式を初代と同様のFFに戻す。このときに姉妹車として商用バージョン︵軽ボンネットバン︶の﹁アルト﹂が登場。アルトの簡素さと低価格でのアプローチに対し、フロンテは5ナンバーならではの後席居住空間の広さ、充実した装備、豪華さでアピールした。エンジンは、常用回転域でのトルク特性と高回転域でのパンチ︵最高出力︶に秀でた2ストロークエンジンのT5Bと、燃費経済性と静粛性に優れ、かつアイドリングのスムーズな4ストロークエンジンのF5Aの二種類が用意された︵2ストローク車の型式はE-SS30S、4ストローク車の型式はE-SS40S︶。2ストロークエンジンのT5B型はRR用だったT5AをFF用に設計変更したものであり︵トランスミッションとの結合部が大きく異なるが、シリンダーブロックは基本的に共通︶、排出ガス規制をクリアするため、初代セルボ同様、触媒活性化用に排気に空気を混入する2次エアポンプが追加されていた︵規制基準の緩い商用車のアルト用T5Bにはない︶。一方、4ストロークエンジンのF5Aはこの後、スズキの各車種に広く搭載されるようになる。グレードは2ストローク車がFX系、4ストローク車がFS系。従来の吊り下げ式クーラーに代わり、エアミックス式のエアコンが設定された。
●1981年︵昭和56年︶5月 - 一部改良。2ストロークエンジン搭載車のFX系が廃止され、4ストロークエンジンのFS系に統一。
●1982年︵昭和57年︶10月 - マイナーチェンジ。ヘッドランプを角型に変更し、デジタルメーターを一部グレードに採用。
●1983年︵昭和58年︶12月 - エンジンをF8Aとしたマルチ・800︵初代︶をインドのマルチ・ウドヨグ︵現・マルチ・スズキ・インディア︶で生産・販売開始。
6代目 CB71/72型︵1984年 - 1988年︶
スズキ・フロンテ(6代目) CB71/72型 | |
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![]() 前期型 FG 1984年9月 - 1986年7月 | |
![]() 後期型 フロント 1986年7月 - 1988年10月 | |
![]() 後期型 リア | |
概要 | |
販売期間 | 1984年9月 - 1988年10月 |
ボディ | |
乗車定員 | 4人 |
ボディタイプ | 3 / 5ドアハッチバック |
駆動方式 | FF |
パワートレイン | |
エンジン | F5A型 553cc 水冷直列3気筒 SOHC |
最高出力 | 31ps/6,000rpm |
最大トルク | 4.4kgm/4,000rpm |
前 |
前:マクファーソンストラットコイル 後:半楕円リーフ |
後 |
前:マクファーソンストラットコイル 後:半楕円リーフ |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,175mm |
全長 | 3,195mm |
全幅 | 1,395mm |
全高 | 1,410mm |
車両重量 | 590kg |
その他 | |
データモデル | 5ドアFGタイプ 5速MT 1984年式 |
姉妹車 | スズキ・アルト(2代目) |
●1984年9月 - 発売。乗用シリーズのフロンテとしてはこの代よりハッチバックボディとなると共に、最終モデルとなる7代目が半年間しか販売されなかったためこのモデルが実質的な最終モデルでもある。一部のグレードにはアルトと同様に回転ドライバーズシートを装備。最上級グレードのFGに限り、5速MTとフロントディスクブレーキを装備し、それ以外のグレードは全て4速MT、総輪ドラムブレーキとなる。
●1985年10月 - エアコンと回転ドライバーズシートを装備した特別仕様車﹁ウィット﹂を追加。
●1986年1月 - インドで2代目マルチ・800として販売開始。ちなみに20年以上に渡りほぼモデルチェンジを実施することなく、2014年1月まで販売されていた。
●1986年7月 - マイナーチェンジ。リアサスペンションを全車リーフリジッドからスズキ独自のアイソトレーテッド・トレーリング・リンク︵I.T.L︶式へ、ヘッドランプを角型︵SAE規格︶から異型へ、インパネなどをそれぞれ変更する。また、オートエアコンがオプション設定された。
