コンテンツにスキップ

チャパエフ級巡洋艦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
チャパエフ級巡洋艦
「コムソモレッツ」
「コムソモレッツ」
基本情報
前級 マクシム・ゴーリキー級巡洋艦
次級 スヴェルドロフ級巡洋艦
要目
排水量
  • 基準: 10,620トン
  • 満載: 13,420トン
全長 199メートル (653 ft)
最大幅 18.7メートル (61 ft)
吃水 6.5メートル (21 ft)
機関方式 KV-68式重油専焼水管缶6基
+TV-7式ギヤード・タービン2基2軸推進
最大速力 32.6ノット (60.4 km/h)
航続距離 5,500海里 (10,200 km) / 17kt
乗員 1,183名
兵装
装甲
  • 舷側: 100mm(水面部)、20mm(艦首尾部)
  • 甲板: 50mm(主甲板)、20mm(艦首尾部)
  • 主砲塔: 175mm(最厚部)
  • バーベット: 130mm(最厚部)
  • 司令塔: 130mm(側盾)、100mm(天蓋)
  • テンプレートを表示

    チャパエフ級巡洋艦英語: Chapayev class cruiser)は、ソビエト連邦海軍軽巡洋艦の艦級である。ソ連海軍における正式名は68号計画艦ロシア語: Крейсера проекта 68)。

    概要

    [編集]

    193086341937101 8,00035180mm 3×31938110

    6 10,000152mm×1217121217193914

    6819398150mm105mm68i2

    193819421651939542030176868-K

    1946668-K6819505

    艦形

    [編集]

    使15.2cm228m2G

    2153.3cm12110cm2242342

    68K37mm71453.3cm

    武装

    [編集]

    主砲

    [編集]

    本級の主砲には、レニングラード機械製作工業開発の「Pattern 1938 年型 15.2cm(57口径)速射砲」が採用された。砲弾重量は55 kg、射程は最大仰角45度で23,720mである。発射速度は毎分6.5発である。主砲は三連装砲塔に収められ、ソ連巡洋艦初の砲身を個別に上下できる独立砲架式が採用された。砲塔の俯仰能力は仰角45度・俯角5度であった。旋回角度は船体首尾線方向を0度として左右150度だが、実際は上部構造物により射界に制限があった。

    高角砲、その他の備砲

    [編集]

    対空指揮装置には国産のエレクトロプリボル式ゴリゾンド射撃指揮装置を採用した。高角砲は新設計の「Pattern 1940年型 10cm(56口径)高角砲」を採用した。砲弾重量は15.6 kg、仰角45度での射程は22,241 m、最大仰角85度での射高は9,895 mである。発射速度は毎分16発だった。旋回と俯仰は電動と人力で行われ、俯仰は仰角85.5度、俯角5.5度であった。連装砲架は360度旋回角度を持つが、実際は上部構造物により射界に制限があった。これを片舷2基の計4基を搭載した。

    高角砲を補助するために「1941年型 70-K 37mm(67口径)高角機関砲」を採用した。砲弾重量は0.732 kg、仰角45度での射程は8,400 m、最大仰角85度での射高は高度5,000 mである。これを連装砲架で14基装備した。旋回と俯仰は電動と人力で行われ、俯仰は仰角85.5度・俯角10度、360度旋回できたが、実際は上部構造物により射界に制限があった。発射速度は毎分160~180発だった。

    更に53.3cm三連装水上魚雷発射管を2基装備した。また、水路閉鎖用に機雷を60~96個搭載した。 

    機関

    [編集]

    機関はKV-68式重油専焼缶6基とTV-7式ギヤード・タービン2基2軸を組み合わせ、機関出力126,500hp、速力32.6ノットを発揮した。航続性能は17ノットで5,500海里航行できると計算された。配置は前級と同じくシフト配置で1番煙突の直下にボイラー3基を直列に配置した第1缶室と左舷タービン1軸、2番煙突の直下にボイラー3基を直列に配置した第2缶室と右舷タービン1軸の構成であった。

    同型艦
    建造番号 艦名 建造 起工 進水 竣工 退役
    305 チャパエフ
    Чапаев
    第189造船所(レニングラード 1939年10月 1941年4月 1950年5月 1960年10月
    306 コムソモレツ
    Комсомолец
    ※元の艦名はチカロフ
    Чкаловだった。
    1939年8月 1947年10月 1950年11月 1981年
    309 レーニン
    Ленин
    1941年8月 1941年7月建造中止
    310 ジェルジンスキー
    Дзержинский
    1941年11月 1941年7月建造中止
    356 フルンゼ
    Фрунзе
    第198造船所(ニコラエフ 1939年8月 1940年12月 1950年12月 1960年
    364 オルジョニキーゼ
    Орджоникидзе
    1940年12月 1941年〜1944年にドイツ軍が解体
    545 ジェレズニャコフ
    Железняков
    第194造船所(レニングラード) 1939年10月 1941年6月 1950年4月 1976年
    555 アウローラ
    Авро́ра
    1941年9月 1941年7月建造中止
    1088 クイビシェフ
    Куйбышев
    第198造船所(ニコラエフ)
    →途中で第200造船所(同地)に移動
    1939年8月 1941年1月 1950年4月 1965年12月
    1090 スヴェルドロフ
    Свердло́в
    第200造船所(ニコラエフ) 1941年9月 1941年〜1944年にドイツ軍が解体
    ラーゾ
    Лазо́
    第199造船所
    コムソモリスク・ナ・アムーレ
    1941年10月 1941年7月に建造中止
    未命名

    参考文献

    [編集]

     V./ 469220087152-159 

     V./ 569420088116-119 

    関連項目

    [編集]

    外部リンク

    [編集]