チュハン
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![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/6e/Logographic_Vietnamese_Terminology.svg/150px-Logographic_Vietnamese_Terminology.svg.png)
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漢字文化圏 | ||||||||||||||||||||
中・日・朝・越・台・琉・新 | ||||||||||||||||||||
派生文字 | ||||||||||||||||||||
国字 方言字 則天文字 | ||||||||||||||||||||
仮名 古壮字 字喃 女書 | ||||||||||||||||||||
契丹文字 女真文字 西夏文字 | ||||||||||||||||||||
→字音 |
チュハン︵ベトナム語‥Chữ Hán / 𡨸漢︶は、ベトナム語で漢字のこと。﹁漢字﹂そのもののベトナム語の漢越語でハントゥ︵ベトナム語‥Hán Tự / 漢字︶とも呼ばれる。また、儒教で儒者が使う=科挙で用いる文字という意味でチュニョ︵ベトナム語‥Chữ Nho / 𡨸儒︶とも呼ばれる。
概要
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漢字とチュノム︵漢字を応用して作られた文字︶との混じり文を、ハンノム︵ベトナム語‥Hán Nôm / 漢喃︶と呼び、チュ・クオック・グー︵ラテン文字︶が普及するまで使用されていた。ベトナム語は多量の漢字語を取り入れたが、今でも古音を多く残している。とりわけ疑母 (ng)、喩母とゼロ子音が顕著である。例えば﹁魚﹂は ngư、﹁兪﹂はdu、﹁於﹂は ư と発音される。子音も多様で、例えば、﹁西﹂は tây、﹁民﹂は dân である。
チュハンの韻尾は4種類に現れ、漢字韻尾の整合性には影響を及ぼさない。古音では、韻尾を -n, -m, -p, -t で終えるが、ベトナム語も同様である。例えば、﹁判﹂phán、﹁帆﹂phàm、﹁法﹂pháp、﹁發﹂phát である。
古音の尾韻 -ng の漢字は、ベトナム語で -ng、-nh の尾韻に二分した。具体的な分化の規則は、韻母が﹁洪音﹂(a, o, ơ, u, ư) の時は韻尾が -ng︵例えば、﹁空﹂không、﹁光﹂quang、﹁濃﹂nùng︶となり、韻母が﹁細音﹂︵/ε/と発音する a, i(y), ê︶の時は韻尾が -nh︵﹁京﹂kinh、﹁生﹂sinh、﹁成﹂thành︶となる。
漢字音の分類から -p, -t, -c, -ch の閉鎖音韻尾︵入声韻︶を数えれば8声調[1]となるが、現在ベトナム語は6声調と見るのが一般的である。