図書館短期大学
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図書館短期大学 | |
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大学設置 | 1964年 |
創立 | 1947年 |
廃止 | 1981年 |
学校種別 | 国立 |
設置者 | 文部省 |
本部所在地 | 東京都世田谷区下馬4-1-1 |
学部 |
図書館学科 文献情報学科 |
図書館短期大学︵としょかんたんきだいがく、英語: Toshokan Tanki Daigaku︶は、東京都世田谷区下馬4-1-1に本部を置いていた日本の国立大学である。1964年に設置され、1981年に廃止された。
概要[編集]
大学全体[編集]
●東京都世田谷区に設置された日本の国立短期大学で、台東区上野公園内を仮住所としていた[1][注 1]。 ●本科1学科で入学定員80名、附属特別養成課程で入学定員40名体制にて1964年に開学[3][4][5][6]。 ●東京都世田谷区下馬にあった東京学芸大学附属世田谷小学校跡を校地としていた。 ●1971年に学科を増設[7]し、2学科体制となる。 ●1979年度の入学生を最後に[注釈 1]短期大学としての使命を終えた[注釈 2]。かつてのキャンパス跡地は、現在下馬中央公園︵東京学芸大学附属高等学校の隣接地︶になっている。教育および研究[編集]
●全国で唯一、図書館職員を養成する専門教育が行われていたところに特色がある[注 2] ●一般的な図書館学とドキュメンテーションに関する学科の2つを設置[9] 。学風および特色[編集]
●四年制大学に付設されていない国立の短期大学であった[10]。 ●男女共学だったが、女子学生の方が圧倒的に多かった[11][注 3]。沿革[注 4][編集]
●1919年 乗杉嘉壽が﹁圖書館員を專門的に養成すべしといふ事﹂を建議する[15][16]。 ●1921年 図書館員教習所が創設される[17]。 ●1925年 図書館講習所に改称される。 ●1945年 図書館講習所が一時閉鎖される[18]。 ●1947年 図書館職員養成所が創設される。 ●1964年 ●4月1日 図書館短期大学が以下の学科体制にて開学する[1][注 5] ●図書館科[注 7] ●別科図書館専修 入学定員40名、修業年限1年制 ●1965年 所在地を世田谷区に統一される[22]。 ●1967年 図書館科の入学定員を80名[23]→120名[24]に増員[注 9]。 ●1971年 ●4月1日 左記をもって以下の学科を増設する[26][27]。 ●文献情報学科[注 11] ●図書館学科の入学定員120名[29]を再度80名に減員[注 13]。 ●1972年 学生主事が設置される[30]。 ●1973年 事務部を1部2課制すなわち庶務課、会計課に改組する[31]。 ●1974年 8月頃に、将来筑波研究学園都市において移転の計画がなされる[32][33]。 ●1979年 ●4月1日 左記をもって図書館学科及び文献情報学科の各学生の受け入れ最後となる[注 16] ●1980年 ●4月1日 左記をもって最後の別科のみ学生募集を行う[14]。 ●1981年 ●3月31日 左記をもって短期大学としての使命を終える[35][注 19]。基礎データ[編集]
所在地[編集]
●東京都世田谷区下馬4-1-1象徴[編集]
●図書館短期大学のカレッジマークは本短期大学の創立記念日である月の6月にちなんだ橘をイメージしたものとなっている[14]。教育および研究[編集]
組織[編集]
学科[編集]
●図書館学科[注 20] ●文献情報学科[注 21]専攻科[編集]
●なし別科[編集]
●図書館専修[注 22]取得資格について[編集]
●司書資格附属機関[編集]
●附属図書館あり[38]研究[編集]
●﹃図書館短期大学紀要﹄[39]大学関係者と組織[編集]
大学関係者一覧[編集]
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歴代学長
●岡田温[40]
●齋藤毅
●服部金太郎
●松田智雄[41]
施設[編集]
キャンパス[編集]
●当時、東急東横線学芸大学駅より徒歩約12分の場所にあった。 ●または渋谷駅より東急バス﹁学芸大学附属高等学校前﹂・﹁図書館短期大学前﹂バス停留所下車してすぐの場所にあった。社会との関わり[編集]
●公開講座が実施されていた[42]卒業後の進路について[編集]
就職について[編集]
●両学科とも、大学図書館・公共図書館が特に多かった[43]。編入学・進学実績[編集]
●図書館学科‥年度にもよるが、進学者はデーター上0 - 6人程度となっていた[43]。 ●文献情報学科‥年度にもよるが、進学者はデーター上0 - 3人程度となっていた[43]。注釈[編集]
