「2002年のF1世界選手権」の版間の差分
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[[File:Michael Schumacher-I'm the man (cropped).jpg|thumb|2002年のF1世界選手権]] |
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'''2002年のF1世界選手権'''は、[[国際自動車連盟|FIA]][[フォーミュラ1]]世界選手権の第53回大会である。[[2002年]][[3月3日]]に[[オーストラリア]]で開幕し、[[10月13日]]に[[日本]]で開催される最終戦まで、全17戦で争われた。 |
'''2002年のF1世界選手権'''(2002ねんのエフワンせかいせんしゅけん)は、[[国際自動車連盟|FIA]][[フォーミュラ1]]世界選手権の第53回大会である。[[2002年]][[3月3日]]に[[オーストラリア]]で開幕し、[[10月13日]]に[[日本]]で開催される最終戦まで、全17戦で争われた。 |
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== シーズン概要 == |
== シーズン概要 == |
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=== フェラーリ席巻 === |
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[[佐藤琢磨]]が、F1に参戦を開始した。また、[[トヨタF1]]も参戦を開始した。 |
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[[File:2002 Austrian GP.jpg|thumb|オーストリアGPでのフェラーリ]] |
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[[スクーデリア・フェラーリ|フェラーリ]]は第4戦から新車﹁[[フェラーリ・F2002]]﹂投入する予定であり、第3戦までは旧車[[フェラーリ・F2001]]で戦う計画であった。開幕戦は[[ミハエル・シューマッハ]]が制したものの、第2戦はウィリアムズ優勝という展開に衝撃を受け、急きょ第3戦からシューマッハのみ新車を投入し同レースを優勝。第4戦からは予定通り2台とも新車を投入。以降はシーズンの主導権を握り続け、ドライバーズチャンピオンシップは、シューマッハが早くも第11戦[[2002年フランスグランプリ|フランスGP]]でタイトルを確定させ、3連覇を達成。同時に1950年代のF1チャンピオン、[[ファン・マヌエル・ファンジオ]]とならぶ5度目のタイトル獲得を果たした。最終的には全レースで表彰台圏内フィニッシュ、当時最多となる年間11勝という類を見ない記録を打ち立てた。チームメイトでランキング2位の[[ルーベンス・バリチェロ]]とのワンツーフィニッシュも9回を数えたが、第6戦[[2002年オーストリアグランプリ|オーストリアGP]]では、最終ラップでの[[チームオーダー]]により首位を走行していたバリチェロがシューマッハに勝利を譲るなど、物議を醸すようなシーンも見られ、翌2003年にはチームオーダーが禁止された。
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コンストラクターズチャンピオンシップも、第12戦の段階でフェラーリのタイトルが確定。チームとしては17戦15勝を挙げ、当時最多となる221ポイントを獲得したが、これは他10チームがこの2002年のチャンピオンシップで獲得したポイントと同数である。フェラーリの独走によりレースがつまらなくなるという声もきかれ、FIAは翌年に大幅なレギュレーション改定を行うに至った。 |
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この年から参戦を開始した[[マーク・ウェバー]]([[ミナルディ]])が彼にとって地元GPであり、初戦であった[[2002年オーストラリアグランプリ|開幕戦オーストラリアGP]]で5位入賞を果たした。また、資金難に悩まされていた[[アロウズ]]がシーズン途中で撤退した。 |
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=== ライバルたちの苦戦 === |
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この年は[[マクラーレン]]が失速し、[[ウィリアムズF1|ウィリアムズ]]がフェラーリの脅威となった。 |
