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ウォーレス・スピアモン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
ウォーレス・スピアモン Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム ウォーレス・スピアモン
ラテン文字 Wallace Spearmon
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
種目 短距離走
生年月日 (1984-12-24) 1984年12月24日（39歳）
生誕地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 シカゴ
身長 188cm
体重 86kg
最高世界ランク 200m 1位 19秒89（2005年）
自己ベスト
60m 6秒66（2012年）
100m 9秒96（2007年）
200m 19秒65（2006年）
400m 45秒22（2006年）

獲得メダル
陸上競技
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
世界選手権
金 2007 大阪 4×100mリレー
銀 2005 ヘルシンキ 200m
銅 2007 大阪 200m
銅 2009 ベルリン 200m
世界室内選手権
金 2006 モスクワ 4×400mリレー
アメリカ大陸
ワールドカップ
金 2006 アテネ 200m
金 2006 アテネ 4×100mリレー
ワールドカップ
金 2010 スプリト 200m
金 2010 スプリト 4×100mリレー
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ウォーレス・スピアモン︵Wallace Spearmon、1984年12月24日 - ︶は、アメリカ合衆国の陸上競技選手である。

父は1987年に世界選手権200mで準決勝進出、ユニバーシアード200mで金メダルを獲得するなど活躍したウォーレス・スピアモン・シニア。

スピアモンは、本格的に陸上競技を始めたのは2004年からであったが、その翌年の世界選手権の200mで銀メダルを獲得するなど、早くもその才能を開花させた。

2006年には、200mで世界歴代3位︵当時︶となる19秒65をマーク。また、2007年の世界選手権では、タイソン・ゲイ︵アメリカ︶、ウサイン・ボルト︵ジャマイカ︶に次いで3着でフィニッシュし、2大会連続でのメダル獲得となった。また、4×100mリレーでは2走を務め、金メダルを獲得している。2008年、北京オリンピックの200m決勝では3着でフィニッシュしたが、レーン侵害のため失格となった。2009年、世界選手権では、今季自己ベストとなる19秒85を記録し3着となった。2010年には、この年から新設されたIAAFダイヤモンドリーグの200mで年間王者に輝き、IAAFコンチネンタルカップ︵旧IAAFワールドカップ︶の200mでも出場選手でただ一人19秒台︵19秒95︶をマークして優勝した。2012年には、全米選手権兼ロンドンオリンピック代表選考会の200mで追い風参考記録ながら19秒82︵+2.3︶の好タイムで優勝し、4年前の雪辱を果たすとともにオリンピック初のメダルを獲得するべくオリンピックに臨んだ。しかし、2大会連続で決勝に進出し、決勝では今季自己ベストとなる19秒90をマークしたものの、3着のウォーレン・ウィア︵ジャマイカ︶と0秒06差の4着に終わり、またしてもメダル獲得はならなかった。2014年8月、エドモントンで行われた競技会のドーピング検査でメチルプレドニゾロンが検出され、8月27日から3ヶ月間の資格停止処分となった[1]。

記録[編集]

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
100m 9秒96（0.0） 2007年9月28日 中華人民共和国の旗 上海
200m 19秒65（0.0） 2006年9月28日 大韓民国の旗 大邱 世界歴代8位
300m 32秒14 2009年6月7日 アメリカ合衆国の旗 ユージーン
400m 45秒22 2006年7月8日 フランスの旗 パリ
室内
60m 6秒66 2012年2月11日 アメリカ合衆国の旗 フェイエットビル
200m 20秒10 2005年3月11日 アメリカ合衆国の旗 フェイエットビル 室内世界歴代3位
元室内北中米カリブ海記録
300m 31秒88 2006年2月10日 アメリカ合衆国の旗 フェイエットビル 元室内世界最高記録
400m 46秒16 2005年1月14日 アメリカ合衆国の旗 フェイエットビル

主な成績[編集]

年 大会 場所 種目 結果 記録
2005 世界陸上選手権 ヘルシンキ(フィンランド) 200m 2位 20秒20
2005 IAAFワールドアスレチックファイナル シュトゥットガルト(ドイツ) 200m 3位 20秒21
2006 世界室内陸上選手権 モスクワ(ロシア) 4×400mR 1位 3分03秒24
2006 IAAFワールドアスレチックファイナル シュトゥットガルト(ドイツ) 200m 2位 19秒88
2006 IAAF陸上ワールドカップ アテネ(ギリシャ) 200m 1位 19秒87
2006 IAAF陸上ワールドカップ アテネ(ギリシャ) 4×100mR 1位 37秒59
2007 世界陸上選手権 大阪(日本) 200m 3位 20秒05
2007 世界陸上選手権 大阪(日本) 4×100mR 1位 37秒78
2007 IAAFワールドアスレチックファイナル シュトゥットガルト(ドイツ) 200m 2位 20秒18
2008 オリンピック 北京（中国） 200m 決勝失格 DQ
2009 世界陸上選手権 ベルリン(ドイツ) 200m 3位 19秒85
2009 IAAFワールドアスレチックファイナル テッサロニキ(ギリシャ) 200m 2位 20秒21
2010 IAAFコンチネンタルカップ スプリト(クロアチア) 200m 1位 19秒95
2010 IAAFコンチネンタルカップ スプリト(クロアチア) 4×100mR 1位 38秒25
2010 IAAFダイヤモンドリーグ 200m 年間王者 13ポイント
2012 オリンピック ロンドン（イギリス） 200m 4位 19秒90
2012 IAAFダイヤモンドリーグ 200m 年間4位 6ポイント
2013 世界陸上選手権 モスクワ(ロシア) 200m 準決勝敗退 20秒66
2014 世界リレー ナッソー（バハマ） 4×200mR 決勝失格 DQ
2015 世界リレー ナッソー（バハマ） 4×200mR 決勝失格 DQ

