三淵乾太郎

三淵乾太郎︵みぶちけんたろう︶は、日本の裁判官。初期の女性弁護士であった三淵嘉子の後夫であった。正七位。

略歴

1906年︵明治39年︶、初代最高裁長官三淵忠彦の長男として生まれる。 1930年、高等試験司法科合格^[1]。1931年、東京帝国大学法学部卒業、司法省入省︵司法官試補︶。1932年、東京地方裁判所予審判事。1935年、東京民事地方裁判所判事。1942年司法事務官に補され、1944年領事として北京に滞在^[2]。戦後、高等裁判所裁判官及び最高裁判所調査官に着任。甲府地方裁判所所長、浦和地方裁判所所長なども務めた。井沼祥子と結婚して四児を儲けたが1955年に死別。1956年、名古屋地方裁判所判事だった嘉子、嘉子長男の和田芳武と入籍^[3]。

共著 ●長谷部茂吉、三淵乾太郎、三宅多大、柚木馨﹃債権総論﹄総合判例研究叢書。有斐閣。1956年。ISBN‥4-641-62545-X

●三淵忠彦 ●三淵乾太郎 ●井沼祥子 - 前妻。茨城・井沼豊彦の娘。1955年に死去。 ●三淵那珂^[4] ●三淵奈都 - 判事盛岡茂と入籍^[5]。 ●三淵麻都 ●三淵力 ●三淵嘉子 - 1956年に後妻として入籍。 ●和田芳武 - 寄生虫研究者︵1943年 - 2020年︶^[6]。東京大学伝染病研究所寄生虫研究部で佐々学に師事し、1974年より東京女子医科大学寄生虫学教室^[7]。 ●萱野章次郎 - 弟。千代田生命保険社長。 ●三淵震三郎 - 弟。大東京火災海上保険︵あいおいニッセイ同和損害保険︶常務 ●反町︵震三郎妻︶ - 大東京火災海上保険︵あいおいニッセイ同和損害保険︶創設者で早稲田大学理事の反町茂作の娘^[8]。相場師反町茂平の孫。他、縁戚に石渡敏一、石渡荘太郎、白仁武。

(一)^ 大日本法曹大観編纂会 1936. (二)^ ﹃人事興信録﹄第17版下。1953年、 (三)^ ﹃三淵嘉子の生涯﹄佐賀千恵美、内外出版社、2024、p140 (四)^ 人事興信所﹃人事興信録﹄第16版下。1951年。 (五)^ 人事興信録第21版下。 (六)^ “著作権者を捜しています”. 有斐閣. 2024年4月4日閲覧。 (七)^ 神野潔﹃三淵嘉子　先駆者であり続けた女性法曹の物語﹄日本能率協会マネジメントセンター。2024年。 (八)^ ﹃人事興信録﹄。1953年。