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ウィリアムズは、前年3勝を挙げたミハエル・シューマッハの弟[[ラルフ・シューマッハ]]が第2戦[[2002年マレーシアグランプリ|マレーシアGP]]で優勝。これをワンツーフィニッシュしたことにより、暫定のコンストラクターズトップに浮上。予選では[[ファン・パブロ・モントーヤ]]が第7戦[[2002年モナコグランプリ|モナコGP]]から第11戦フランスGPにかけての5レース連続でのポールポジション獲得を含めた計7回のポールポジションを獲得し、その点ではシューマッハに並ぶ活躍を見せ、度々フェラーリを脅かした。ところが、優勝は第2戦のラルフのみに留まり、序盤のリードもバリチェロのリタイアによるノーポイントの結果という面が強く、バリチェロが入賞し始めるとすぐに逆転された。また、マシンの信頼性不足が響き、モントーヤのほうはそれに度々泣かされて優勝するチャンスを逃し、予選の好走を生かし切れずにシーズンを終えた。ラルフは1勝を挙げたものの、モントーヤに比べ予選で結果を残せず、決勝もマシントラブルで完走扱いも含めたノーポイントになる場面が目立った。 |
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前年タイトル争いを演じたマクラーレンだが、表彰台の常連ではあったが、タイヤをミシュランにスイッチしたことなどのマシンの熟成不足で失速。ポールポジションは一度も獲得できなかった。それでも、[[デビッド・クルサード]]が第7戦モナコGPで優勝したが、優勝もその1度のみであった。チームメイトの[[キミ・ライコネン]]は開幕戦での3位表彰台獲得や第14戦[[2002年ベルギーグランプリ|ベルギーGP]]でフロントローを獲得するなど活躍したが、レースでは信頼性不足や事故などにより10レースでリタイヤ。結果コンストラクターズランキング2位の座はウィリアムズに奪われた。 |
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ワークス体制復活の[[ルノーF1|ルノー]]はエンジンパワーが不足していたが、マシンバランスに優れたニューマシンを駆り、[[ジェンソン・バトン]]と[[ヤルノ・トゥルーリ]]の活躍により、コンストラクターズチャンピオンシップ4位を獲得した。ただし表彰台にはあがれず、マレーシアGPではバトンが終盤にチャンスを逃し、結局2回の4位が最高位であった。トゥルーリも2回、4位を獲得したがリタイヤが多かった。 |
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=== 数ポイントの明暗 === |
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この年のコンストラクターズだが、参戦した全チームがポイント獲得を果たすという当時としては珍しいシーズンであった。また、5位から8位までのポイント差が4ポイント圏内に密集しており、該当するチームが入賞するたびに順位が必ず変動することが多かった。そんななか、この年新規参戦を果たした[[トヨタF1|トヨタ]]は思わぬ展開となった。 |
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2001年コンストラクターズ5位を獲得した[[ザウバー]]は[[ニック・ハイドフェルド]]と[[フェリペ・マッサ]]のコンビで参戦したが、ルノーの躍進により4位を守ることができなかった。それでも、ダブル入賞2回など好走した面もあり、コンストラクターズ5位は死守した。この年デビューのマッサはハイドフェルドをたまに上回って見せたが、粗さも目立ち、[[2002年アメリカグランプリ|アメリカGP]]ではグリッド降格のペナルティを避けるために[[アロウズ]]の撤退でシートを失っていた[[ハインツ=ハラルド・フレンツェン]]に交代させられる。 |
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[[ジョーダン・グランプリ]]はシーズン序盤はマシン開発の失敗により不振に陥ったうえ、トラブルやアクシデントも多く、第6戦オーストリアGPの決勝で佐藤琢磨がスピンしたハイドフェルドに追突されるという大クラッシュに遭遇。病院に搬送され負傷欠場の危機もあったが軽症で済み翌戦から復帰している。第11戦フランスGPではフィジケラがプラクティスでクラッシュし、レースには参戦できなくなるなど、運のなさが目立った。また、第8戦までに[[ジャンカルロ・フィジケラ]]が3度の入賞を果たしたが、トラブルやアクシデントに泣かされた面もあるが、チームとしては入賞かリタイアという状況であった。[[佐藤琢磨]]のほうはそれに苦しみ、ノーポイントのレースが続いた。第9戦以降はフィジケラが第13戦で入賞。琢磨は最終戦前までの最高位が[[2002年ドイツグランプリ|ドイツGP]]の8位と伸び悩んでいたが最終戦・母国レースとなる[[2002年日本グランプリ (4輪)|日本GP]]で予選7位・決勝5位を獲得し、チームのコンストラクターズ6位浮上に貢献した。 |
