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マーキュリー・レッドストーン3号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マーキュリー・レッドストーン3号

フリーダム7搭載の撮影機で撮られたアラン・シェパードの静止画像

任務種別試験飛行
運用者NASA
任務期間15 分28 秒
遠地点187.50キロメートル
特性
宇宙機マーキュリー宇宙船 No.7
製造者マクドネル・エアクラフト
打ち上げ時重量1,830キログラム (4,040 lb)
着陸時重量1,051キログラム (2,316 lb)
乗員
乗員数1
乗員アラン・シェパード
コールサインフリーダム7
任務開始
打ち上げ日1961年5月5日
14時34分13秒 UTC
ロケットマーキュリー・レッドストーン MR-7
打上げ場所ケープカナベラル空軍基地第5発射施設
任務終了
回収担当USSレイク・シャンプレイン
着陸日1961年5月5日
14時49分35秒 UTC
着陸地点北大西洋
北緯27度14分 西経75度53分 / 北緯27.23度 西経75.88度 / 27.23; -75.88

宇宙船側面に描かれた船名

アラン・バートレット・シェパードJr.
マーキュリー計画
有人宇宙飛行

33MR-37196155MR-315

7677187.5487.3西沿4[Note 1]

姿西USS

31

準備[編集]


7 (#7) 1960129使#7使36[1]使#3[1]12[2]12191A (MR-1A) 使[3]#73[4]

19602 (MR-2) [5]212g14.7g602[6]NASAMR-327[7] (MR-BDBDBooster DevelopmentMR-2A) 328MR-34251[8]MR-BDMR-3[9]

MR-3 (Robert R. Gilruth) 3222[1][1][10]4 (MR-4) [11]

5222055720[Note 2][12]

[]


830720251570512[13]3尿20尿 () 尿尿[14]
MR-3196155

93434,500[15]2226.3g78,262 (5,134) 103姿[16]

姿使姿34[16]

[17]

姿姿使調351025[18]

[18]11.6g6,4003,000[19]

760姿11[20]

15227486 (302) 187.5 (116.5) 2714 西7553 / 27.23 西75.88 / 27.23; -75.888,340 (5,180) []

使NASA2012F

大衆文化における描写[編集]


19616"7."453HBO(Can We Do This?) () ()

[]


[]
時間 (分:秒) 事象 詳細[21]
00:00 発射 マーキュリー・レッドストーン発射。船内の時計が起動
00:16 軌道変更開始 1秒間に2度の割合で、90度から45度にまで機体の角度を傾け始める
00:40 軌道変更終了 機体の角度が45度になる
01:24 最大動圧点
(Max Q)
機体にかかる動圧が最大の~28 kPa (575 lbf/ft²) に到達
02:20 エンジン停止 レッドストーンロケットのエンジン停止。時速は秒速2.3キロメートル (時速8,280キロメートル)
02:22 緊急脱出用ロケット切り離し 不要になった脱出用ロケットを投棄
02:24 宇宙船分離 分離用小型ロケットを1秒間噴射し、宇宙船に秒速4.6メートルの速度を与えロケットから分離
02:35 機体の転回操作 自動姿勢制御システムが宇宙船を180度転回させ、耐熱保護板を前方に向ける。大気圏再突入に備え、機首は34度下方に向けられる
05:00 最大高度 最大高度185キロメートルに到達。発射場からの距離は240キロメートル
05:15 逆噴射 3機の逆噴射ロケットが、それぞれ10秒ずつ噴射される。各ロケットは5秒の間隔を置いて順次点火されたため、5秒ごとに2機のエンジンが同時に噴射されることになる。これにより宇宙船の速度が秒速170メートル (時速612キロメートル) 減速される
05:45 潜望鏡引込み 再突入に備え、潜望鏡が自動的に船内に引き込まれる
06:15 逆噴射ロケット投棄 逆噴射から1分後、逆噴射ロケットが投棄され耐熱保護板がむき出しになる
06:20 姿勢制御 自動姿勢制御システムが機体をピッチ角マイナス34度、ロール角0度、ヨー角0度に調整する
07:15 0.05 g (0.5 m/s²) 操作 自動姿勢制御システムが大気圏突入を感知し、機体の姿勢を安定させるため毎秒10度の割合で機体をロール方向に回転させはじめる
09:38 減速用パラシュート展開 高度6,700メートルで減速用パラシュートが展開し、秒速111メートル (時速399.6キロメートル) まで減速し機体を安定させる
09:45 シュノーケル展伸 高度6,100メートルで外気取入れ用のシュノーケルが伸ばされる。船室内の温度を下げるため、ECSと呼ばれる装置が緊急用酸素の濃度に切り替える
10:15 主パラシュート展開 高度3,000メートルで主パラシュートが展開し、降下速度が秒速9.1メートル (時速32.76キロメートル) にまで減速される
10:20 着水用エアバッグ展開 耐熱保護板が1.2メートル落とされ、着水用のエアバッグが展開される
10:20 燃料投棄 タンク内に残った燃料の過酸化水素が自動的に投棄される
15:22 着水 発射地点から約480キロメートルの海洋上に着水
15:30 救命救急装置作動 救命救急装置が作動される。装置には、視認とサメよけのため海水に流される緑色の染料、ラジオビーコン (無線標識)、ホイップアンテナなどが含まれる

脚注[編集]

注釈[編集]



(一)^ 31A2BD

(二)^ 1966

出典[編集]

  1. ^ a b c d This New Ocean, p. 342
  2. ^ Grimwood, p. 118
  3. ^ Grimwood, p. 119
  4. ^ Grimwood, p. 129
  5. ^ This New Ocean, p. 315
  6. ^ This New Ocean, p. 316
  7. ^ This New Ocean, pp. 323–4
  8. ^ This New Ocean, p. 324
  9. ^ This New Ocean, p. 330
  10. ^ This New Ocean, p. 351
  11. ^ This New Ocean, p. 365
  12. ^ This New Ocean, pp. 350–351
  13. ^ This New Ocean, pp. 351–352
  14. ^ Shepard, Jr., Alan B.; Slayton, Deke; Barbree, Jay; Benedict, Howard (1994). Moon Shot: The Inside Story of America's Race to the Moon (1 ed.). Kansas City, MO: Turner. pp. 383. ISBN 1878685546 
  15. ^ This New Ocean, p. 341
  16. ^ a b This New Ocean, p. 353
  17. ^ This New Ocean, pp. 353–5
  18. ^ a b This New Ocean, p. 355
  19. ^ This New Ocean, p. 356
  20. ^ This New Ocean, pp. 356–7
  21. ^ Hammack 1961, pp. 73–77.

参考文献[編集]

外部リンク[編集]