「スターリング・ポンド」の版間の差分
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(相違点なし)
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2011年3月5日 (土) 01:01時点における版
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スターリング・ポンド[1] (pound sterling) はイギリスの通貨。通貨単位としてのポンドはかつてイギリス連邦諸国で用いられ、エジプトなどでは現在も用いられているが、単にポンドというと通常イギリスのポンドのことを示す。通貨記号は £、国際通貨コード︵ISO 4217︶は、GBPであるが、STGとも略記する。呼称としてはポンド、スターリングの他に quid が用いられることがある。
概要
補助単位はペニー︵penny 複数形ペンス pence︶で、1971年より1ポンドは100ペンスである︵下記﹁過去のポンド参照﹂︶。 USドルが世界的に決済通貨として使われるようになる以前は、大英帝国の経済力を背景に、国際的な決済通貨として使われた。イギリスの欧州連合加盟に伴い、ヨーロッパ共通通貨であるユーロにイギリスが参加するかどうかが焦点となったが、イギリス国内に反対が多く、通貨統合は見送られた。 現在は変動相場制を採用している。 なお2007年1月下旬に1ポンドが日本241円40銭だったが、2007年3月2日には226円95銭と1ポンドあたり約14円も下落しているように、為替変動の幅の大きい通貨である。2007年6月は約240円~246円で推移し、7月に入ってからは一時251円に達した。その後サブプライムローンショックによる影響も大きく、徐々に下落して2008年3月17日には192円台を記録。ポンド安が落ち着いた所へ9月からの世界同時金融危機により徐々に大きく落ち込み、2008年10月に一時138円台にまで落ち込んだ。さらに2009年1月23日 (GMT) には1995年4月の史上最安値を14年ぶりに更新し、初めて118円台に突入。18ヶ月でポンド/円レートが133円、半値以下まで下落した事になる。発券銀行
イングランド銀行が発券するポンド通貨は、イングランド及びウェールズにおける法定通貨である。ただし、スコットランドの商業銀行であるスコットランド銀行、ロイヤルバンク・オブ・スコットランド、クライズデール銀行も歴史的に発券を認められており、法定通貨ではないがスコットランドでも流通を承認されている。また北アイルランドのアイルランド銀行などの商業銀行も発券しており、事実上、連合王国を構成する4王国の全領域で通用する。さらにマン島、チャンネル諸島、ジブラルタル、フォークランド諸島でも独自にポンド通貨を発券している。これらはイングランドやウェールズでは法定通貨とは認められないが、非合法なものではない。為替レート
ニューヨーク連邦準備銀行のForeign Exchange Rates Historical Searchを元にしました。
現在のGBPの為替レート | |
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紙幣
詳細は「UKポンド紙幣」を参照
イングランド銀行の発券する紙幣は、現在1、2ポンドが硬貨として発行されているので、市中に流通しているのは5ポンド、10ポンド、20ポンド、50ポンドの4種類だけである。すべて国家元首エリザベス女王が表面に印刷されている。
現在の紙幣は2005年7月に発行された﹁シリーズE﹂。裏面に歴史上の人物が描かれている。
●5ポンド︵ターコイズ・ブルー︶: エリザベス・フライ︵Elizabeth Fry、監獄改革を行った社会活動家︶、囚人に朗読をする光景
●10ポンド︵橙︶: チャールズ・ダーウィン︵Charles Darwin、進化論を提唱した自然科学者︶、ハチドリと花と拡大鏡、ビーグル号
●20ポンド︵紫︶: エドワード・エルガー︵Edward Elgar、作曲家︶、彼にとってゆかりの深いウースター大聖堂 (Worcester Cathedral) 2007年から発行された﹁シリーズF﹂ではアダム・スミス
●50ポンド︵赤︶: ジョン・フーブロン︵John Houblon、イングランド銀行創始者・初代総裁︶、スレッドニードル街︵Threadneedle Street、現イングランド銀行所在地︶の彼の邸宅
高額紙幣として、市中には流通しないが銀行内のみで使用される100万ポンド紙幣もある。
︵参考: イングランド銀行[1]︶