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[[ジャガー・レーシング]]はフェラーリ、ウィリアムズ、マクラーレンの﹁3強﹂以外で唯一となる3位表彰台を[[2002年イタリアグランプリ|イタリアGP]]で獲得したものの、この表彰台以外の他2回の入賞にとどまった。それが響いて、ジョーダンの最終戦での入賞によりコンストラクターズ7位に転落。また、結果的にこれがジャガーと[[エディ・アーバイン]]にとっての最後の表彰台になった。また、マシンに問題を多く抱え信頼性も不足しており、フランスGPではブレーキングポイントでリアウィングが脱落するなどした。[[ペドロ・デ・ラ・ロサ]]は、予選ではアーバインを上回るパフォーマンスを見せていたが、F1参戦以来初の無得点でシーズンを終えた。
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コンストラクターズ8位の[[B・A・R]]は第10戦[[2002年イギリスグランプリ|イギリスGP]]でダブル入賞するまで、唯一のノーポイントチームであった。最終的にはダブル入賞以外では両ドライバーが第10戦以降に1回ずつ入賞しただけで終わった。[[オリビエ・パニス]]は開幕戦から7戦連続でリタイヤするなど速さも信頼性も欠いた。BARに移籍してから不振が続く[[ジャック・ヴィルヌーヴ]]は[[チャンプカー・ワールド・シリーズ|CART]]に復帰するのではないかといううわさが常に付きまとっていた。 |
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[[ミナルディ]]は新人[[マーク・ウェバー]]が活躍した。開幕戦[[2002年オーストラリアグランプリ|オーストラリアGP]]では5位でフィニッシュ。1999年[[ヨーロッパグランプリ]]以来のポイント獲得となった。ポイント獲得はこのレースだけであったが、第11戦フランスGPではランキング的には上位のジャガーより前の8位でフィニッシュしている。また、ウェバーの入賞により、同ポイントのトヨタと並んだうえ、最高位の関係でコンストラクターズ9位獲得に成功した。その一方で[[アレックス・ユーン]]は3回の予選落ちを喫し、ドイツGPで予選落ちした後休養をとり、代わりに[[アンソニー・デビッドソン]]が起用された。ただ、チームの資金不足が時折表面化し、第5戦スペインGPのフリー走行中にリアウイングのトラブルが発生し、決勝までに解決することができず、参戦を見合わせる事態となった。 |
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[[トヨタF1|トヨタ]]はこの年新規参戦を果たした。[[ミカ・サロ]]が開幕戦オーストラリアGPとブラジルGPをそれぞれ6位入賞を果たしたが、[[アラン・マクニッシュ]]は最高位が7位で入賞はならなかった。マクニッシュは21世紀では珍しい30代でのF1デビューであったが、結局F1の参戦はこの年限りとなり、最終戦日本グランプリでは予選で大クラッシュを喫し決勝レースの出走を断念した。また、成績面では入賞数ではミナルディを上回ったが、最高位の関係で敗れてしまい、まさかのワークスチームが実質最下位という展開となった。 |
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アロウズはマシン自体はまずまずであり、ハインツ=ハラルド・フレンツェンがスペインGPとモナコGPで6位入賞︵モナコがアロウズにとっての最後の入賞となった︶。しかしチームの資金難はいよいよ深刻なものとなり、フランスGPでは意図的な予選落ちをドライバーに指示させる状況にまでなり、ドイツGPを最後に撤退した。
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=== デビューと引退 === |
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この年、[[佐藤琢磨]]がF1デビューを果たしたほか、[[フェリペ・マッサ]]、[[アラン・マクニッシュ]]、[[マーク・ウェバー]]がF1デビューした。シーズン途中、アンソニー・デビッドソンもF1デビューを果たした。とくに[[マーク・ウェバー]]︵[[ミナルディ]]︶が彼にとって地元GPであり、初戦であった開幕戦[[2002年オーストラリアグランプリ|オーストラリアGP]]で5位入賞を果たすという快挙を成し遂げた。ミナルディの入賞は、1999年以来であった。
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ミカ・サロは2003年トヨタで走らないことを明言(実質的には解雇され)、引退となった。エディ・アーバインもジャガーに2003年残留すると思われたが、チームはマーク・ウェバーとアントニオ・ピッツォニアを起用するとし、アーバインは噂されたジョーダンへの移籍もかなわず、結局引退となった。アラン・マクニッシュは翌年ルノーのサードドライバーになったが、結局F1レギュラードライバーには復帰できなかった。エンリケ・ベルノルディもその後はF1レギュラー復帰はならず。アレックス・ユーンもF1を去った。 |
