奥殿陣屋
奥殿陣屋︵おくとのじんや︶は、三河国にあった奥殿藩の陣屋、および愛知県岡崎市奥殿町に1985年︵昭和60年︶に建てられた観光施設。
概要[編集]
徳川秀忠に仕え、大坂の陣の戦功により3千石を与えられた松平真次が、大給︵豊田市︶に陣屋を構えたことから奥殿松平家は始まる。第2代乗次のとき1万6千石の大名となり、宝永4年︵1707年︶に奥殿に陣屋が完成したため第4代乗真が移った。以後文久3年︵1863年︶に信濃国佐久郡田野口村︵長野県佐久市︶に龍岡城を築城して藩庁を移すまで奥殿藩の中心となった。なお、藩庁の移転をおこなった最後の藩主松平乗謨︵明治維新後に大給恒と改名︶は、博愛社︵日本赤十字社の前身︶の設立に尽力した人物として知られる。 当時は御殿・役所・書院・学問所・厩・馬場などがあったが、廃藩置県後にそれらは移築や取り壊しが行われ、陣屋の跡地︵岡崎市奥殿町︶はほぼ田畑となった。 近辺の岡崎市桑原町にある曹洞宗の寺院・龍渓院の庫裏になっていた書院が跡地に移築され、1985年︵昭和60年︶4月20日、﹁奥殿陣屋﹂の名でオープンした[1]。 現在は﹁村積山自然公園﹂の一部として整備され、書院や日本庭園、食事施設、観光農園などを持つ観光施設となっている。そのほか裏に歴代藩主の墓所や土塁も残されている。 NHKの連続テレビ小説﹃純情きらり﹄のロケも行われた。岡崎観光きらり百選に選定されている。ギャラリー[編集]
アクセス[編集]
公共交通機関[編集]
●名鉄名古屋本線 東岡崎駅から名鉄バス﹁奥殿陣屋行き﹂で約30分。 ●JR東海道本線 岡崎駅から名鉄バス﹁奥殿陣屋行き﹂で約50分。自家用車[編集]
●伊勢湾岸自動車道 豊田東ICから3km︵約10分程度︶。約100台分の無料駐車場有り。観光情報[編集]
●施設 - 書院・日本庭園・金鳳亭︵食事︶・各種資料館・バラ園など。 ●料金 - 無料 ●休館日 - 毎週月曜日と、年末年始。但し、月曜日が祝日の場合はその翌日。 ●開館時間 - 9‥30 - 16‥30 ●住所 - 愛知県岡崎市奥殿町雑谷下10番地脚注[編集]
- ^ “市政だより おかざき No.542” (PDF). 岡崎市役所. p. 6 (1985年4月15日). 2020年3月8日閲覧。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
座標: 北緯35度01分45.3秒 東経137度11分41.6秒 / 北緯35.029250度 東経137.194889度