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「山上憶良」の版間の差分

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* いざ子ども はやく日本(やまと)へ 大伴の 御津(みつ)の浜松 待ち恋ひぬらむ(唐にて詠んだ歌)(『万葉集』巻1-63、『新古今和歌集』巻10-898)

* いざ子ども はやく日本(やまと)へ 大伴の 御津(みつ)の浜松 待ち恋ひぬらむ(唐にて詠んだ歌)(『万葉集』巻1-63、『新古今和歌集』巻10-898)

* 憶良らは 今は罷(まか)らむ 子泣くらむ それその母も 吾(わ)を待つらむそ(『万葉集』巻3-337)

* 憶良らは 今は罷(まか)らむ 子泣くらむ それその母も 吾(わ)を待つらむそ(『万葉集』巻3-337 宴を罷る歌)

* 大君の 遠の朝廷と しらぬひ 筑紫の國に 泣く子なす 慕ひ来まして 息だにも いまだ休めず 年月も いまだあらねば 心ゆも 思はぬ間に うちなびき 臥しぬれ 言はむ術 せむ術知らに 石木をも 問ひ放け知らず 家ならば 形はあらむを 恨めしき 妹の命の 吾をばも いかにせよとか にほ鳥の 二人並びゐ 語らひし 心そむきて 家離りいます(『万葉集』巻5-794 日本挽歌)

* 父母を 見れば尊し 妻子(めこ)見れば めぐし愛(うつく)し 世の中は かくぞ道理(ことわり) もち鳥の かからはしもよ 行方知らねば 穿沓(うけぐつ)を 脱ぎ棄(つ)るごとく 踏み脱ぎて 行くちふ人は 石木(いはき)より 成りてし人か 汝が名告らさね 天へ行かば 汝がまにまに 地(つち)ならば 大君います この照らす 日月の下は 天雲の 向伏す極み 谷蟆(たにぐく)の さ渡る極み 聞しをす 國のまほらぞ かにかくに 欲しきまにまに 然にはあらじか(『万葉集』巻5-800 惑へる情を反さしむる歌)

* 子等を思ふ歌


**         5-802<ref group="">[[]][[]][[|]]</ref>

** 銀(しろがね)も 金(くがね)も玉も 何せむに まされる宝 子に如(し)かめやも <ref group="注釈">前歌(「瓜食めば……」)に対する[[反歌]]</ref>(『万葉集』巻5-803<!--, 今昔秀歌百撰 7 、選者:中井茂雄(元:獨協大学職員)-->)

* 春されば まづ咲くやどの 梅の花 独り見つつや はる日暮らさむ(大宰府「[[梅花の宴]]」で詠んだもの)(『万葉集』巻5-818)

* 春されば まづ咲くやどの 梅の花 独り見つつや はる日暮らさむ(大宰府「[[梅花の宴]]」で詠んだもの)(『万葉集』巻5-818)

* 秋の野に 咲きたる花を 指折りて かき数ふれば 七種(ななくさ)の花(『万葉集』巻8-1537)


*         5-802<ref group="">[[]][[]][[|]]</ref>

* 銀(しろがね)も 金(くがね)も玉も 何せむに まされる宝 子に如(し)かめやも <ref group="注釈">前歌(「瓜食めば……」)に対する[[反歌]]</ref>(『万葉集』巻5-803, 今昔秀歌百撰 7 、選者:中井茂雄(元:獨協大学職員))

* 行く船を 振り留めかね 如何ばかり 恋しかりけむ [[松浦佐用姫]](『万葉集』巻5-874)

* 行く船を 振り留めかね 如何ばかり 恋しかりけむ [[松浦佐用姫]](『万葉集』巻5-874)

*奈良時代の農民の厳しい暮らしの様子を記した『[[貧窮問答歌]]』】

*奈良時代の農民の厳しい暮らしの様子を記した『[[貧窮問答歌]]』】

* 風まじり 雨降る夜(よ)の 風まじり 雪降る夜は 術(すべ)もなく 寒くしあれば 堅塩(かたしほ)を 取りつづしろひ 糟湯酒 うちすすろひて しはぶかひ 鼻びしびしに しかとあらぬ ひげかきなでて 吾(あれ)を除(お)きて 人は在らじと 誇ろへど 寒くしあれば 麻ぶすま 引き被(かがふ)り 布肩衣(ぬのかたぎぬ) 有りのことごと 著襲(きそ)へども 寒き夜すらを 吾(われ)よりも 貧しき人の 父母は 飢ゑ寒からむ 妻子(めこ)どもは 乞ひて泣くらむ この時は いかにしつつか 汝(な)が世は渡る<BR>

** 風まじり 雨降る夜(よ)の 風まじり 雪降る夜は 術(すべ)もなく 寒くしあれば 堅塩(かたしほ)を 取りつづしろひ 糟湯酒 うちすすろひて しはぶかひ 鼻びしびしに しかとあらぬ ひげかきなでて 吾(あれ)を除(お)きて 人は在らじと 誇ろへど 寒くしあれば 麻ぶすま 引き被(かがふ)り 布肩衣(ぬのかたぎぬ) 有りのことごと 著襲(きそ)へども 寒き夜すらを 吾(われ)よりも 貧しき人の 父母は 飢ゑ寒からむ 妻子(めこ)どもは 乞ひて泣くらむ この時は いかにしつつか 汝(な)が世は渡る<BR>

