メヴレヴィー教団
秀逸な記事 |
ポータル・イスラーム |
メヴレヴィー教団︵-きょうだん トルコ語Mevlevilik︶とはイスラム教のイスラム神秘主義︵スーフィズム︶の教団の一つ。13世紀にジャラール・ウッディーン・ルーミー︵1207年 - 1273年︶によって開基された。
セマー︵旋舞︶の様子
セマー
メヴレヴィー教団は日本語では旋舞教団といわれ、スカートをはいた信者が音楽にあわせて、くるくると回転をし踊るという宗教行為︵セマー︶で知られる。これは祈りの手段であり、回転は宇宙の運行を表し、回転することで、神との一体を図るというものである。
教団の中心地はルーミー最期の地であるトルコのコンヤであり、墓廟がある。
ルーミーによる著作は﹃精神的マスナヴィー﹄、﹃シャムセ・タブリーズ﹄、﹃ルーミー語録﹄などがあり、とくにルーミーが14年の歳月を費やし著した﹃精神的マスナヴィー﹄は全6巻で2万5000句から構成され﹁ペルシア語のコーラン﹂と呼ばれている。
メヴレヴィー教団は15世紀頃にはオスマン帝国の庇護を受け隆盛を極め、なかには信仰するセリム3世のようなスルタンも現れた。
しかし、1923年のトルコ革命では、﹁脱イスラム政策﹂の一環として、1927年までに霊廟は破却され、教団は解散させられた。その後、歴史的文化価値などから復興し、霊廟は博物館として一般に開放されており、また舞踏もルーミーの命日に体育館などで披露されており、トルコの古都コンヤを象徴する祭礼となっている。
セマーの儀式はユネスコの無形文化遺産に登録されている[1]。
概要[編集]
ギャラリー[編集]
脚注[編集]
- ^ “UNESCO - Mevlevi Sema ceremony” (英語). ich.unesco.org. 2023年4月6日閲覧。