カレーラーメン
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カレーラーメンは、ラーメンをカレー仕立てのスープで調理した料理。
概要[編集]
日本各地で自然発生的に誕生したと考えられている[1]。 三条カレーラーメン 新潟県三条市にあったラーメン店﹁東京亭﹂の店主が、戦前[2]︵昭和初期[3][4]︶に東京・向島[4]の修業先の食堂から持ち帰ったのが始まり[2][3][4]とされ、三条市では70年の歴史があると言われている[5][6]。︵同じく三条市内にある﹁大黒亭﹂が発祥との説もあり[7][8]、同店の初代が戦前に東京のレストランで働いていた時に食べたカレーにヒントを得たとされている[9]。︶ 三条市では、市内に70店舗以上[2][3][8]のカレーラーメン提供店があり、三条商工会議所の取り組みにより名物化が進み、2009年2月25日にはセブン-イレブンより﹁三条名物カレーラーメン﹂が発売されるまでに至った[2]。 2011年頃から、石神秀幸が定義した新潟四大ラーメン︵新潟あっさり醤油ラーメン、新潟濃厚味噌ラーメン、燕三条背脂ラーメン、長岡生姜醤油ラーメン︶に三条カレーラーメンを加えることで、新潟五大ラーメンとしてのメディアへの露出が多くなっている[10][11]。 とまこまいカレーラーメン 北海道のカレーラーメンの歴史は、1965年春に苫小牧市の﹁味の大王﹂から始まったとされる。[12]札幌の味噌ラーメンなどに対抗するために、﹁味の大王﹂創業者の高橋一郎が看板メニューを模索する中で、大衆人気の高かったカレーライスと組み合わせることを考え、発売した[13]。 苫小牧市では﹁とまこまいカレーラーメン振興局﹂が地図を作成するなどのプロモーション活動を行っている[14]。また、﹁W︵ダブル︶カレーの街 とまこまい﹂として、同市名産のホッキを使用したホッキカレーと共に、市内外へと宣伝を行っている[15]。 室蘭カレーラーメン とまこまいカレーラーメンを開発した﹁味の大王﹂の創業者が岩見沢市に移住し、同市で営業していた際に、当時の常連客が弟子入りし、1971年の9月に室蘭市輪西に味の大王輪西店︵現在は閉店︶を弟子が開店した[16]。1999年、室蘭市出身の元モーニング娘。のメンバー安倍なつみがラジオ番組で﹁カレーラーメンなら室蘭の﹃味の大王﹄さんがおいしい﹂と語ったことがきっかけで[17]、モーニング娘。のファンなどが室蘭市を訪れるようになった。 ﹁室蘭カレーラーメンの会﹂は室蘭カレーラーメンを﹁北海道の︵ご当地ラーメンとして︶第4の味﹂としている。 実之和食堂のカレーラーメン 1955年に千葉県小見川町︵現‥香取市︶で開店した﹁実之和食堂﹂が当初から定番メニューとしてカレーラーメンを提供している[1]。インスタントラーメンにおけるカレーラーメン[編集]
インスタントラーメンにおいては、1961年に袋麺の日清食品﹁チキンラーメン プラスカレー﹂とエースコック﹁カレーラーメン﹂が発売されており、カレーとラーメンの融合というコンセプト自体、比較的古い時期から確立されていた[1]。カレーラーメンの存在を一躍有名にし、メニューを定着させたのが、1973年発売の日清食品﹁カップヌードル カレー﹂であった[1]。これ以降、各社から様々なカレーを取り入れたインスタントラーメンが発売されている。脚注[編集]
(一)^ abcd﹁特集/﹁カレーラーメン﹂が来た! - インスタント麺の発売は、なんと1961年!カレーラーメンに歴史あり。長い雌伏のときを経て、檜舞台へ﹂﹃dancyu﹄2005年10月号、プレジデント社、2005年9月6日、ASIN B000B6GF7U。
(二)^ abcd﹁三条でカレーラーメンが熱い 名物のPRきっかけ コンビニで発売=新潟﹂﹃読売新聞﹄、2009年3月21日、東京朝刊 新潟北版、27面。
(三)^ abc﹁発掘!お国自慢‥新潟県三条市﹁カレーラーメン﹂/前橋市﹁焼きまんじゅう﹂/東京﹂﹃毎日新聞﹄、2010年1月29日、地方版/東京、22面。
(四)^ abc﹁地元の食文化発信 三条のカレーラーメン食べ歩き 店ごと味に個性 /新潟県﹂﹃朝日新聞﹄、2009年4月15日、新潟版、29面。
(五)^ “三条カレーラーメン”. にいがた観光ナビ. 公益社団法人 新潟県観光協会. 2018年9月24日閲覧。
(六)^ ﹁各店のオリジナリティーが光る三条の﹁カレーラーメン﹂﹂﹃月刊新潟こまち﹄2007年10月号、ニューズ・ライン、85頁。
(七)^ “僕らのソウルフード。スパイシーにあったまる三条カレーラーメン。”. Things (2019年8月4日). 2021年6月13日閲覧。
(八)^ ab﹁﹇あの時あの味﹈73三条のカレーラーメン 新潟大教授・田村秀さん(48) 強い個性感じる街の顔﹂﹃新潟日報﹄、2011年7月19日、夕刊、夕3-10版、3面。
(九)^ ﹁﹇食べる﹈変わり種ラーメン 見て食べて意外な一杯 組み合わせの妙に舌鼓 クセになるカレー味 タイ風ならまろやかに﹂﹃新潟日報﹄、2007年3月12日、夕刊、夕5-10版、5面。
(十)^ “新潟B級グルメ横町・新潟5大ラーメン”. 施設のご案内. 新潟ふるさと村. 2018年9月24日閲覧。
(11)^ 4月27日の特集 新潟はラーメン王国だ! 元気を作ろう!ラーメンの絆 - BSN水曜見ナイト - ウェイバックマシン︵2017年3月25日アーカイブ分︶
(12)^ “味の大王|公式サイト”. 有限会社味の大王. 2024年6月1日閲覧。
(13)^ 北海道新聞2015年2月20日
(14)^ “ここにカレーラーメン 苫小牧マップを作製”. 苫小牧民報 (2013年7月10日). 2018年9月24日閲覧。
(15)^ “Wカレーマップ新版完成 苫小牧 東胆振の47店紹介‥北海道新聞デジタル”. 北海道新聞. 2024年6月1日閲覧。
(16)^ 石川泰士・荒井友香・坂本友香﹁どうおう見聞録 カレーラーメン誕生50年 受け継がれる﹁大王﹂流 苫小牧で産声 室蘭、美唄にも﹂﹃北海道新聞﹄2016年︵平成27年︶2月20日付朝刊25面
(17)^ ﹁ラーメン人気 安倍なつみさん火付け役 ファン集う店 取り壊し 室蘭の味の大王3月、道路拡幅で移転へ﹂﹃北海道新聞﹄2006年︵平成18年︶1月13日付夕刊14面。