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中村 桂子︵なかむら けいこ、1936年︵昭和11年︶1月1日 - ︶は、生命誌研究者、JT生命誌研究館名誉館長。理学博士︵東京大学、1964年︶。東京府出身[1][2]。
長女は、スウェーデン語講師、翻訳家の中村友子。
東大理学部卒。企業所属の生命科学研究所開設に際し研究員となる。人間社会との接点を測りながら遺伝子研究に携わる。生命体の本質を知るには生物の履歴が必要と考え、生命誌研究館を設立。著書に﹃生命科学から生命誌へ﹄(1991年)など。
●1936年1月‥東京府生まれ
●1948年3月‥千代田区立麹町小学校卒
●1951年3月‥千代田区立麹町中学校卒
●1954年3月‥お茶の水女子大学附属高等学校卒
●1959年3月‥東京大学理学部化学科卒
●1964年3月‥東京大学大学院生物化学修了
●1964年4月‥国立予防衛生研究所研究員
●1964年10月:東京大学 理学博士[3][4]
●1971年4月‥三菱化成生命科学研究所社会生命科学研究室長
●1981年5月‥同・人間自然研究部長
●1989年4月‥早稲田大学人間科学部教授
●1991年‥日本たばこ産業企画部顧問
●1993年4月‥JT生命誌研究館副館長
●1995年‥東京大学先端科学技術研究センター客員教授
●1996年‥大阪大学連携大学院教授
●2002年4月‥JT生命誌研究館館長︵2020年まで︶
●2003年6月‥関西電力株式会社取締役︵2006年まで︶
●2006年6月‥関西電力株式会社監査役︵2007年まで︶[5]
社会的活動[編集]
●文部科学省中央教育審議会委員︵第1期~第2期︶
●同 国立大学法人評価委員会委員(第1期)
●日本学術振興会21世紀COEプログラムプログラム委員会委員︵平成18年度︶
●江上不二夫
●渡辺格
受賞歴[編集]
●1993年-第47回毎日出版文化賞﹃自己創出する生命﹄︵哲学書房︶[1][2]
●1996年-第12回日刊工業新聞 技術・科学図書文化賞優秀賞﹃ゲノムを読む﹄︵紀伊國屋書店︶
●2000年-第8回松下幸之助花の万博記念賞
●2000年-第15回ダイヤモンドレディ賞
●2002年-オメガ・アワード2002
●2002年-第10回大阪府女性基金プリムラ賞
●2007年-第45回大阪文化賞
●2013年-アカデミア賞︵全国日本学士会︶
●﹃生命科学﹄︵講談社 1975 ﹇講談社学術文庫﹈ 1996年︶
●﹃女性科学者ノート――めぐりあい﹄︵人文書院 1982年/改題﹃生命科学者ノート﹄岩波現代文庫 2000年︶
●﹃生きもののしくみ﹄︵ほるぷ出版 1986年 科学者からの手紙︶
●﹃女性のための生命科学﹄︵中央公論社 1987年︶
●﹃毎日が科学の目﹄︵ 講談社 1987年︶
●﹃子供の﹁なぜ﹂に答える本 親と子の科学教室﹄︵PHP研究所 1987 のち文庫 ︶
●﹃生命科学と人間﹄︵日本放送出版協会NHKライブラリー、1989年︶
●﹃生命誌の扉をひらく――科学に拠って科学を超える﹄︵哲学書房 1990年︶
●﹃ミクロコスモスに生命誌をよむ﹄大須賀節雄インタビュー︵三田出版会 1990年︶
●﹃生命科学から生命誌へ﹄︵小学館 1991年︶
●﹃自己創出する生命――普遍と個の物語﹄︵哲学書房 1993年︶--毎日出版文化賞受賞、︵ちくま学芸文庫 2006年︶
●﹃あなたのなかのDNA――必ずわかる遺伝子の話﹄︵ハヤカワ文庫 1994年︶
●﹃ゲノムの見る夢――中村桂子対談集﹄︵青土社 1996年︶︵増補新版 2015年︶
●﹃科学技術時代の子どもたち﹄︵岩波書店 1997年︶
●﹃生命誌の窓から﹄︵小学館 1998年︶
●﹃食卓の上のDNA――暮らしと遺伝子の話﹄ハヤカワ文庫 1999年︶
●﹃生命誌の世界﹄︵日本放送出版協会・NHKライブラリー 2000年︶ ︵改題﹃生命誌とは何か﹄ 講談社学術文庫 2014年︶
●﹃﹁生きもの﹂感覚で生きる﹄︵講談社 2002年︶
