コンテンツにスキップ

ジャンボ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
象のジャンボ (1882年頃)

Jumbo1861 - 1885915747

[]


18611865"jambo""Jumbe"

1882PT3.25m4m

1885

[]


18891975

[]


2017BBC One/
  • 干し草やパンなどといった柔らかい餌ばかりを与えられていたために、ジャンボの歯は普通の象のように摩耗せずに奇形となっていた。そのために虫歯や歯周病を疾患しており、ロンドン動物園で飼育されていた頃はそのストレスから夜中に暴れることが多々あり、バーナム・アンド・ベイリー・サーカスに売却されたのは入園客に被害が及ぶのを恐れた当時の園長の判断だったとされている。
  • 雄のアフリカゾウとしては牙が短めなのは、歯の痛みからのストレスによって自ら折ったり削ってしまったためとされており、当時のロンドン動物園の園長の自伝にもそのことが述べられている。こうした問題行動に対し、バーナム・アンド・ベイリー・サーカスに売却後もジャンボの飼育員を務めたスコットはウィスキーを飲ませて気を紛らわせていたことを自伝で明かしている。
  • 偏食の影響はジャンボの体調にも異常をきたしており、残された尾や骨の調査から死亡する直前は、タンパク質欠乏などの栄養失調に悩まされていたことが明かされている。その影響か定かではないが、死後の解剖では硬貨やマッチ入れ、観客の抜け落ちた歯までも誤飲していたことが判明している。
  • 死因について、バーナムの「若い象を庇い機関車と正面衝突した」とする主張については、頭蓋骨の損傷が見られないことから宣伝のための嘘だったと反証している。直接の死因は、事故直後を再現した版画やジャンボの死後すぐに撮影された写真から、「貨車に乗り込もうとした際に反対からやって来た機関車が腰のあたりに激突したことによる内出血」とみられている。

ジャンボの名がつけられた象[編集]

  • ダンボ』の主人公ダンボの母象として「ジャンボ」が登場する。
  • 恩賜上野動物園で2000年まで飼育展示されていたアジアゾウの名前がジャンボであった。

脚注[編集]