さわや書店
さわや書店本店 | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒020-0022 岩手県盛岡市大通二丁目2番15号 |
設立 |
1955年10月1日 (1947年12月16日創業) |
業種 | 小売業 |
法人番号 | 6400001002206 |
事業内容 | 書籍・文房具・雑貨の小売業及び学習塾の経営 |
代表者 | 代表取締役 赤澤 桂一郎 |
資本金 | 1000万円 |
従業員数 | 25名 |
外部リンク | http://books-sawaya.co.jp/ |
株式会社さわや書店︵さわやしょてん︶は、岩手県盛岡市に本社を置く書店チェーン。
本店は東山堂と並び、盛岡市街地の老舗書店として知られる[1]。東京の有名書店から移籍した社員による、POP広告での販促活動や[2]、﹁文庫X﹂といった独自の販促活動により[3]、全国的なベストセラーを生んだ実績によって高い評価を得ている。
店舗[編集]
岩手県[編集]
盛岡市[編集]
●大通本店︵本社。文部科学省&岩手県教育委員会指定検定教科書販売窓口︶ 〒020-0022 盛岡市大通二丁目2番15号︵大通商店街アーケード沿い︶ 1階は地図・旅行書・文庫本・雑誌売場。2階は児童書・専門書・教育書・参考書売場・教科書販売窓口。3階以上の上層階はテナントビルとなっており、喫茶店・歯科医・セレクトショップ等のほか、盛岡のラーメン店チェーン﹁柳家﹂の本店も入居している。 ●盛岡駅フェザン店 〒020-0034 盛岡市盛岡駅前通1番44号 盛岡駅ビルフェザンおでんせ館1階 昭文社発行道路地図﹁県別マップル﹂シリーズを発行46都府県版全て取り扱うと共に、鉄道関連書籍も多数取り扱っている︵﹁県別マップル﹂シリーズは他のさわや店舗の場合﹁地元岩手県版とその周辺 地域版のみを販売﹂し、他地区版は取り寄せ︶。 2016年7月22日、同店の書店員の発案により、清水潔のノンフィクション﹃殺人犯はそこにいる‥隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件﹄に特製カバーを付け中身を隠し﹃文庫X﹄として販売。その販売手法は大きな反響を呼び、同年11月下旬時点で全国600店以上の書店で﹃文庫X﹄が取り扱われるようになった。また、﹃殺人犯はそこにいる﹄の刊行部数も文庫X販売開始前は3万部だったが、12月上旬時点で18万部に達した。同年12月9日に同店開催のイベント﹃文庫X開き﹄で正体を明かした[4]。また、﹃文庫X﹄に感銘を受けた橋爪ももが﹃歌手X﹄名義で﹃願い﹄と﹃私の涙で咲いた花﹄の2曲を収録したシングルCD﹃文庫Xの歌﹄を制作。2017年5月から9月16日まで同店で販売し300枚以上売り上げた[5]。同年10月25日、 徳間ジャパンコミュニケーションズより﹃小さな声﹄を追加収録したメジャー盤﹃願い﹄が発売された[6]。 ●雑貨店﹁Porta Magica︵ポルタマジカ︶﹂ 〒020-0034 盛岡市盛岡駅前通1番44号 盛岡駅ビルフェザン本館2階 ●﹁ORIORI︵おりおり︶﹂ 〒020-0034 盛岡市盛岡駅前通1番44号 盛岡駅ビルフェザン本館3階 フェザン大規模改装に合わせて2017年5月19日開店。書籍・CD・BD/DVDソフト販売コーナー。 ●松園店 〒020-0105 盛岡市北松園二丁目13番1号 ユニバース盛岡松園店内岩手郡雫石町[編集]
●雫石店 〒020-0544 岩手郡雫石町柿木98番地1 ビッグハウス雫石店内︵国道46号沿い︶釜石市[編集]
●釜石店 〒026-0043 釜石市新町14番48号 ジョイス釜石店内 ●イオンタウン釜石店 〒026-0011 釜石市港町二丁目1番1号 イオンタウン釜石1階青森県[編集]
青森市[編集]
●青森駅ラビナ店 〒038-0012 青森市柳川1丁目1番1号 青森駅ビル﹁ラビナ﹂4階上北郡野辺地町[編集]
●野辺地店 〒039-3171 上北郡野辺地町字二本木24番地1 マックスバリュ野辺地店内︵国道4号沿い︶ 昭文社﹁県別マップル﹂シリーズは地元青森県版とその周辺地域版のみを取り扱っている︵他地域版は取り寄せによる販売︶。過去の店舗[編集]
盛岡市[編集]
