「チュウゴクモクズガニ」の版間の差分
上海蟹の中国名の由来と包天笑の中国wikiリンク タグ: ビジュアルエディター モバイル編集 モバイルウェブ編集 |
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:2011年﹁蟹券﹂と呼ばれる﹁上海ガニの引き替えクーポン﹂が贈答用として贈られるようになった。贈られた側は、好きな時に新鮮な蟹を引き換えられる。ただ、配布している会社が夜逃げしたり、産地が偽装されていたり、サイズ指定のクーポンでもサイズが下回った蟹も扱われている。[[金券ショップ]]で換金も可能であるため利用されているが、配布した会社が金券ショップで購入し蟹を送らず差額を得ているという話もある<ref>[ |
:2011年﹁蟹券﹂と呼ばれる﹁上海ガニの引き替えクーポン﹂が贈答用として贈られるようになった。贈られた側は、好きな時に新鮮な蟹を引き換えられる。ただ、配布している会社が夜逃げしたり、産地が偽装されていたり、サイズ指定のクーポンでもサイズが下回った蟹も扱われている。[[金券ショップ]]で換金も可能であるため利用されているが、配布した会社が金券ショップで購入し蟹を送らず差額を得ているという話もある<ref>[https://www.recordchina.co.jp/b54857-s0-c70-d0000.html <中国気になる話>﹁上海ガニ﹂市場を変えた﹁蟹券﹂=クーポン化が生んだ新ビジネス](レコードチャイナ 配信日時‥2011年10月4日(火) 12時54分 参照日‥2018年4月14日)</ref>。
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===日本=== |
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;中国への逆輸入 |
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:2013年、中国のネットショッピングサイト[[淘宝網]]がドイツの蟹を輸入しようとしたが、輸入承認がされなかったため{{ill2|中国国家質量監督検験検疫総局|zh|中华人民共和国国家质量监督检验检疫总局}}(AQSIQ)によって即時停止された<ref>{{cite news|language=zh|url= http://news.sina.com.cn/o/2013-08-24/073528035231.shtml|title= 淘宝卖德国大闸蟹被叫停 质检局:未申报获准进口|publisher=羊城晚报|date=2013-08-24|accessdate=2014-07-01 }}</ref>。2014年、ドイツからの蟹が輸入販売された。ドイツ産はすべて天然もので、肉質が良く、交雑もない蟹である<ref>[ |
:2013年、中国のネットショッピングサイト[[淘宝網]]がドイツの蟹を輸入しようとしたが、輸入承認がされなかったため{{ill2|中国国家質量監督検験検疫総局|zh|中华人民共和国国家质量监督检验检疫总局}}(AQSIQ)によって即時停止された<ref>{{cite news|language=zh|url= http://news.sina.com.cn/o/2013-08-24/073528035231.shtml|title= 淘宝卖德国大闸蟹被叫停 质检局:未申报获准进口|publisher=羊城晚报|date=2013-08-24|accessdate=2014-07-01 }}</ref>。2014年、ドイツからの蟹が輸入販売された。ドイツ産はすべて天然もので、肉質が良く、交雑もない蟹である<ref>[https://www.recordchina.co.jp/b94917-s0-c70-d0000.html ドイツで大繁殖し問題になった上海ガニ、中国に逆輸入し消費せよ―中国メディア]([[レコードチャイナ]] 配信日時:2014年10月1日(水) 10時26分。参照日:2018年4月14日)</ref>。 |
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== 食べ方 == |
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== 脚注 == |
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=== 注釈 === |
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*{{cite book | 和書 | author = 多紀保彦(監修) 財団法人[[自然環境研究センター]](編著) | title = 決定版 日本の外来生物 | publisher = [[平凡社]] | date = 2008-04-21 | isbn = 978-4-582-54241-7 }} |
*{{cite book | 和書 | author = 多紀保彦(監修) 財団法人[[自然環境研究センター]](編著) | title = 決定版 日本の外来生物 | publisher = [[平凡社]] | date = 2008-04-21 | isbn = 978-4-582-54241-7 }} |
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2024年4月2日 (火) 06:07時点における最新版
チュウゴクモクズガニ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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![]() チュウゴクモクズガニ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Eriocheir sinensis H. Milne-Edwards, 1853 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