●1986年11月 - オートエアコンとカラードバンパーを装備した特別仕様車﹁ウィットカスタム﹂を追加。
●1987年1月 - 一部改良。2代目アルトと共通の550cc3気筒DOHC12バルブエンジンを搭載した3ドアのスポーティー系グレードツインカム12 GRを追加。
●1987年9月 - 一部改良。特別仕様車﹁ウィヴ﹂と5ドアに4WDと550cc3気筒DOHC12バルブエンジンを搭載したスポーティー系グレードツインカム12 FRを追加。
7代目 CN11型︵1988年 - 1989年︶
スズキ・フロンテ(7代目) CN11型 | |
---|---|
概要 | |
販売期間 | 1988年10月 - 1989年3月 |
ボディ | |
乗車定員 | 4人 |
ボディタイプ | 5ドアハッチバック |
駆動方式 | FF |
パワートレイン | |
エンジン | F5B型 水冷直列3気筒 SOHC 12バルブ |
最高出力 | 40ps/7,500rpm(ネット値) |
最大トルク | 4.3/6,000rpm(ネット値) |
変速機 |
3速AT 5速 / 4速MT |
前 |
前:マクファーソンストラットコイル 後:セミトレーリングリンクコイル |
後 |
前:マクファーソンストラットコイル 後:セミトレーリングリンクコイル |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,335mm |
全長 | 3,195mm |
全幅 | 1,395mm |
全高 | 1,385mm |
車両重量 | 590kg |
その他 | |
データモデル | FL 5速MT 1988年式 |
姉妹車 | スズキ・アルト(3代目) |
系譜 | |
後継 | 消費税導入に伴い3代目アルトに統合 |
●1988年10月 - 発売。全車に新開発の550cc・SOHC3気筒12バルブエンジン︵F5B型︶が搭載。外観は同時期のアルトの姉妹車そのものでグリル以外は特に変更された箇所もほとんど無く、特徴的なクォーターウインドウも同様のものが付いていた。アルトと違う方向性としてカタログなどでは当時としては珍しく5ドアを中心モデルとしていた。廉価グレードを除きフロントディスクブレーキと12インチラジアルタイヤが標準装備となる。特別仕様車のウィットとウィヴは引き続き設定。
●1989年3月 - 販売終了。 同年4月1日に物品税が廃止され、代わりに消費税が導入されたことにより軽ボンネットバンのメリットが薄れたため、アルトと統合され、フロンテの商標は7代︵実質的には6代︶27年の歴史に幕を下ろした。ちなみに歴代フロンテの中で販売期間5か月は歴代最短である。
スズライトシリーズ・フロンテシリーズの総合販売台数は約170万台[6]。
商用モデル
フロンテバン LS10
スズキ・フロンテバン | |
---|---|
![]() | |
概要 | |
販売期間 | 1969年 - 1973年 |
ボディ | |
乗車定員 | 4人 |
ボディタイプ | 3ドアハッチバック |
駆動方式 | FR |
パワートレイン | |
エンジン | 0.356L 空冷2サイクル直列3気筒縦置き |
最高出力 | 25ps/6,500rpm/105km/h |
最大トルク | 3.5kgm/5,000rpm |
変速機 | 4速シンクロメッシュ |
前 |
前:マクファーソンストラット 後:半楕円リーフ |
後 |
前:マクファーソンストラット 後:半楕円リーフ |
車両寸法 | |
ホイールベース | 1,995mm |
全長 | 2,995mm |
全幅 | 1,295mm |
全高 | 1,380mm |
車両重量 | 500kg |
最大積載量 | 150kg |