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ペドロ・デ・ラ・ロサはジャガーを解雇され、2003年にマクラーレンのテストドライバーとなった。また、佐藤琢磨、フェリペ・マッサもそれぞれBAR、フェラーリのテストドライバーとなり、2004年から(佐藤琢磨については2003年最終戦から)レースに復帰している。 |
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なお、昨年日本グランプリのあと休養していたミカ・ハッキネンはドイツグランプリの場で、正式に引退を表明した。 |
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コンストラクターとしてはルノーがフルワークス体制でF1復帰。[[トヨタF1|トヨタ]]が新規参戦を果たした。その一方でアロウズがドイツグランプリを最後に欠場し、シーズンオフにはチームごと消滅してしまった。 |
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== 開催地及び勝者 == |
== 開催地及び勝者 == |
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!エントラント!!コンストラクター!!シャーシ!!エンジン!!タイヤ!!ドライバー |
!エントラント!!コンストラクター!!シャーシ!!エンジン!!タイヤ!!ドライバー |
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| {{Flagicon|ITA}}スクーデリア・フェラーリ・[[マールボロ ( |
| {{Flagicon|ITA}}スクーデリア・フェラーリ・[[マールボロ (たばこ)|マールボロ]]||[[スクーデリア・フェラーリ|フェラーリ]] || [[フェラーリ・F2001#F2001B|F2001B]]<br />[[フェラーリ・F2002|F2002]] ||フェラーリTipo050D,051 || {{Bridgestone}} || 1.{{Flagicon|GER}}[[ミハエル・シューマッハ]]<br />2.{{Flagicon|BRA}}[[ルーベンス・バリチェロ]] |
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*[[トム・ウォーキンショー]]が[[プロスト・グランプリ]]を買収し誕生した[[フェニックス]]が[[プロスト・AP04]]に[[ブライアン・ハート|ハート]]エンジンを搭載、ドライバーに[[タルソ・マルケス]]と[[ガストン・マッツァカーネ]]を起用し、[[マレーシアGP]]に登場したが参戦は認められなかった。 |
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*カーナンバー18と19はプロストの為の番号であり、撤退したため欠番となった。 |
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=== ドライバー変更 === |
=== ドライバー変更 === |
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*ハインツ=ハラルド・フレンツェン - 第16戦アメリカGPでマッサに代わり出走 |
*ハインツ=ハラルド・フレンツェン - 第16戦アメリカGPでマッサに代わり出走 |
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== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
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{{Commons category|2002 in Formula One}} |
{{Commons category|2002 in Formula One}} |
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*[http://www.formula1.com/results/driver/2002/ formula1.com - 2002 official driver standings] |
*[https://web.archive.org/web/20150217072235/http://www.formula1.com/results/driver/2002/ formula1.com - 2002 official driver standings] |