●﹃ゲノムが語る生命-新しい知の創出﹄︵集英社新書 2004年︶
●﹃子ども力﹂を信じて、伸ばす﹄︵三笠書房 2009年︶
●﹃﹁生きている﹂を考える﹄︵NTT出版 2010年︶
●﹃科学者が人間であること﹄︵岩波新書 2013年︶
●﹃ゲノムに書いてないこと﹄︵青土社、2014年︶
●﹃絵巻とマンダラで解く生命誌﹄︵藤原書店、2016年︶
●﹃知の発見 ﹁なぜ﹂を感じる力﹄︵朝日出版社、2015年︶
●﹃小さき生きものたちの国で﹄︵青土社、2017年︶
●﹃いのち愛づる生命誌(バイオヒストリー) 38億年から学ぶ新しい知の探求﹄︵藤原書店、2017年︶
●﹃﹁ふつうのおんなの子﹂のちから 子どもの本から学んだこと﹄︵集英社クリエイティブ、2018年︶
●﹃中村桂子 ナズナもアリも人間も﹄(のこす言葉KOKORO BOOKLET)のこす言葉編集部 編・構成 平凡社、2018.11
●﹃こどもの目をおとなの目に重ねて﹄︵青土社、2020年︶
●﹃生きている不思議を見つめて﹄︵藤原書店︶2021
●﹃中村桂子コレクション いのち愛づる生命誌﹄1-8巻 藤原書店、2019-23
●﹃老いを愛づる 生命誌からのメッセージ﹄中公新書ラクレ 2022
●﹃科学はこのままでいいのかな 進歩?いえ進化でしょ﹄ (ちくまQブックス)筑摩書房、2022
●︵加藤順子・辻堯︶﹃組換えDNA技術の安全性――研究室から環境まで﹄︵講談社, 1989年︶
●︵松原謙一︶﹃生命のストラテジー﹄︵岩波書店, 1990年/増補新版・早川書房[ハヤカワ文庫], 1996年︶
●︵多田富雄・養老孟司︶﹃﹁私﹂はなぜ存在するか――脳・免疫・ゲノム﹄︵哲学書房, 1994年/哲学文庫, 2000年︶
●︵松原謙一︶﹃ゲノムを読む――人間を知るために﹄︵紀伊國屋書店, 1996年︶
●︵養老孟司︶﹃生命の文法――﹁情報学﹂と﹁生きること﹂﹄︵哲学書房, 2001年︶
●︵東倉洋一編︶﹃22世紀への手紙――生命・情報・夢﹄︵NTT出版, 2001年︶
●︵山折哲雄︶﹃往復エッセイ ﹁いのち﹂についての60の手紙﹄︵産経新聞ニュースサービス, 2002年︶
●︵鶴見和子︶﹃40億年の私の﹁生命﹂――生命誌と内発的発展論﹄︵藤原書店, 2002年/新版, 2013年︶
●︵稲本正編︶﹃森を創る 森と語る﹄︵岩波書店, 2002年︶
●︵本庶佑︶﹃生命の未来を語る﹄︵岩波書店, 2003年︶
●︵鶴見俊輔︶﹃わたしの中の38億年──生命誌の視野から﹄︵編集グループSURE, 2008年︶
●︵和田誠︶﹃生き物が見る私たち﹄︵青土社、2014年︶
●︵大田堯︶﹃百歳の遺言 いのちから﹁教育﹂を考える﹄︵藤原書店, 2018年︶
●﹃ウイルスとは何か コロナを機に新しい社会を切り拓く﹄村上陽一郎, 西垣通共著 藤原書店、2020.11
●﹃人間が生きているってこういうことかしら?﹄内藤いづみ共著 ポプラ社、2022.2
●﹃日本の名随筆 別巻89 生命﹄︵作品社, 1998年︶
共編著[編集]
●︵松原謙一︶﹃ゲノムから進化を考える﹄︵岩波書店, 1997年-1998年︶
●﹃愛づるの話。――生命誌︿2003(37‐40)﹀﹄︵JT生命誌研究館, 2005年︶
●﹃語る科学――生命誌年刊号Vol.41-44﹄︵JT生命誌研究館, 2005年︶
●﹃観る――生命誌年刊号Vol.45-48﹄︵JT生命誌研究館, 2006年︶
●ジェームズ・ワトソン﹃二重らせん――DNAの構造を発見した科学者の記録﹄江上不二夫共訳︵タイム・ライフ・インターナショナル 1968年/改訂版 1980年/講談社文庫、1986年︶
●マイケル・ロジャース﹃遺伝子操作の幕あけ﹄渡辺格共訳︵紀伊国屋書店 1978年︶
●J・グッドフィールド﹃神を演ずる――遺伝子工学と生命の操作﹄︵岩波書店 1979年︶
●今日のがん治療 L.イスラエル 丸の内棣共訳 共立出版 1980
