ロイヤル・フュージリアーズ連隊
沿革[編集]
概要[編集]
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カーネル・イン・チーフのケント公・エドワード。
歴史[編集]
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モンマス公爵。
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オラニエ公のイングランド上陸。
フュージリア[編集]
17世紀の前半、ヨーロッパでフリントロック式の銃が開発された。フリントロック式マスケット銃は”フュジ”(Fusil)と呼ばれ、これを装備した兵士は”フュジリエ”(Fusilier のフランス語読み)と呼ばれた。フリントロック式銃は従来のマッチロック式銃のように火の付いた火縄や火種を持ち歩く必要がないため、引火性の物質が近くにあっても安全であり、即時に射撃できる状態のまま負革で背負うことも出来るようになった。その様な理由から、行軍の際は大量の火薬を積んだ馬車を押し、敵が現われたら即時に応戦する必要がある、砲兵段列の護衛兵はフリントロック式銃を最初に配備された兵種の一つだった。フランスでは1671年に砲兵段列の護衛を任務とした、”近衛フュジリエ連隊”が編成された。
フリントロック式銃を優先配備されていた兵種としては、各歩兵連隊の中隊として編成され、擲弾の投擲を任務とした擲弾兵があった。彼らも手を空けるために銃を背負い、必要があれば背負った銃を迅速に構えるためることが要求されていた。擲弾兵は、当時一般的だった広いツバが付いた帽子(ハット)では擲弾を投げる際に邪魔になるため、独特の形状をした擲弾兵帽(grenadier cap)を着用していた。また、この帽子は背負った銃を取り出す際に負い革が引っかからないという利点もある。
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フリントロック式銃の機関部。
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プロイセンの擲弾兵帽。
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1757年のプロイセン第35(フュージリア兵)連隊。新領土から集めた兵士の連隊。
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1792年のプロイセンのフュージリア兵(軽歩兵)大隊。
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1776年の第40連隊擲弾兵。
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1793年の第87連隊擲弾兵。フュージリア連隊になる前。
統合された連隊の沿革[編集]
ロイヤル・ノーサンバーランド・フュージリアーズ(5)[編集]
- トーマス・モンク大佐歩兵連隊(Colonel Thomas Monk's Regiment of Foot)(1685)
- 第5歩兵連隊(5th Regiment of Foot)(1751)
- 第5(ノーサンバーランド)歩兵連隊(5th (Northumberland) Regiment of Foot)(1782)
- 第5(ノーサンバーランド)フュージリアーズ連隊(5th (Northumberland) Fusiliers Regiment)(1836)
- ノーサンバーランド・フュージリアーズ(1881)
- ロイヤル・ノーサンバーランド・フュージリアーズ(Royal Northumberland Fusiliers)(1935)
- ロイヤル・フュージリアーズ連隊(Royal Regiment of Fusiliers)へ統合。第1大隊。(1968)
ロイヤル・ウォリックシャー・フュージリアーズ(6)[編集]
- サー・ヘンリー・ベラシス大佐歩兵連隊(Colonel Sir Henry Bellasis's Regiment of Foot)(1685)
- 第6歩兵連隊(6th Regiment of Foot)(1751)
- 第6(第1ウォリックシャー)歩兵連隊(6th (1st Warwickshire) Regiment of Foot)(1782)
- 第6(ロイヤル・第1ウォリックシャー)歩兵連隊(6th (1st Warwickshire) Regiment of Foot)(1832)
- ロイヤル・ウォリックシャー連隊(Royal Warwickshire Regiment)(1881)
- ロイヤル・ウォリックシャー・フュージリアーズ(Royal Warwickshire Fusiliers)(1963)
- ロイヤル・フュージリアーズ連隊(Royal Regiment of Fusiliers)へ統合。第2大隊。(1968)
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ソンムの戦いのロイヤル・ウォリックシャー連隊兵士。
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1818年のロイヤル・ウォリックシャー連隊兵士。
ロイヤル・フュージリアーズ(7)[編集]
- ロイヤル・フュージリアーズ連隊(Royal Regiment of Fusileers)(1685)
- 第7又はロイヤル・フュージリアーズ連隊(7th or Royal Fusiliers)(1751)
- ロイヤル・フュージリアーズ(シティ・オブ・ロンドン連隊)(Royal Fusiliers (City of London Regiment))(1881)
- ロイヤル・フュージリアーズ連隊(Royal Regiment of Fusiliers)へ統合。第3大隊。(1968)
1811年5月16日半島戦争アルブエラの戦い(Battle of Albuera)では、苦闘の末に第3歩兵連隊(ザ・バフス)(3rd Regiment of Foot ("The Buffs"))[6]が奪われた連隊旗を奪還した。