チュウゴクモクズガニ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Chinese mitten crab |
概要[編集]
チュウゴクモクズガニは、中国語では﹁中華絨螯蟹﹂︵拼音: ︶と呼ばれる。﹁中国の絨毛のあるはさみを持つ蟹﹂という意味で、その名の通り、大きく発達した一対のはさみ状の爪を持ち、その回りにはびっしりと絨毛が生えている。和名はこの絨毛を藻屑に例えている。﹁毛蟹 máoxiè﹂、﹁老毛蟹 lǎomáoxiè﹂と呼ぶ地域もある。同属異種の日本のモクズガニも、絨毛によって﹁ケガニ﹂と呼ぶ地域があるが、同じ発想である。はさみの先端には掻きとる動作に適した黒い蹄状の爪がついている。 主産地の長江沿いでは、はさみは金色、毛は黄色い色をしているが、四角い形の甲羅の色は青緑色をしている。調理のために、蒸したり煮たりすると、鮮やかな柿色に変わる。甲羅の前から横にかけて、ノコギリの歯のようなとげが4対ある。大型のカニであり、大きい個体では甲幅︵甲羅の幅︶が8cm程度になる。 淡水性のため、中国では﹁河蟹 héxiè﹂、﹁清水蟹 qīngshuǐxiè﹂とも呼ばれ。幼生は海水から汽水域で育つため、親蟹は雄、雌とも産卵のために河口や海岸に移動する必要がある。主に秋に、河口で生殖したのち、雌が海水域に移動して産卵する。腹部は薄い灰色で、7節に分かれており、雄は三角形、雌は俵型をしている。 海の蟹と比べると小さいため、脚の肉などは食べにくく、量も少ないが、甲羅の中の内子や蟹味噌は珍重される。栄養価としては、タンパク質、ビタミンB12を豊富に含む。生態[編集]
食性は植物食に偏った雑食性であり、甲殻類、貝類、小魚、水生昆虫、水草、稲の苗などを好んで食べる。 産卵は海水中で行われるため、産卵時期の秋になると、海辺に移動する。交尾の後にメスは海水中で産卵し、0.4mm足らずの小さな卵を腹肢にたくさん抱え、孵化するまで保護する。孵化した幼生を海に放出した成体は一冬に2-3回交尾と産卵を繰り返したあと、疲弊して死亡するため二度と川には戻らない。 孵化したゾエア幼生は0.4mmたらずで、遊泳能力の乏しいゾエア幼生はプランクトン生活を送るが、この間に魚などに捕食されるので、生き残るのはごくわずかである。人工孵化する場合でも、4分の1程度しか生き残らないと言われる。 脱皮を繰り返して、メガロパ幼生へと変態し、エビのように腹肢を用いて積極的に遊泳して河口から河川の汽水域を遡上する。変態した稚ガニは泥地で生活をし、泥の中に穴を掘って棲むようになる。養殖の場合、中国で鈕釦蟹とも呼ばれるサワガニより少し小さい大きさになると、泥から掘り出して、養殖池に移される。 養殖の場合、成長促進ホルモンや、病気を予防するために、クロラムフェニコールやオキシテトラサイクリンなどの抗生物質が与えられることが多い。生息地・流通[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/24/Yangchengzhonghu_Lake_from_train_for_Shanghai-Hongqiao_Station_1.jpg/220px-Yangchengzhonghu_Lake_from_train_for_Shanghai-Hongqiao_Station_1.jpg)
日本[編集]
日本国内でも食用として中国から輸入された生きた個体が流通しており、また山形県、秋田県等で養殖も行われている。これは通常の2−3年で成熟するものよりも、早熟の1年で成熟に達する種苗を持ち込んでおり、日本のモクズガニに比べても成長が早い。くわしく確認されていないが、日本のモクズガニは中国大陸に産するモクズガニとされる種よりもチュウゴクモクズガニとはある程度の遺伝的なへだたりがあるため、正常に交雑することは難しいと考えられる。 規制 侵入したチュウゴクモクズガニは、河床に多数の大きな巣穴をあけて底質環境を変え堤防を弱体化させたり、大量に混獲されたり漁獲物を横取りして漁業に被害を及ぼすなどの経済的な被害の他、外来種として在来の生物をおびやかすなどの生態系へ与える影響が危惧されている[7]。そのため2005年12月に外来生物法に基づく特定外来生物に指定され︵2006年2月1日施行︶、生きた個体の日本国内への持ち込みは厳しく規制されている︵調理済みなど、すでに死んでいる個体については適用外︶[7]。既に2004年11月には東京都港区お台場の海岸で生きた個体が発見された例もあるが、無許可での輸入、飼育、放流などすることがないように注意する必要がある[7]。海外[編集]
ヨーロッパでは、幼生の段階で船のバラスト水に紛れ拡散され、1912年ドイツのアラー川で見つかって以来、これまでにフィンランド・ノルウェー・ロシアからイギリス、フランス、オランダ、スペイン、ポルトガル、セルビアなど広範囲に分布を拡げ、在来の淡水性カニを駆逐している[5]。本種が瞬く間に分布を拡散するのは、欧米の淡水性カニと異なり陸上を移動して他の水系へ侵入するからとされる。 アメリカ合衆国では、カリフォルニア湾で定着実績があり、1990年代に分布域を拡げてしまったという例がある。アメリカ合衆国では拡散を防ぐために一切の商取引が禁止されている。 2000年代になってからは、イラクなどの中東、カナダのセントローレンス川、アメリカのチェサピーク湾でも確認されるなど、分布を拡げる勢いは止まらない。そのためIUCN︵国際自然保護連合︶の﹁世界の侵略的外来種ワースト100﹂や、IMO︵国際海事機関︶の﹁侵略的外来種の世界ワースト10﹂にあげられている[7]。食べ方[編集]
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![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/bd/Gekochte_Wollhandkrabben.jpg/220px-Gekochte_Wollhandkrabben.jpg)
伝説[編集]
慣用句[編集]
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