大牧温泉
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大牧温泉観光旅館(小牧ダム湖上より撮影) | |
温泉情報 | |
所在地 | 富山県南砺市利賀村大牧 |
座標 | 北緯36度30分2秒 東経136度59分38.5秒 / 北緯36.50056度 東経136.994028度座標: 北緯36度30分2秒 東経136度59分38.5秒 / 北緯36.50056度 東経136.994028度 |
交通 | 鉄道:城端線砺波駅より加越能バスで約40分で小牧ダムへ。そこから船で約30分 |
泉質 | 塩化物泉 |
泉温(摂氏) | 58.0 °C |
pH | 8.14 |
液性の分類 | 弱アルカリ性 |
宿泊施設数 | 1 |
外部リンク | 大牧温泉観光旅館 |
特記事項 | 日本百名湯 |
大牧温泉︵おおまきおんせん︶は、富山県南砺市にある温泉である[1]。庄川の小牧ダム湖畔に旅館が建ち、船でしか行き来できないことで知られる[1][2]。
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/02/Shogawa_Yuransen_Noriba.jpg/200px-Shogawa_Yuransen_Noriba.jpg)
小牧ダムにある大牧温泉行きの遊覧船乗り場
ダム湖の小牧港から庄川峡遊覧船で約30分で、季節により1日3~4便[1]。なお、遊覧船は温泉利用客以外は下船できない。
小牧ダムへは北陸新幹線・城端線の新高岡駅から国道156号を経由するバスで約1時間20分、その他自動車で約30分[1]。
1970年代末頃の時点では陸路でも、国道156号から長崎大橋を渡ることで行くことが可能であった[6]。
泉質[編集]
●ナトリウム・カルシウム - 塩化物・硫酸塩泉[1] ●源泉温度58.0℃温泉宿[編集]
庄川上流にある小牧ダム湖岸に貼りつくかのように、一軒宿の﹁大牧温泉観光旅館﹂が存在する[1]。交通手段が船のみであることから、正面玄関なども船着場側に存在する。 大牧温泉には、同源泉を引湯したかんぽの宿﹁越中庄川峡簡易保険保養センター﹂︵利賀温泉[3]︶が上流側の利賀村下原に1984年10月25日[4]より開設されていたが、2004年2月末で営業を終了した。現在は大牧温泉観光旅館のみである。 なお、温泉の一部は新大牧温泉にも引湯されている[3]。歴史[編集]
開湯は1183年である。開湯伝説によれば、倶利伽羅峠の戦いで敗れた平家の落人が、この地で庄川のほとりから湧出する温泉を発見したという。 1930年に小牧ダムが完成した際に、源泉はダム湖に沈んだ[1]。ダム建設に際して温泉宿は湖畔に移転し、源泉を引き湯して温泉を存続させた[2][5]。このときに、道路の対岸側に旅館が整備されたが、ダムを渡る交通手段は船以外整備されず[2]、今日まで至っている。ダムの建設により元の温泉がダム湖に沈んだ温泉には、他に日中温泉、鶴の湯温泉、入之波温泉、猿ヶ京温泉、大塩温泉などがある。 一軒宿は1996年までは日本秘湯を守る会に属していたが、現在は加盟していない。アクセス[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/02/Shogawa_Yuransen_Noriba.jpg/200px-Shogawa_Yuransen_Noriba.jpg)
舞台となった作品[編集]
秘境の温泉宿という立地からサスペンスドラマの舞台としてロケーション撮影によく使われ、館内には出演俳優のサインが飾られている[1]。小説[編集]
脚注[編集]
(一)^ abcdefgh︻湯の心旅︼大牧温泉︵富山県︶船で行く秘境の一軒宿﹃日本経済新聞﹄朝刊2022年1月15日土曜別刷りNIKKEIプラス1︵9面︶
(二)^ abc“富山県南砺市﹁大牧温泉﹂ 船でしか行けない秘湯”. 産経ニュース. (2018年1月21日) 2019年7月12日閲覧。
(三)^ ab﹃富山大百科事典 下巻﹄︵1994年7月1日、北日本新聞社発行︶312頁。
(四)^ ﹃利賀村史3近・現代﹄︵2004年10月31日、利賀村発行︶586、1088頁。
(五)^ “船でしか行けない秘境の温泉宿、なぜ誕生 いまや外国人1万人超えスポット、背景にダムの歴史”. 乗りものニュース. (2018年8月4日) 2019年7月12日閲覧。
(六)^ ﹃角川日本地名大辞典16富山県﹄︵昭和54年10月8日、角川書店発行︶197ページ
外部リンク[編集]
- 大牧温泉観光旅館
- とやま観光ナビ 大牧温泉 - とやま観光推進機構