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*[http://www.formula1.com/results/team/2002/ formula1.com - 2002 official team standings] |
*[http://www.formula1.com/results/team/2002/ formula1.com - 2002 official team standings] |
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{{F1世界選手権}} |
{{F1世界選手権}} |
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{{Normdaten}} |
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[[Category:2002年のF1世界選手権|*]] |
[[Category:2002年のF1世界選手権|*]] |
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[[bs:Formula 1 - sezona 2002.]] |
2023年5月29日 (月) 15:24時点における最新版
2002年のFIAフォーミュラ1 世界選手権 |
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前年: | 2001 | 翌年: | 2003 |
一覧: 開催国 | 開催レース |
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F1関連記事 |
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関連リスト |
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/33/Michael_Schumacher-I%27m_the_man_%28cropped%29.jpg/220px-Michael_Schumacher-I%27m_the_man_%28cropped%29.jpg)
シーズン概要[編集]
フェラーリ席巻[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/48/2002_Austrian_GP.jpg/220px-2002_Austrian_GP.jpg)
ライバルたちの苦戦[編集]
この年はマクラーレンが失速し、ウィリアムズがフェラーリの脅威となった。 ウィリアムズは、前年3勝を挙げたミハエル・シューマッハの弟ラルフ・シューマッハが第2戦マレーシアGPで優勝。これをワンツーフィニッシュしたことにより、暫定のコンストラクターズトップに浮上。予選ではファン・パブロ・モントーヤが第7戦モナコGPから第11戦フランスGPにかけての5レース連続でのポールポジション獲得を含めた計7回のポールポジションを獲得し、その点ではシューマッハに並ぶ活躍を見せ、度々フェラーリを脅かした。ところが、優勝は第2戦のラルフのみに留まり、序盤のリードもバリチェロのリタイアによるノーポイントの結果という面が強く、バリチェロが入賞し始めるとすぐに逆転された。また、マシンの信頼性不足が響き、モントーヤのほうはそれに度々泣かされて優勝するチャンスを逃し、予選の好走を生かし切れずにシーズンを終えた。ラルフは1勝を挙げたものの、モントーヤに比べ予選で結果を残せず、決勝もマシントラブルで完走扱いも含めたノーポイントになる場面が目立った。 前年タイトル争いを演じたマクラーレンだが、表彰台の常連ではあったが、タイヤをミシュランにスイッチしたことなどのマシンの熟成不足で失速。ポールポジションは一度も獲得できなかった。それでも、デビッド・クルサードが第7戦モナコGPで優勝したが、優勝もその1度のみであった。チームメイトのキミ・ライコネンは開幕戦での3位表彰台獲得や第14戦ベルギーGPでフロントローを獲得するなど活躍したが、レースでは信頼性不足や事故などにより10レースでリタイヤ。結果コンストラクターズランキング2位の座はウィリアムズに奪われた。 ワークス体制復活のルノーはエンジンパワーが不足していたが、マシンバランスに優れたニューマシンを駆り、ジェンソン・バトンとヤルノ・トゥルーリの活躍により、コンストラクターズチャンピオンシップ4位を獲得した。ただし表彰台にはあがれず、マレーシアGPではバトンが終盤にチャンスを逃し、結局2回の4位が最高位であった。トゥルーリも2回、4位を獲得したがリタイヤが多かった。数ポイントの明暗[編集]