注釈グループ[編集]
(一)^ 別科は1980年度までの募集。 (二)^ 1980年度より図書館情報大学へ移行により、短期大学の学生募集は停止され[8]、1981年廃止。図書館情報大学も2002年度より筑波大学に統合され現在に至る。補足[編集]
(一)^ 旧来の図書館職員養成所養成所の所在地[2]。
(二)^ ただし、それ以前には天理短期大学図書館科が存在していた。
(三)^ 前身である図書館職員養成所においても女子の方が多いものとなっていた[12]。
(四)^ 右記より一部引用[13][14]。
(五)^ 図書館職員養成所は当面、短期大学に付置される形で存続とする[19]
(六)^ うち男7
(七)^ 学生数71[注 6][20]/入学定員80[21]。
(八)^ うち男子14
(九)^ 学生数198[注 8][25]/総定員 200。
(十)^ うち男子2。
(11)^ 学生数35[28][注 10]入学定員40。
(12)^ うち男子9。
(13)^ 学生数 200[注 12][28]/総定員200。
(14)^ うち男子2。
(15)^ うち男子12
(16)^ 図書館学科で154[注 14]、文献情報学科で84[注 15]となっている[34]。
(17)^ うち男子2。
(18)^ うち男子7。
(19)^ 廃止寸前の1980年5月時点の学生総数は図書館学科で76[注 17]、文献情報学科で38[注 18]となっている。
(20)^ 入学定員80名[36]。
(21)^ 入学定員40名[36]。
(22)^ 入学定員40名[37]。
出典[編集]
(一)^ ab短期大学一覧 昭和39年度 (短期大学資料)より。
(二)^ 図書館短期大学史 : 十七年の歩み 閉学記念特集-刊行の辞p2-より。
(三)^ 国と地方の文教予算 昭和39年度 (広報資料)②より。
(四)^ 日本教育年鑑 1965年版より。
(五)^ 国と地方の文教予算 昭和39年度 (広報資料)②より。
(六)^ 国と地方の文教予算 昭和39年度 (広報資料)①より。
(七)^ 大学資料 (38)より。
(八)^ 全国短期大学一覧 昭和55年度より。
(九)^ 図書館短期大学'74, p. 6.
(十)^ 東京都立日比谷図書館における司書職のあり方に関する答申より。
(11)^ 図書館短期大学'74, p. 5.
(12)^ 文部省年報 第91年(昭和38年度)より。
(13)^ 図書館短期大学史 : 十七年の歩み 閉学記念特集-14コマ目-
(14)^ abc図書館短期大学史 : 十七年の歩み 閉学記念特集-15コマ目-より。
(15)^ 図書館雑誌 = The Library journal 25(6)(139);昭和6年6月より。
(16)^ 図書館職員養成所同窓会三十年記念誌より。
(17)^ 官報 1921年04月28日より。
(18)^ 調査機関図書館総覧より。
(19)^ 政調週報 6(1)より。
(20)^ 全国学校総覧 昭和40年版より。
(21)^ 大学資料 (20)より。
(22)^ 短期大学一覧 昭和40年度 (短期大学資料)より。
(23)^ 短期大学一覧 昭和41年度 (短期大学資料)より。
(24)^ 短期大学一覧 昭和42年度 (短期大学資料)より。
(25)^ 全国学校総覧 昭和43年版より。
(26)^ 大学資料 (38)より。
(27)^ 短期大学一覧 昭和51年度より。
(28)^ ab全国学校総覧 昭和47年版より。
(29)^ 短期大学一覧 昭和45年度 (短期大学資料)より。
(30)^ 大学資料 (43/44)より。
(31)^ 大学資料 (47)より。
(32)^ 通産ジャーナル 7(5)(40)より。
(33)^ 国土建設の現況 昭和49年版より。
(34)^ 全国学校総覧 昭和55年版より。
(35)^ 全国短期大学一覧 昭和56年度より。
(36)^ ab短期大学一覧 昭和54年度より。
(37)^ 全国短期大学一覧 昭和55年度より。
(38)^ 図書館短期大学史 : 十七年の歩み 閉学記念特集-附属図書館-より。
(39)^ 図書館短期大学紀要︻全号まとめ︼より。
(40)^ 全国短大・高専職員録 昭和40年版p5より。
(41)^ 図書館短期大学史 : 十七年の歩み 閉学記念特集-5コマ目-より。
(42)^ 図書館短期大学史 : 十七年の歩み 閉学記念特集-53コマ目-より。
(43)^ abc図書館短期大学史 : 十七年の歩み 閉学記念特集-50コマ目-より。
参考文献[編集]
- 図書館短期大学『図書館短期大学要覧 昭和49年度』図書館短期大学 。
関連項目[編集]
- 図書館情報大学
- 筑波大学
- 放送大学 -図書館短大閉学後に校舎を世田谷学習センターとして使用
- 廃止された日本の短期大学一覧