* 天地は 広しといへど 吾(あ)が為は 狭(さ)くやなりぬる 日月は 明しといへど 吾がためは 照りや給はぬ 人皆か 吾(われ)のみや然る わくらばに 人とはあるを 人並に 吾(あれ)も作(な)れるを 綿も無き 布肩衣の 海松(みる)のごと わわけさがれる かかふのみ 肩に打ち懸け 伏いほの 曲いほの内に 直(ひた)土に 藁解き敷きて 父母は 枕の方に 妻子どもは 足の方に 囲みゐて 憂へ吟(さまよ)ひ かまどには 火気(けぶり)ふき立てず こしきには 蜘蛛の巣かきて 飯炊(いひかし)く 事も忘れて 奴延鳥(ぬえどり)の のどよひをるに いとのきて 短き物を 端きると いへるがごとく 楚(しもと)取る 里長が声は 寝屋処(ねやど)まで 来立ち呼ばひぬ かくばかり 術無きものか 世間(よのなか)の道(『万葉集』巻5-892)<ref name="iwanami">[[佐佐木信綱]]編『新訂 新訓 万葉集 上巻』岩波文庫、1927年(1954年 改版)</ref>

** 天地は 広しといへど 吾(あ)が為は 狭(さ)くやなりぬる 日月は 明しといへど 吾がためは 照りや給はぬ 人皆か 吾(われ)のみや然る わくらばに 人とはあるを 人並に 吾(あれ)も作(な)れるを 綿も無き 布肩衣の 海松(みる)のごと わわけさがれる かかふのみ 肩に打ち懸け 伏いほの 曲いほの内に 直(ひた)土に 藁解き敷きて 父母は 枕の方に 妻子どもは 足の方に 囲みゐて 憂へ吟(さまよ)ひ かまどには 火気(けぶり)ふき立てず こしきには 蜘蛛の巣かきて 飯炊(いひかし)く 事も忘れて 奴延鳥(ぬえどり)の のどよひをるに いとのきて 短き物を 端きると いへるがごとく 楚(しもと)取る 里長が声は 寝屋処(ねやど)まで 来立ち呼ばひぬ かくばかり 術無きものか 世間(よのなか)の道(『万葉集』巻5-892)<ref name="iwanami">[[佐佐木信綱]]編『新訂 新訓 万葉集 上巻』岩波文庫、1927年(1954年 改版)</ref>

** 世の中を 憂しとやさしと おもへども 飛びたちかねつ 鳥にしあらねば(『万葉集』巻5-893)

** 世の中を 憂しとやさしと おもへども 飛びたちかねつ 鳥にしあらねば(『万葉集』巻5-893)

* 士(をのこ)やも 空しかるべき 万代(よろずよ)に 語り継ぐべき 名は立てずして(『万葉集』巻6-978)<ref name="iwanami" /><!-- 「空しかるべき」の記述の出典を明記しました。 -->

* 士(をのこ)やも 空しかるべき 万代(よろずよ)に 語り継ぐべき 名は立てずして(『万葉集』巻6-978 沈痾之時歌)<ref name="iwanami" /><!-- 「空しかるべき」の記述の出典を明記しました。原文では「空應有」。 -->

* 秋の野の花を詠める歌二首

** 秋の野に 咲きたる花を 指折りて かき数ふれば 七種(ななくさ)の花(『万葉集』巻8-1537)

** 萩の花 尾花葛花(おばなくずはな) なでしこの花 女郎花(をみなへし) また藤袴(ふぢばかま) 朝がほの花(『万葉集』巻8-1538)


[[2019]][[51]]使[[]][[]]5[[|32]]815-846<ref>{{cite web|url=http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000254511|title= |work= |date=2019-04-01 |publisher=[[]] |accessdate=2019-05-16}}</ref>

[[2019]][[51]]使[[]][[]]5[[|32]]815-846<ref>{{cite web|url=http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000254511|title= |work= |date=2019-04-01 |publisher=[[]] |accessdate=2019-05-16}}</ref>



2021年4月1日 (木) 14:05時点における版

 

凡例

山上憶良
時代 奈良時代初期
生誕 斉明天皇6年(660年)?
死没 天平5年(733年)?
別名 山於億良
官位 従五位下筑前守
主君 文武天皇元明天皇元正天皇聖武天皇
氏族 山上
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西[ 1][4][5](西西2015)


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    1-6310-898

    3-337 

                            5-794 

         穿                     5-800 


        5-802[ 2]

     [ 3]5-803

    5-818

    5-874


                                

              綿                                  5-892[10]

    5-893

    6-978 [10]


    8-1537

     8-1538

201951使532815-846[11]





脚注

注釈



(一)^ 1559

(二)^ 

(三)^ 

出典



(一)^  

(二)^ abc p.470

(三)^  p.6265

(四)^ 197323-45 

(五)^  西 &  1997 

(六)^ 使使2008 

(七)^ 5-897

(八)^ 6-978

(九)^ 

(十)^ ab   19271954 

(11)^ . .   (201941). 2019516

(12)^ ab


2009ISBN 978-4-86329-026-6 

1963 

 1994 

 2004 

2007ISBN 978-4-902116-78-6 

2003ISBN 4-87415-422-0 

1994

 2006