交響曲第38番 (モーツァルト)
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Mozart: Sinfonía nº 38, «Praga» - Dima Slobodeniouk - Sinfónica de Galicia - ディーマ・スロボデニューク指揮ガリシア交響楽団による演奏。ガリシア交響楽団公式YouTube。 |
作曲の経緯[編集]
「モーツァルトとプラハ」も参照
1786年12月、プラハでのオペラ﹃フィガロの結婚﹄︵K. 492︶の上演が大成功を収めたことにより、モーツァルトはプラハから招待を受けた。1787年1月22日、モーツァルトはプラハで自ら﹃フィガロの結婚﹄を指揮したが、この交響曲はそれに先立って初演されたものである。
モーツァルト自身の作品目録によれば、この交響曲の完成は1786年12月6日で、プラハ旅行の少し前である。このため、作曲の目的はプラハでの演奏ではなく、1786年から1787年の冬のウィーンでの演奏会のためではないかと見られている。ただし、ウィーンでの演奏の記録は残されていない。
楽器編成[編集]
●フルート2 ●オーボエ2 ●ファゴット2 ●ホルン2 ●トランペット2 ●ティンパニ ●弦5部曲の構成[編集]
この交響曲は3楽章からなり、メヌエット楽章を欠いているが、その理由は不明である。アラン・タイソンによる自筆譜の研究では、第3楽章の執筆時期は1786年のはじめとされる。タイソンは、同じニ長調で3楽章構成の﹃第31番 ニ長調︽パリ︾﹄︵K. 297︶のフィナーレを差し替えるために第3楽章を作曲し、のちに第1、2楽章も新たに書いたのではないかと推測している。脚注[編集]
参考文献[編集]
- 海老澤敏ほか『モーツァルト事典』東京書籍、1991年
- 『作曲家別名曲解説ライブラリー14 モーツァルトI』音楽の友社、1993年