この年のコンストラクターズだが、参戦した全チームがポイント獲得を果たすという当時としては珍しいシーズンであった。また、5位から8位までのポイント差が4ポイント圏内に密集しており、該当するチームが入賞するたびに順位が必ず変動することが多かった。そんななか、この年新規参戦を果たしたトヨタは思わぬ展開となった。 2001年コンストラクターズ5位を獲得したザウバーはニック・ハイドフェルドとフェリペ・マッサのコンビで参戦したが、ルノーの躍進により4位を守ることができなかった。それでも、ダブル入賞2回など好走した面もあり、コンストラクターズ5位は死守した。この年デビューのマッサはハイドフェルドをたまに上回って見せたが、粗さも目立ち、アメリカGPではグリッド降格のペナルティを避けるためにアロウズの撤退でシートを失っていたハインツ=ハラルド・フレンツェンに交代させられる。 ジョーダン・グランプリはシーズン序盤はマシン開発の失敗により不振に陥ったうえ、トラブルやアクシデントも多く、第6戦オーストリアGPの決勝で佐藤琢磨がスピンしたハイドフェルドに追突されるという大クラッシュに遭遇。病院に搬送され負傷欠場の危機もあったが軽症で済み翌戦から復帰している。第11戦フランスGPではフィジケラがプラクティスでクラッシュし、レースには参戦できなくなるなど、運のなさが目立った。また、第8戦までにジャンカルロ・フィジケラが3度の入賞を果たしたが、トラブルやアクシデントに泣かされた面もあるが、チームとしては入賞かリタイアという状況であった。佐藤琢磨のほうはそれに苦しみ、ノーポイントのレースが続いた。第9戦以降はフィジケラが第13戦で入賞。琢磨は最終戦前までの最高位がドイツGPの8位と伸び悩んでいたが最終戦・母国レースとなる日本GPで予選7位・決勝5位を獲得し、チームのコンストラクターズ6位浮上に貢献した。 ジャガー・レーシングはフェラーリ、ウィリアムズ、マクラーレンの﹁3強﹂以外で唯一となる3位表彰台をイタリアGPで獲得したものの、この表彰台以外の他2回の入賞にとどまった。それが響いて、ジョーダンの最終戦での入賞によりコンストラクターズ7位に転落。また、結果的にこれがジャガーとエディ・アーバインにとっての最後の表彰台になった。また、マシンに問題を多く抱え信頼性も不足しており、フランスGPではブレーキングポイントでリアウィングが脱落するなどした。ペドロ・デ・ラ・ロサは、予選ではアーバインを上回るパフォーマンスを見せていたが、F1参戦以来初の無得点でシーズンを終えた。 コンストラクターズ8位のB・A・Rは第10戦イギリスGPでダブル入賞するまで、唯一のノーポイントチームであった。最終的にはダブル入賞以外では両ドライバーが第10戦以降に1回ずつ入賞しただけで終わった。オリビエ・パニスは開幕戦から7戦連続でリタイヤするなど速さも信頼性も欠いた。BARに移籍してから不振が続くジャック・ヴィルヌーヴはCARTに復帰するのではないかといううわさが常に付きまとっていた。 ミナルディは新人マーク・ウェバーが活躍した。開幕戦オーストラリアGPでは5位でフィニッシュ。1999年ヨーロッパグランプリ以来のポイント獲得となった。ポイント獲得はこのレースだけであったが、第11戦フランスGPではランキング的には上位のジャガーより前の8位でフィニッシュしている。また、ウェバーの入賞により、同ポイントのトヨタと並んだうえ、最高位の関係でコンストラクターズ9位獲得に成功した。その一方でアレックス・ユーンは3回の予選落ちを喫し、ドイツGPで予選落ちした後休養をとり、代わりにアンソニー・デビッドソンが起用された。ただ、チームの資金不足が時折表面化し、第5戦スペインGPのフリー走行中にリアウイングのトラブルが発生し、決勝までに解決することができず、参戦を見合わせる事態となった。 トヨタはこの年新規参戦を果たした。ミカ・サロが開幕戦オーストラリアGPとブラジルGPをそれぞれ6位入賞を果たしたが、アラン・マクニッシュは最高位が7位で入賞はならなかった。マクニッシュは21世紀では珍しい30代でのF1デビューであったが、結局F1の参戦はこの年限りとなり、最終戦日本グランプリでは予選で大クラッシュを喫し決勝レースの出走を断念した。また、成績面では入賞数ではミナルディを上回ったが、最高位の関係で敗れてしまい、まさかのワークスチームが実質最下位という展開となった。 アロウズはマシン自体はまずまずであり、ハインツ=ハラルド・フレンツェンがスペインGPとモナコGPで6位入賞︵モナコがアロウズにとっての最後の入賞となった︶。しかしチームの資金難はいよいよ深刻なものとなり、フランスGPでは意図的な予選落ちをドライバーに指示させる状況にまでなり、ドイツGPを最後に撤退した。デビューと引退[編集]