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休憩中のロイヤル・フュージリアーズ第4大隊(第1次世界大戦)。
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第1次世界大戦でヴィクトリア十字章を受章した兵士Arthur Percy Sullivan。
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第1次世界大戦でヴィクトリア十字章を受章した兵士Samuel George Pearse。
ランカシャー・フュージリアーズ(20)[編集]
- ペイトン歩兵連隊(Peyton's Regiment of Foot(1688)
- 第20歩兵連隊(20th Regiment of Foot)(1751)
- 第20(イースト・デヴォンシャー)歩兵連隊(20th (East Devonshire) Regiment of Foot)(1751)
- ランカシャー・フュージリアーズ(Lancashire Fusiliers)(1881)
- ロイヤル・フュージリアーズ連隊(Royal Regiment of Fusiliers)へ統合。第4大隊。(1968)
ガリポリの戦いでは6個のヴィクトリア十字章が授与された。
J・R・R・トールキンはランカシャー・フュージリアーズ第11大隊に所属していた。
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クリミア戦争インカーマンの戦い。
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ガリポリへ上陸するランカシャー・フュージリアーズ。
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塹壕で待機するランカシャー・フュージリアーズ(第1次世界大戦)。
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脚注[編集]
(一)^ その後、ベラシス大佐はデューク・オブ・ノーフォーク連隊︵Duke of Norfolk's Regiment of Foot/後に第22連隊→チェシャー連隊(Cheshire Regiment)→現在はマーシアン連隊(Mercian Regiment)第1大隊︶の連隊長となったため、同連隊が”ベラシス連隊”と呼ばれることもある。 (二)^ 砲兵、工兵、輜重兵等支援職種の部隊や装備を統括する組織。兵站部とも。 (三)^ 現在はロイヤル・スコットランド連隊第2大隊。 (四)^ 擲弾兵近衛連隊︵グレナディアガーズ︶はワーテルローの戦いに於てフランス軍の精鋭である擲弾兵連隊を破ったためにこの名称を与えられたのである。 (五)^ フリードリヒ大王が戦争により獲得した領土の住民。古プロイセン人に比べて体格が劣っていた。 (六)^ プリンセス・オブ・ウェールズ・ロイヤル連隊(Princess of Wales's Royal Regiment (PWRR) )へ統合。参考資料[編集]
●W Y Carman; Richard Simkin (1985). Richard Simkin's Uniforms of the British Army : Infantry, Royal Artillery, Royal Engineers and other corps. Exeter, England: Webb & Bower. ISBN 978-0-86350-031-2. ●David Griffin (1985). Encyclopaedia of modern British Army regiments. Wellingborough: P. Stephens. ISBN 978-0-85059-708-0. ●Michael Barthorp,New Orchard Editions by Poole, Dorset (1982). British infantry uniforms since 1660. New York, N.Y.: Distributed by Sterling Pub. Co.. ISBN 978-1-85079-009-9. ●Michael Barthorp (1989). The Old Contemptibles : the British Expeditionary Force, its creation and exploits, 1902-14. London: Osprey. ISBN 978-0-85045-898-5. ●Mike Chappell (1987). The British Army in the 1980s. London: Osprey Pub.. ISBN 978-0-85045-796-4. ●J B R Nicholson (1974). The British army of the Crimea. Oxford: Osprey Publishing. ISBN 978-0-85045-194-8. ●Mike Chappel (1980). British infantry equipments, 1908-80. London: Osprey. ISBN 978-0-85045-374-4. ●ルネ・シャルトラン ﹃ルイ14世の軍隊 : 近代軍制への道﹄ 稲葉 義明訳、新紀元社、2000年。ISBN 978-4-88317-837-7。 ●フィリップ ヘイソーンスウェイト ﹃オーストリア軍の歩兵1740‐1780―マリア・テレジアの軍隊﹄ 楯野 恒雪訳、新紀元社、2001年10月。ISBN 978-4-7753-0004-6。 ●Philip J Haythornthwaite (1991). Frederick the Great's Army (2): Infantry. London: Osprey. ISBN 978-1-85532-160-1.関連項目[編集]
- イギリス陸軍
- イギリス陸軍の編成
- 連隊#イギリス
- ドリトル先生と緑のカナリア - フュージリア連隊が登場する。
- SHERLOCK
ジョン・ワトソンは第五ノーサンバラード・フェージリア連隊の軍医として大尉の階級でアフガン戦争に従軍した。
外部リンク[編集]