ライム
ライム | |||||||||||||||||||||
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ライム | |||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Citrus aurantiifolia (Christm.) Swingle (1913)[1] | |||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
ライム | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
Lime,Key lime |
ライム︵英: Lime[注 1]、学名: Citrus aurantiifolia︶とは、柑橘類の一種。樹木としてはインドからミャンマー、マレーシア一帯の熱帯地域を原産とする低木。果実としてはライムの木の実である。
概要[編集]
ライムの果実はレモンに似ているが、レモンと比べると乳頭と呼ばれる先端の突起が小さく若干小振りである。レモンよりやや小さいタヒチライム、ペルシアライム(Citrus latifolia)と、さらに果実が一回り小さいメキシカンライム、キーライム(Citrus aurantiifolia)と大きく分けて2種類ある︵なお、メキシコでもタヒチライムが栽培されており、日本に輸入されているメキシコ産のライムがメキシカンライムとは限らない︶。 日本国内でも苗が流通するが、耐寒性の強い[3]タヒチライムの方が栽培しやすい。茎にはトゲがあり、葉には小さい翼葉が付いている。花は蕾も開花後も白く、レモンの花の様に赤みを帯びない。タヒチライムは四季咲き性が強いが、3倍体で種が殆ど出来ないためか、大量に花が咲く割には結実率が非常に低く不安定であり、幼果の時に落ちやすい。各地の農業試験場の研究で、ジベレリン酸︵GA剤︶散布が結実率の向上に有効だと判明しているが、現在のところ農薬登録が無い。 英語でLime greenとは、ライムの皮の色の黄緑色を意味する。特徴[編集]
果実の直径は6 - 8 センチメートル。形はレモンよりも丸っぽく、皮の厚さは薄い[4]。皮の色は、レモンの黄色と違って緑がかっている。果肉もいくらか緑色をしている︵完熟すると果皮は黄変するが果汁の酸味が抜けてしまうので緑色の時に収穫する︶味はレモンと同様に酸っぱいが、ライム独特の苦味に似た風味がある。香りもやはりレモンに似ているが、より鋭い、と表現される。収穫直後は皮も果汁もさわやかな香りがするが、日本国内で販売されている輸入ライムは収穫から時間が経過している為、香りはやや弱い。 メキシコ、インド、エジプトなどが主な産地である[4]。-
ライムの木
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ライムの蕾と花と幼果
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果実とその断面
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果実
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熟した果実
利用[編集]
別種[編集]
ライムと名のつく別種の柑橘類が幾つか存在する。 ●スイートライム(Citrus limettioides Tanaka)[6] ●オーストラリアン・フィンガーライム(Citrus australasica) ●ライムカット(C. × floridana) ●マクルード・ライム(Citrus hystrix)その他[編集]
名前 | ビタミンC濃度 |
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レモン果汁 | 50 - 80 |
レモンのロブ(濃縮果汁、作り立て) | 240[注 2] |
レモンのロブ(1ヵ月保管) | 60 |
オレンジ果汁 | 50 - 80 |
オレンジ | 50 |
ライム果汁 | 20 - 30 |
グレープフルーツ | 37 - 50 |
ザワークラウト[注 3](漬けて1か月後) | 10 |
「壊血病」を参照
「近世イギリス海軍の食生活」を参照
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
(一)^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Citrus aurantiifolia (Christm.) Swingle ライム︵標準︶”. BG Plants 和名−学名インデックス︵YList︶. 2023年1月22日閲覧。
(二)^ NPGS/GRIN Citrus latifolia USAD 2015年5月17日閲覧。
(三)^ ライムの花を眺めながら ~柑橘系の耐寒温度~
(四)^ abc猪股慶子監修 成美堂出版編集部編﹃かしこく選ぶ・おいしく食べる 野菜まるごと事典﹄成美堂出版、2012年7月10日、192頁。ISBN 978-4-415-30997-2。
(五)^ サンティッチ,ブライアント 2010, p. 65.
(六)^ NPGS/GRIN Citrus limettioides USAD 2015年5月17日閲覧。
(七)^ e-book 帆船の社会史 - イギリス人船員の証言 - 第12章 船内の食事と船員の飲酒癖
(八)^ スティーヴン・ビースティー画・リチャード・プラット文 ﹃輪切り図鑑 大帆船﹄ 岩波書店、2004年、10-13頁。
(九)^ ヘレナ・アトレー﹃柑橘類と文明 マフィアを産んだシチリアレモンから、ノーベル賞を取った壊血病薬まで﹄三木直子 訳、築地書館株式会社、2015年、(ISBN 978-4-8067-1493-4)、103P。
(十)^ スティーブン・バウン﹃壊血病-医学の謎に挑んだ男たち﹄中村哲也 監修、小林雅子 訳、株式会社国書刊行会、2014年、(ISBN 978-4-336-05799-0)、245-246P付表。
参考文献[編集]
- バーバラ・サンティッチ; ジェフ・ブライアント 著、山本紀夫 訳『世界の食用植物文化図鑑』柊風社、2010年。ISBN 9784903530352。