イヴァン・アクサーコフ

イリヤ・レーピンによって描かれたイヴァン・アクサーコフの肖像画

至聖三者聖セルギイ大修道院にあるイヴァン・アクサーコフの墓石

イヴァン・アクサーコフ︵英語:Ivan Sergeyevich Aksakov、ロシア語:Ива́н Серге́евич Акса́ков、1823年10月8日︵旧暦では9月26日︶ - 1886年2月8日︵旧暦では1月27日︶は、ロシアの評論家、詩人。アクサーコフ兄弟の弟であり、兄は同じく評論家、詩人、思想家のコンスタンティン・アクサーコフで、父は小説家のセルゲイ・アクサーコフである。兄と同様に思想としてはスラブ派に該当する。

1823年、バシコルトスタン共和国に生まれ、クリミア戦争に参戦し、1858年からモスクワのスラブ協会の指導者の一人として活動。1877年から始まった露土戦争 (1877年-1878年)では汎スラブ主義を主張し、南スラブ人を支援した。また、D.S Milskyは、イヴァン・アクサーコフをロシア最高のジャーナリストと賞賛した。1886年、モスクワで亡くなった。

参考文献

●高津春繁、手塚富雄、西脇順三郎、久松潜一 著、相賀徹夫 編﹃万有百科大事典1文学﹄︵初版︶小学館︿日本大百科全書﹀︵原著1973-8-10︶。 

●大矢温﹁クリミア戦争直後のイヴァン・アクサーコフ スラヴ主義から汎スラヴ主義への展開﹂﹃札幌大学外国語学部紀要 文化と言語﹄第69号、札幌大学、2008年11月、177-201頁、ISSN 03891143、NAID 110007564668、2020年6月9日閲覧。 

関連項目

●コンスタンティン・アクサーコフ

●セルゲイ・アクサーコフ

●汎スラブ主義

●スラブ派

●アレクサンドル・ゲルツェン

●フョードル・チュッチェフ