脚注[編集]

  1. ^ “Wallace Spearmon accepts three-month doping ban”. BBC (2014年9月19日). 2014年12月6日閲覧。

外部リンク[編集]

記録
先代
アメリカ合衆国の旗 ショーン・クロフォード 		200mシーズンベスト記録保持者
2005 		次代
アメリカ合衆国の旗 ゼイビアー・カーター
先代
ブラジルの旗 ロブソン・ダ・シルバ 		室内300m世界最高記録保持者
2006/2/10 - 2017/3/5 		次代
アメリカ合衆国の旗 ノア・ライルズ
タイトル
前年
なし 		IAAFダイヤモンドリーグ200m年間王者
2010 		次年
アメリカ合衆国の旗 ウォルター・ディックス
世界室内陸上競技選手権大会金メダリスト – 男子4×400mリレー
  • （ ）内の選手は予選のみ出場の選手

  • 1991: ドイツの旗 Rico Lieder、Jens Carlowitz、Karsten Just、トーマス・シェーンレーベ
  • 1993: アメリカ合衆国の旗 ダーネル・ホール、Brian Irvin、ジェイソン・ロウザー、ダニー・エベレット
  • 1995: アメリカ合衆国の旗 Rod Tolbert、カルバン・デイビス、Tod Long、Frankie Atwater
  • 1997: アメリカ合衆国の旗 ジェイソン・ロウザー、マーク・エヴェレット、Sean Maye、Deon Minor
  • 1999: アメリカ合衆国の旗 Andre Morris、Dameon Johnson、Deon Minor、ミルトン・キャンベル （ケードビス・ロビンソン）
  • 2001: ポーランドの旗 Piotr Rysiukiewicz、Piotr Haczek、Jacek Bocian、Robert Maćkowiak
  • 2003: ジャマイカの旗 Lueroy Colquhoun、ダニー・マクファーレン、Michael Blackwood、Davian Clarke （ケメル・トンプソン）
  • 2004: ジャマイカの旗 グレッグ・ホートン、Lueroy Colquhoun、マイケル・マクドナルド、Davian Clarke （リチャード・ジェームス、Sanjay Ayre）
  • 2006: アメリカ合衆国の旗 タイリー・ワシントン、ラショーン・メリット、ミルトン・キャンベル、ウォーレス・スピアモン （ジェームス・デイビス、Obra Hogans）
  • 2008: アメリカ合衆国の旗 ジェームス・デイビス、ジャマール・トランス、グレッグ・ニクソン、ケリー・ウィリー （Joel Stallworth）
  • 2010: アメリカ合衆国の旗 ジャマール・トランス、グレッグ・ニクソン、Tavaris Tate、バーショーン・ジャクソン （LeJerald Betters、カーロン・クレメント）
  • 2012: アメリカ合衆国の旗 フランキー・ライト、カルヴィン・スミス・ジュニア、マンテオ・ミッチェル、ギル・ロバーツ （ジャマール・トランス、Quentin Iglehart-Summers）
  • 2014: アメリカ合衆国の旗 カイル・クレモンズ、デイヴィッド・バーバーグ、カインド・バトラー、カルヴィン・スミス・ジュニア （Clayton Parros、Ricky Babineaux）
  • 2016: アメリカ合衆国の旗 カイル・クレモンズ、カルヴィン・スミス・ジュニア、Christopher Giesting、Vernon Norwood （Elvyonn Bailey、Patrick Feeney）
  • 2018: ポーランドの旗 カロル・ザレフスキ、ラファル・オメルコ、ウカシュ・クラフチュク、ヤクブ・クジェヴィナ （ Patryk Adamczyk）

    • 1977 – 2006: ワールドカップ
    • 2010 – 2014: コンチネンタルカップ

  • 1977: アメリカ合衆国の旗 クランシー・エドワーズ
  • 1979: アメリカ シルビオ・レオナルド (CUB)
  • 1981: アメリカ合衆国の旗 メル・ラッタニー
  • 1985: アメリカ ロブソン・ダ・シルバ (BRA)
  • 1989: アメリカ ロブソン・ダ・シルバ (BRA)
  • 1992: アメリカ ロブソン・ダ・シルバ (BRA)
  • 1994: イギリスの旗 ジョン・レジス
  • 1998: アフリカ フランク・フレデリクス (NAM)
  • 2002: 欧州連合の旗 フランシス・オビクウェル (POR)
  • 2006: アメリカ合衆国の旗 ウォーレス・スピアモン
  • 2010: アメリカ ウォーレス・スピアモン (USA)
  • 2014–2018: アメリカ アロンソ・エドワード (PAN)

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