地域部
地域部︵ちいきぶ︶とは、警視庁、道、府および主要県警察本部に設置される部の一つ。市民生活に最も身近なパトカーや、交番・駐在所、及び110番の受け付けと事件対応配備を担当する通信指令業務などを、運用管理する。いわゆる“お巡りさん”が所属する部署にあたる。
沿革[編集]
警視庁においては以前は外勤部、のち警ら部と呼ばれていたが、1994年に地域部に改称された。﹁警邏﹂ではなかったのは﹁邏﹂の字が一般には使えない制限漢字だったため。 2021年10月、航空隊が警備部に移管された[1]。概要[編集]
北海道、宮城、埼玉、千葉、警視庁、神奈川、新潟、静岡、愛知、大阪、京都、兵庫、岡山、広島、および福岡の15の指定都道府県に設置されている︵熊本除く︶。 他の県警にも設置が進み、31年ぶりで2007年3月に福島、同年4月に茨城と栃木、2010年4月に長野、2013年4月には岐阜に新設された。以後、群馬、山口、三重及び長崎でも設置された。残りの警察本部では生活安全部の﹁地域課﹂等︵和歌山県警察では地域指導課︶が事務を執る。警察署にも地域課がある。通信指令[編集]
●指令業務 - 通信指令システムの運用によって行う110番通報の処理、指揮命令及びその伝達並びに事件の手配、報告、通報、連絡、照会等。 ●通信指令システム - 指令業務に係る情報の一元的な管理及び共有化を図るシステムの総称。 ●地図情報表示システム - 通信指令システムのうち、110番の通報場所、緊急配備等の発令時における警戒員の配置箇所等の情報を地図上に表示する。 ●カーロケーションシステム - 通信指令システムのうち、無線を装備した自動車の現在地、進行方向等の情報を地図上に表示する。組織[編集]
以下は警視庁である。 ●地域総務課 ●庶務係︵課内、地域部内の庶務︶、地域企画係、地域対策係、地域活動係、機動警ら係 ●遊撃特別警ら隊 ●第1・2中隊︵各3個小隊︶ ●地域指導課 ●実務指導第1・2係、捜査指導第1・2係、交通指導係、泥酔者保護第1・2係 ●職務質問指導班第1・2班 ●自動車警ら隊︵4隊) ●第一自動車警ら隊 ●第二自動車警ら隊 ●第八方面自動車警ら隊 ●第九方面自動車警ら隊 ●隊本部︵庶務係、計画係︶、第1-第6中隊︵各2個小隊︶ ●鉄道警察隊附置機関[編集]
通信指令本部 ●指令計画課 ●指令計画第1・2係 ●第1指令課 ●第2指令課 ●第3指令課 ●指令第1〜6係 ●本部指令センター(全般統制。第1~第7および第10方面) ●多摩指令センター︵多摩総合庁舎。第8および第9方面︶ 職 部長、参事官、理事官、管理官。課長、課長代理、係長。隊長、副隊長、中隊長、隊本部付など。部長は、ノンキャリアのベテラン警視長が着任するポストである。脚注[編集]
- ^ 日本放送協会. “警視庁 航空隊の所属を移管 大規模災害でより迅速な派遣可能に”. NHKニュース. 2021年10月1日閲覧。