この年、佐藤琢磨がF1デビューを果たしたほか、フェリペ・マッサ、アラン・マクニッシュ、マーク・ウェバーがF1デビューした。シーズン途中、アンソニー・デビッドソンもF1デビューを果たした。とくにマーク・ウェバー︵ミナルディ︶が彼にとって地元GPであり、初戦であった開幕戦オーストラリアGPで5位入賞を果たすという快挙を成し遂げた。ミナルディの入賞は、1999年以来であった。 ミカ・サロは2003年トヨタで走らないことを明言︵実質的には解雇され︶、引退となった。エディ・アーバインもジャガーに2003年残留すると思われたが、チームはマーク・ウェバーとアントニオ・ピッツォニアを起用するとし、アーバインは噂されたジョーダンへの移籍もかなわず、結局引退となった。アラン・マクニッシュは翌年ルノーのサードドライバーになったが、結局F1レギュラードライバーには復帰できなかった。エンリケ・ベルノルディもその後はF1レギュラー復帰はならず。アレックス・ユーンもF1を去った。 ペドロ・デ・ラ・ロサはジャガーを解雇され、2003年にマクラーレンのテストドライバーとなった。また、佐藤琢磨、フェリペ・マッサもそれぞれBAR、フェラーリのテストドライバーとなり、2004年から︵佐藤琢磨については2003年最終戦から︶レースに復帰している。 なお、昨年日本グランプリのあと休養していたミカ・ハッキネンはドイツグランプリの場で、正式に引退を表明した。 コンストラクターとしてはルノーがフルワークス体制でF1復帰。トヨタが新規参戦を果たした。その一方でアロウズがドイツグランプリを最後に欠場し、シーズンオフにはチームごと消滅してしまった。開催地及び勝者[編集]
エントリーリスト[編集]
エントラント | コンストラクター | シャーシ | エンジン | タイヤ | ドライバー |
---|---|---|---|---|---|
![]() |
フェラーリ | F2001B F2002 |
フェラーリTipo050D,051 | B | 1.![]() 2. ![]() |
![]() |
マクラーレン | MP4-17 | メルセデスFO110L | M | 3.![]() 4. ![]() |
![]() |
ウィリアムズ | FW24 | BMWP82 | M | 5.![]() 6. ![]() |
![]() |
ザウバー | C21 | ペトロナス02A | B | 7.![]() 8. ![]() (8.) ![]() |
![]() |
ジョーダン | EJ12 | ホンダRA002E | B | 9.![]() 10. ![]() |
![]() ブリティッシュ・アメリカン・レーシング・ホンダ |
B・A・R | 004 | ホンダRA002E | B | 11.![]() 12. ![]() |
![]() |
ルノー | R202 | ルノーRS22 | M | 14.![]() 15. ![]() |
![]() |
ジャガー | R3 | コスワースCR-4 | M | 16.![]() 17. ![]() |
![]() |
アロウズ | A23 | コスワースCR-3 | B | 20.![]() 21. ![]() |
![]() |
ミナルディ | PS02 | アジアテックAT02 | M | 22.![]() (22.) ![]() 23. ![]() |
![]() |
トヨタ | TF102 | トヨタRVX-02 | M | 24.![]() 25. ![]() |
- トム・ウォーキンショーがプロスト・グランプリを買収し誕生したフェニックスがプロスト・AP04にハートエンジンを搭載、ドライバーにタルソ・マルケスとガストン・マッツァカーネを起用し、マレーシアGPに登場したが参戦は認められなかった。
- カーナンバー18と19はプロストの為の番号であり、撤退したため欠番となった。
ドライバー変更[編集]
- ハインツ=ハラルド・フレンツェン - 第16戦アメリカGPでマッサに代わり出走
- アンソニー・デビッドソン - 第13戦ハンガリーGP、第14戦ベルギーGPでユーンに代わり出走
2002年のドライバーズランキング[編集]
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2002年のコンストラクターズランキング[編集]
順位 | コンストラクター | 車番 | AUS![]() |
MAL![]() |
BRA![]() |
SMR![]() |
ESP![]() |
AUT![]() |
MON![]() |
CAN![]() |
EUR![]() |
GBR![]() |
FRA![]() |
GER![]() |
HUN![]() |
BEL![]() |
ITA![]() |
USA![]() |
JPN![]() |
ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ![]() |
1 | 1 | 3 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 2 | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 2 | 2 | 1 | 221 |
2 | Ret | Ret | Ret | 2 | DNS | 2 | 7 | 3 | 1 | 2 | DNS | 4 | 1 | 2 | 1 | 1 | 2 | |||