●フランシス・クリック﹃生命――この宇宙なるもの﹄︵思索社 1982年/増補版 1987年/新思索社・再装版 2005年︶
●フランシス・クリック﹃熱き探究の日々――DNA二重らせん発見者の記録﹄︵TBSブリタニカ 1989年︶
●ロバート・ポラック﹃DNAとの対話――遺伝子たちが明かす人間社会の本質﹄中村友子共訳︵早川書房 1995年︶のちハヤカワ文庫
●生物学と人間の価値 スティーブ・オルソン オーム社 1992
●マーロン・ホーグランド, バート・ドッドソン﹃Oh!生きもの――生物のみごとなしくみ﹄中村友子共訳︵三田出版会 1996年︶
●シャロン・バーチュ・マグレイン﹃お母さん, ノーベル賞をもらう――科学を愛した14人の素敵な生き方﹄︵工作舎, 1996年︶
●マーサ・C・ナスバウム, キャス・R・サンスタイン編﹃クローン、是か非か﹄渡会圭子共訳︵産業図書 1999年︶
●ロバート・ワインバーグ﹃裏切り者の細胞がんの正体﹄︵草思社 1999年︶
●ヒトはなぜのぞきたがるのか 行動生物学者が見た人間世界 ロバート・M.サポルスキー 白揚社 1999
●ロバート・ポラック﹃脳の時計、ゲノムの時計――最先端の脳研究が拓く科学の新地平﹄中村友子共訳︵早川書房 2000年︶
●マット・リドレー﹃ゲノムが語る23の物語﹄斉藤隆央共訳︵紀伊國屋書店 2000年︶
●リン・マーギュリス﹃共生生命体の30億年﹄︵草思社 2000年︶
●マット・リドレー﹃やわらかな遺伝子﹄斉藤隆央共訳︵紀伊國屋書店 2004年︶
●ナタリー・アンジェ﹃Woman女性のからだの不思議︵上・下︶﹄桃井緑美子共訳︵集英社 2005年︶
●Albertsほか﹃細胞の分子生物学 第4版﹄(ニュートンプレス, 2004年)
●Albertsほか﹃Essential 細胞生物学 原書第2版﹄(南江堂, 2005年)
●Watsonほか﹃ワトソン遺伝子の分子生物学 第5版﹄(東京電機大学出版局, 2006年)
●︵まんが・本庄敬︶﹃まんがNHKスペシャル 生命 40億年はるかな旅1 / 海からの創世 進化の不思議な大爆発﹄︵小学館, 1994年︶
●︵まんが・本庄敬/監修・濱田隆士︶﹃まんがNHKスペシャル 生命 40億年はるかな旅2 / 魚たちの上陸作戦 花に追われた恐竜﹄︵小学館, 1995年︶
●︵まんが・本庄敬/監修・松井孝典︶﹃まんがNHKスペシャル 生命 40億年はるかな旅3 / 大空への挑戦者﹄︵小学館, 1995年︶
●︵まんが・本庄敬/監修・大島泰郎︶﹃まんがNHKスペシャル 生命 40億年はるかな旅4 / 奇跡のシステム“性” 昆虫たちの情報戦略﹄︵小学館, 1995年︶
●︵まんが・本庄敬/監修・河合雅雄︶﹃まんがNHKスペシャル 生命 40億年はるかな旅5 / ヒトがサルと別れた日 ヒトは何処へいくのか﹄︵小学館, 1995年︶
●︵翻訳工房ことだま訳︶ニコラス・ウェイド﹃DNAのらせんはなぜ絡まらないのか﹄︵翔泳社, 2000年︶
●︵中村友子訳︶デイヴィス・ケヴィン﹃ゲノムを支配するものは誰か クレイグ・ベンターとヒトゲノム解読競争﹄(日本経済新聞社, 2001年)
(一)^ ab“中村桂子︻JT生命誌研究館 館長︼文化部門 一般社団法人 全国日本学士会”. 全国日本学士会. 2018年1月4日閲覧。
(二)^ ab“Nakamura, Keiko ︵中村桂子、日本︶”. イオン環境財団. 2018年1月4日閲覧。
(三)^ 博士論文書誌データベース
(四)^ 中村桂子﹁Genetic and biochemical studies on 80dt, a defective phage carrying tryptophane genes︵80dtの遺伝学的および生化学的研究︶﹂、東京大学、1964年、NAID 500000430939。
(五)^ 一般社団法人 全国日本学士会 中村桂子︻JT生命誌研究館 館長︼ 文化部門
関連項目[編集]
●生命誌
●ゲノム
外部リンク[編集]
●中村桂子 - NHK人物録