1969年1月登場。スズライトTLではセダンとバンは共通設計で、駆動方式も共に横置きFFであったが、フロンテ360がRRとなったことで、商用車︵ライトバン︶への流用に不都合が生じた。スバル360カスタムがリアエンジンのまま後部を荷室に変更したため積載性に難があったのに対して、スズキはフロンテの名で全く構成の異なるバンを新規に開発することで解決を図った。フロンテバンは荷室容積と登り勾配のトラクション確保が容易なFRが採用された。エンジンもフロンテ360のものをベースにしながら、縦置きに設計変更された。スタイルはコークボトルラインのフロンテ360に対して直線基調のプレーンなスタイルとされた。後にこのモデルでは後席の居住性を高めた乗用モデルのフロンテ・エステートが追加された。さらに1970年、エステートをベースにテールゲートを廃したカスタム/ハイカスタムも追加。1972年には、水冷版フロンテバンが登場した。外観はそのままであるが、エンジンは2気筒の水冷 28psと馬力も上がった。後ライトのグリルやウィンカーランプの位置やテールランプなどが変更された。1973年、フロンテハッチにモデルチェンジし、生産を終了した。
-
リア
フロンテハッチ LS30
フロンテハッチ LS30 ●1973年︵昭和48年︶登場。名称が﹁フロンテ・ハッチ﹂となる。フロンテエステートなどの乗用モデルが廃止され、商用モデルのみとなった。当時のブームを反映して、レジャーユーズを強く訴求しており、リアのラゲッジスペースはハッチ・ルームと名付けられた。 ●1976年︵昭和51年︶、前年9月の道路運送車両法の改正を受け、新規格に合わせて、排気量︵360 ccから550 ccへ︶と車体寸法を拡大︵全長+200 mm、全幅+100 mm︶した﹁ハッチ55﹂︵ハッチゴーゴー︶となる。 ●1979年︵昭和54年︶、アルトにモデルチェンジし、生産・販売を終了した。脚注
注釈
出典
- ^ スズキ四輪車 車名の由来
- ^ 【東京モーターショー05】スズキ LC は軽より小さくてピッタリ - Response.(2005年09月30日(金) 07時23分版 / 2015年7月8日閲覧)
- ^ 360cc軽自動車のすべて―'50ー'70年代の軽自動車総集編!. 三栄書房. (2013). pp. 67. ISBN 9784779618963
- ^ 360cc軽自動車のすべて―'50ー'70年代の軽自動車総集編!. 三栄書房. (2013). pp. 91. ISBN 9784779618963
- ^ 360cc軽自動車のすべて―'50ー'70年代の軽自動車総集編!. 三栄書房. (2013). pp. 91. ISBN 9784779618963
- ^ デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第12号23ページより。
派生車
関連項目
外部リンク
- GAZOO.com スズキ・スズライトフロンテ(初代)
- GAZOO.com スズキ・フロンテ360(2代目)
- GAZOO.com スズキ・フロンテ71(3代目)
- GAZOO.com スズキ・フロンテ(4代目)
- GAZOO.com スズキ・フロンテ(5代目)
- GAZOO.com スズキ・フロンテ(6代目)
- GAZOO.com スズキ・フロンテ(7代目)
スズキ車種年表 1955年〜1989年 1990年代以降 -> 種類 1950年代 1960年代 1970年代 1980年代 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 軽セダン スズライトSS スズライト・フロンテ360 フロンテ360 フロンテ71 フロンテ フロンテ フロンテ アルト コンパクト フロンテ800 カルタス カルタス スポーツ アルトワークス アルトワークス スペシャルティカー フロンテクーペ セルボ セルボ セルボ SUV ジムニー ジムニー ジムニー8 ジムニー1000/1300 エスクード 商用車 スズライトSL/SD スズライトTL フロンテバン フロンテハッチ アルト アルト アルト スズライトSP スズライトキャリイ スズライトキャリイ マイティボーイ キャリイ キャリイ キャリイ キャリイ キャリイ/エブリイ キャリイ/エブリイ 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9