上方噺家
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上方噺家︵かみがたはなしか︶とは、上方落語の噺家︵落語家︶のこと。一般的には﹁上方落語家﹂﹁上方落語の噺家︵落語家︶﹂などと称する[1]。
結三柏は、桂米朝一門の定紋である。
●桂米朝 ︵三代目︶
●月亭可朝
●桂枝雀 ︵二代目︶
●桂ざこば︵二代目︶
●桂小米︵十一代目︶
●桂吉朝
●桂米團治︵五代目︶
●桂九雀
米朝一門の項参照。
唐花菱は、桂春団治一門の定紋である。
●桂春団治 ︵三代目︶
●桂春団治 ︵四代目︶
●桂福團治︵四代目︶
●桂春蝶 ︵二代目︶
●桂七福
春団治一門の項参照。
結三柏は、桂文枝一門の定紋である。
●桂文枝 ︵五代目︶
●桂文枝 ︵六代︶
●桂小文枝 ︵四代︶
●桂文珍
●桂文福
●桂小枝
●桂枝光
●桂あやめ ︵三代目︶
●桂文喬
●桂文春
文枝一門の項参照。
五枚笹は、笑福亭一門の定紋である。
●笑福亭松鶴 ︵六代目︶
●笑福亭松之助 ︵二代目︶
●笑福亭仁鶴 ︵三代目︶
●笑福亭鶴光
●笑福亭福笑
●笑福亭松喬︵六代目︶
●笑福亭松枝
●笑福亭呂鶴
●笑福亭鶴瓶
●笑福亭鶴志
●笑福亭鶴二
●森乃福郎
●笑福亭銀瓶
松鶴一門の項参照
笑福亭一門は、系譜的には大阪の松鶴一門と京都の福松一門とに分かれる。但し福松一門は、現在は亭号を﹁森乃﹂とし、定紋も﹁五枚笹﹂から﹁梟︵ふくろう︶﹂に改めている。
桔梗は、露の五郎兵衛一門の定紋である。
●露の五郎兵衛︵二代目︶
●立花家千橘
●露の慎悟
●露の都
●露の團四郎
●露の團六
●露の新治
●露の吉次
露の五郎兵衛一門の項参照
露の一門は、系譜上は春団治一門の傍流とされる。これは二代目五郎兵衛が二代目桂春団治の弟子であるためである。
概要[編集]
2022年現在、上方の落語家が名乗っている亭号は、桂、笑福亭、林家、月亭、立花家、露の、森乃、明石家である。“林家”は本来は﹁林屋﹂と表記したが、江戸落語の林屋と区別するため[2]に﹁林家﹂に変えた経緯がある。また“露の”はかつては﹁露野﹂や﹁露乃﹂と表記されることがあった。 上記の他に立川、三遊亭、三笑亭、三升家、橘ノ、橘家もあったが、立川は明治10年代に、三遊亭は1960年代半ば︵﹁三遊亭﹂を勝手に名乗っていた三遊亭圓子の流れは1970年代半ば︶、三笑亭は1940年代半ば、橘ノは1970年代から空いたままで、橘家圓三が2021年3月15日に死去したことにより橘家も空き亭号となった。三升家は江戸色物︵曲独楽︶の亭号“三増”として存続している。 現在では上方落語協会などを設立している。桂派・米朝一門[編集]
桂派・春団治一門[編集]
桂派・文枝一門[編集]
笑福亭一門[編集]
露の五郎兵衛一門[編集]
林家一門[編集]
●林家染丸 ︵四代目︶ ●林家小染 ︵五代目︶ ●林家染二 ︵三代目︶ ●林家染三 ︵三代目︶ ●林家染語楼 ︵四代目︶ ●相原健二 林家染丸一門の項参照 上方の林家は元々江戸(東京)・林家から分立したものである。 現在の上方林家は五代目笑福亭松喬が二代目林家染丸を襲名して再興したため、系譜上は笑福亭︵松鶴一門︶の傍流とされる。また、再興の経緯から、現在は﹁染丸﹂を、旧来の﹁正三﹂︵しょうざ︶に代わる一門の止め名としている。 現在の上方林家は四代目染丸一門︵三代目染語楼系統、四代目小染系統を含む︶と三代目染三一門に分かれる。前者は上方落語協会・吉本興業に所属するプロ落語家であるのに対し、後者は染三が六代目松鶴との確執の末関西落語文芸協会を興し分離した物で、フリーまたはアマチュアの落語家が多い。脚注[編集]
(一)^ 公益社団法人上方落語協会 上方落語協会の歴史2017年2月25日閲覧、天満天神繁昌亭 上方落語家名鑑2017年2月25日閲覧。両webページ内では﹁落語家﹂﹁噺家﹂﹁上方落語家﹂と記してある。上方落語はかつて大阪落語と呼ばれていた。一般的に落語を演じる事を稼業とする者の呼称は東西ともに﹁落語家﹂・﹁噺家﹂で、特に上方落語︵関西の落語︶の演者を示す場合は﹁上方落語家﹂﹁上方落語の噺家︵落語家︶﹂などと呼び、東京の芸界では現在でも上方落語を﹁大阪落語﹂、上方落語の噺家を指して﹁大阪の○○師匠﹂などと呼ぶことがある。少なくとも﹁上方噺家﹂という呼称は一般的ではない[要出典]。
(二)^ 発祥は江戸落語の﹁林屋﹂からの分流であった。現在は江戸落語の﹁林屋﹂も“林家”に変わっている。