●さとう店 - 盛岡市緑が丘四丁目のショッピングセンター﹁GA ONE﹂内にあったが、2004年を以て閉店。 ●momo - 本店隣の絵本・漫画専門棟。閉店し本店に吸収。 ●太田店 - 太田ショッピングプラザ︵テナントにかしむら→ベルプラス[7]︶内にあったが、2009年11月5日を以て閉店、解体。[8] ●上盛岡店 - 上盛岡ショッピングプラザ内︵JR山田線上盛岡駅北側︶にあったが、2017年3月31日を以て閉店︵跡地にはマツモトキヨシが入居︶。 ●仙北店(2018年10月31日で閉店) ︵ワオ・コーポレーション=能開センターとフランチャイズ契約している学習塾﹁個別指導Axis盛岡仙北校﹂を店舗2階に併設︶ 〒020-0863 盛岡市南仙北一丁目21番43号︵岩手県道16号盛岡環状線&岩手県道120号不動盛岡線=仙北町通り沿い︶滝沢市[編集]
●巣子店︵2019年2月17日で閉店︶ ユニバース巣子店の別館にユニバースの酒類販売コーナーと当店が半分ずつ利用する形で店舗があった。 賃貸借契約満了を迎えるユニバース巣子店、近隣店舗の︵旧︶ユニバースみたけ店を事実上のスクラップアンドビルドで移転開店した︵新︶みたけ店の開店後、巣子店の賃貸借契約満了に伴い巣子店が閉店する運びとなった為、同店も同時に閉店した。「honya Club」ポイントカード[編集]
- 盛岡大通本店・盛岡駅フェザン店&本館3階「ORIORI」・イオンタウン釜石店は「Honya Club」に加盟しており、「Honya Clubカードポイント」に対応している(電子マネー・クレジットカード機能は非搭載。税抜き200円ごとに1ポイント付与され、貯めたポイントは「1ポイント1円単位」で利用可能。ポイントは「最終利用日から起算して1年間有効」となっており、この間にポイント加算又は利用が無い場合はポイントが失効する。通常の2倍~5倍のポイントが付与される「Honya Club加盟全店一斉特別セール」も年に数回開催)。
- 「honya Club」サイト内「マイページ」項では「登録した自分のカードポイント残高が店頭購入分とサイト購入分とで別々に表示」される。「Honya Club」サイト購入で貯めたポイントは店頭ポイントとの合算が可能で、サイトで注文した書籍を自分の居住地に最も近い「Honya Club」加盟店で受け取ることも可能=代金は後払いとなり、店頭受け取りを選んだ場合は受け取り時に当該書籍注文コード控えを店頭レジで店員に提示し「現金(『honya Club』ポイント対応店は税込み216円以上でポイント加算)」又は「Honya Club店頭ポイント」にて支払う(商品代以外の各種手数料は不要。『honya Club』ポイント非対応店で受け取る場合は現金支払いのみ可)。宅配受け取りを選んだ場合は「代引き」・「honya Clubサイトポイント利用」・「クレジットカード」のうちいずれか一つを選択(代引き支払いは「代引き手数料300円」が別途加算)。雑誌定期購読・一部洋書・その他商材注文は「クレジットカード支払い」のみ利用可能。
- 盛岡大通本店・イオンタウン釜石店・野辺地店は「Club公式サイト」内で各店舗の書籍在庫を確認可能(但し野辺地店はhonya Clubカードポイント非対応)。さらに盛岡大通本店以外の各店舗では文具も取り扱っている。
他の主な書店チェーン[編集]
- 東山堂 - さわや書店同様、岩手県盛岡市に本社を置く老舗書店チェーン。
- 成田本店 - 青森県青森市に本社を置く老舗書店チェーン(全店「honya Clubカードポイント」対応。但し「honya Club」サイト内での書籍在庫検索には全店非対応)。
- 伊吉書院 - 青森県八戸市に本社を置く老舗書店チェーン。
脚注[編集]
(一)^ 栗澤(2023), p.20
(二)^ 栗澤(2023), p.39
(三)^ 栗澤(2023), p.19
(四)^ “全国の書店を席巻した ﹁文庫X﹂その正体は……”. 新潮社. 2018年1月19日閲覧。
(五)^ “﹁文庫Xの歌﹂を歌う﹁歌手X﹂の正体が橋爪ももと判明”. ザテレビジョン. KADOKAWA (2017年9月21日). 2018年1月19日閲覧。
(六)^ “願い / 橋爪もも”. 徳間ジャパンコミュニケーションズ (2017年10月25日). 2018年1月19日閲覧。
(七)^ なお、閉店時はかしむらだった。
(八)^ 太田ショッピングプラザも解体された。現在はリードコナン。
参考文献[編集]
- 伊藤清彦「盛岡さわや書店奮戦記」(論創社 2011年、ISBN 978-4-8460-0885-7)
- 栗澤順一「本屋、地元に生きる」(KADOKAWA 2023年、ISBN 978-4-04-108502-8)
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- さわや書店公式サイト
- 東北21(東北経済産業局)
- 思考の整理学(筑摩書房)
- さわや書店本店(twitter)