2 | ![]() |
5 | Ret | 1 | 2 | 3 | 11 | 4 | 3 | 7 | 4 | 8 | 5 | 3 | 3 | 5 | Ret | 16 | 11 | 92 |
6 | 2 | 2 | 5 | 4 | 2 | 3 | Ret | Ret | Ret | 3 | 4 | 2 | 11 | 3 | Ret | 4 | 4 | |||
3 | ![]() |
3 | Ret | Ret | 3 | 6 | 3 | 6 | 1 | 2 | Ret | 10 | 3 | 5 | 5 | 4 | 7 | 3 | Ret | 65 |
4 | 3 | Ret | 12 | Ret | Ret | Ret | Ret | 4 | 3 | Ret | 2 | Ret | 4 | Ret | Ret | Ret | 3 | |||
4 | ![]() |
14 | Ret | Ret | Ret | 9 | 10 | Ret | 4 | 6 | 8 | Ret | Ret | Ret | 8 | Ret | 4 | 5 | Ret | 23 |
15 | Ret | 4 | 4 | 5 | 12 | 7 | Ret | 15 | 5 | 12 | 6 | Ret | Ret | Ret | 5 | 8 | 6 | |||
5 | ![]() |
7 | Ret | 5 | Ret | 10 | 4 | Ret | 8 | 12 | 7 | 6 | 7 | 6 | 9 | 10 | 10 | 9 | 7 | 11 |
8 | Ret | 6 | Ret | 8 | 5 | Ret | Ret | 9 | 6 | 9 | Ret | 7 | 7 | Ret | Ret | 13 | Ret | |||
6 | ![]() |
9 | Ret | 13 | Ret | Ret | Ret | 5 | 5 | 5 | Ret | 7 | DNQ | Ret | 6 | Ret | 8 | 7 | Ret | 9 |
10 | Ret | 9 | 9 | Ret | Ret | Ret | Ret | 10 | 16 | Ret | Ret | 8 | 10 | 11 | 12 | 11 | 5 | |||
7 | ![]() |
16 | 4 | Ret | 7 | Ret | Ret | Ret | 9 | Ret | Ret | Ret | Ret | Ret | Ret | 6 | 3 | 10 | 9 | 8 |
17 | 8 | 10 | 8 | Ret | Ret | Ret | 10 | Ret | 10 | 11 | 9 | Ret | 13 | Ret | Ret | Ret | Ret | |||
8 | ![]() |
11 | Ret | 8 | 10 | 7 | 7 | 10 | Ret | Ret | 12 | 4 | Ret | Ret | Ret | 8 | 9 | 6 | Ret | 7 |
12 | Ret | Ret | Ret | Ret | Ret | Ret | Ret | 8 | 9 | 5 | Ret | Ret | 12 | 12 | 6 | 12 | Ret | |||
9 | ![]() |
22 | 7 | Ret | 13 | DNQ | DNS | Ret | Ret | 14 | Ret | DNQ | 10 | DNQ | Ret | Ret | 13 | Ret | Ret | 2 |
23 | 5 | Ret | 11 | 11 | DNS | 12 | 11 | 11 | 15 | Ret | 8 | Ret | 16 | Ret | Ret | Ret | 10 | |||
10 | ![]() |
24 | 6 | 12 | 6 | Ret | 9 | 8 | Ret | Ret | Ret | Ret | Ret | 9 | 15 | 7 | 11 | 14 | 8 | 2 |
25 | Ret | 7 | Ret | Ret | 8 | 9 | Ret | Ret | 14 | Ret | 11 | Ret | 14 | 9 | Ret | 15 | DNS | |||
11 | ![]() |
20 | DSQ | 11 | Ret | Ret | 6 | 11 | 6 | 13 | 13 | Ret | DNQ | Ret | 2 | |||||
21 | DSQ | Ret | Ret | Ret | Ret | Ret | 12 | Ret | 11 | Ret | DNQ | Ret | ||||||||
順位 | コンストラクター | 車番 | AUS![]() |
MAL![]() |
BRA![]() |
SMR![]() |
ESP![]() |
AUT![]() |
MON![]() |
CAN![]() |
EUR![]() |
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