「ピクサー・アニメーション・スタジオ」の版間の差分
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ピクサーのすべての主要作品は、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズと共同制作している。開発やアニメ制作、ポストプロダクションなどの制作面はピクサーによって行われ、配給や販売促進はディズニーによって行われ、またそのコストを負担している。ピクサーの最初の長編フィルム『[[トイ・ストーリー]]』の公開後の[[1997年]]、2社は今後10年間5作品の映画で制作費と[[興行収入]]を均等に2分配する契約を行った。また契約の際、映画およびキャラクターの[[著作権]]はディズニーが有し、分配後の10~15パーセントの興行収入をディズニーに支払うことも契約内容に含まれた。 |
ピクサーのすべての主要作品は、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズと共同制作している。開発やアニメ制作、ポストプロダクションなどの制作面はピクサーによって行われ、配給や販売促進はディズニーによって行われ、またそのコストを負担している。ピクサーの最初の長編フィルム『[[トイ・ストーリー]]』の公開後の[[1997年]]、2社は今後10年間5作品の映画で制作費と[[興行収入]]を均等に2分配する契約を行った。また契約の際、映画およびキャラクターの[[著作権]]はディズニーが有し、分配後の10~15パーセントの興行収入をディズニーに支払うことも契約内容に含まれた。 |
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両社にとって、この契約は非常に有益であり、ピクサーの契約後主要5作品は合計で25億ドル以上の利益を上げている。これは1作品あたりの興行でもっとも高い平均総収入に相当する。 |
両社にとって、この契約は非常に有益であり、ピクサーの契約後主要5作品は合計で25億ドル以上の利益を上げている。これは1作品あたりの興行でもっとも高い平均総収入に相当する。またディズニー本体の映画制作が振るわなかった事もあり、ディズニーの総売上の半分近くをピクサー関連が占めるまでになった。
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ディズニーとの不調和は『[[トイ・ストーリー2]]』の制作時から始まった。この作品はもともとビデオ作品として作られていたが(そのため、当初契約にふくまれる5作品とは考えられていなかった)、制作中に劇場用作品に昇格された。ピクサーはこの作品を5作品のうちのひとつと数えるよう要求したが、ディズニーはこれを拒否した。 |
ディズニーとの不調和は『[[トイ・ストーリー2]]』の制作時から始まった。この作品はもともとビデオ作品として作られていたが(そのため、当初契約にふくまれる5作品とは考えられていなかった)、制作中に劇場用作品に昇格された。ピクサーはこの作品を5作品のうちのひとつと数えるよう要求したが、ディズニーはこれを拒否した。 |
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[[2004年]]の早い時期に、2社は新たな契約合意に向けて協議を始めた。ピクサーは制作した作品の著作権管理を目指していたが、協議は配給に関する事のみであった。ディズニーとの配給交渉の局面で、ピクサーは『[[Mr.インクレディブル]]』や『カーズ』を含め、過去に制作した作品の著作権を引き渡すよう要求した。さらにピクサーは経済的自立を望んでおり、自社が制作した作品に対する融資と、興行収入のうちディズニーに対する配給料15パーセントを除く全てをピクサーの収入とすることを要求した。ディズニー、特に当時の[[最高経営責任者|CEO]]であった[[マイケル・アイズナー|マイケル・D・アイズナー]]はこれを受け入れなかったが、ピクサーも譲歩しなかった。 |
[[2004年]]の早い時期に、2社は新たな契約合意に向けて協議を始めた。ピクサーは制作した作品の著作権管理を目指していたが、協議は配給に関する事のみであった。ディズニーとの配給交渉の局面で、ピクサーは『[[Mr.インクレディブル]]』や『カーズ』を含め、過去に制作した作品の著作権を引き渡すよう要求した。さらにピクサーは経済的自立を望んでおり、自社が制作した作品に対する融資と、興行収入のうちディズニーに対する配給料15パーセントを除く全てをピクサーの収入とすることを要求した。ディズニー、特に当時の[[最高経営責任者|CEO]]であった[[マイケル・アイズナー|マイケル・D・アイズナー]]はこれを受け入れなかったが、ピクサーも譲歩しなかった。 |
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協議は長い間中断していたが[[2004年]][[9月]]、アイズナーが[[2006年]][[9月]]の任期切れを以てディズニーのCEOを退任することを表明したことにより再開された。実際にはアイズナーの退任は2005年9月末に前倒しされ、[[2006年]][[1月24日]]に後任の[[ロバート・アイガー]]とジョブズがディズニーが2006年夏までにピクサーを買収する事で同意したと発表した。同年[[5月5日]]付でピクサーはディズニーの完全子会社となり、「経済的自立」という自社の思惑とは裏腹にディズニーの傘下に入った。結果ジョブズはディズニーの筆頭株主となり、同時に役員に就任した。これに伴い、ディズニーが独自に企画していた『[[トイ・ストーリー3]]』もピクサーにより制作される予定である。また逆にディズニー |
協議は長い間中断していたが[[2004年]][[9月]]、アイズナーが[[2006年]][[9月]]の任期切れを以てディズニーのCEOを退任することを表明したことにより再開された。実際にはアイズナーの退任は2005年9月末に前倒しされ、[[2006年]][[1月24日]]に後任の[[ロバート・アイガー]]とジョブズがディズニーが2006年夏までにピクサーを買収する事で同意したと発表した。同年[[5月5日]]付でピクサーはディズニーの完全子会社となり、「経済的自立」という自社の思惑とは裏腹にディズニーの傘下に入った。結果ジョブズはディズニーの筆頭株主となり、同時に役員に就任した。またキャットムルはウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ社長、ラセターは同社チーフ・クリエイティブ・オフィサーを兼務する事となった。これに伴い、ディズニーが独自に企画していた『[[トイ・ストーリー3]]』もピクサーにより制作される予定である。また逆にディズニー・アニメーション・スタジオが製作した[[2009年]]公開の『[[ボルト (映画)|ボルト]]』ではラセターが製作総指揮を務めている。 |
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== 作品 == |
== 作品 == |
2009年9月10日 (木) 09:59時点における版
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/e2/Pixar_-_front_gates.jpg/350px-Pixar_-_front_gates.jpg)