山梨学院大学陸上競技部
山梨学院大学陸上競技部︵やまなしがくいんだいがくりくじょうきょうぎぶ︶は、山梨学院大学の陸上競技チームである。
指導者[編集]
●部長・監督 - 麻場一徳︵兼駅伝プロジェクトリーダー︶ ●顧問・中距離コーチ - 上田誠仁 ●長距離駅伝監督 - 大崎悟史 ●競歩監督 - 柳澤哲 ●駅伝・長距離スカウト担当 - 飯島理彰 ●跳躍コーチ - 苅山靖 ●短距離・ハードルコーチ - 野澤啓佑 ●長距離駅伝コーチ - 阿部竜巳 ●トライアルコーチ - 大野景也概要[編集]
1977年に創部、1985年より強化育成クラブに指定。関東インカレおよび学生三大駅伝の常連校であり、男子は関東インカレ1部︵現在は16校︶に属する。得意種目は男子が長距離走、中距離走、競歩。女子が短距離走、跳躍である。2016年より、本格的にトラック&フィールドの強化に力を入れ始めた。競歩では、2011年の関東インカレで、笹川友輝、青野大地、長岩大樹の3選手で表彰台を独占するという快挙を成し遂げた。また、初めてアフリカ人留学生に門戸を開いたチームとして知られる。関東学生陸上競技連盟に所属。練習拠点と合宿所は山梨県甲府市にある。駅伝競走[編集]
●優勝回数 ●出雲駅伝‥6回︵1991年から1995年まで5連覇、2002年︶ ●箱根駅伝‥3回︵1992年、1994年、1995年︶ ●※全日本大学駅伝ではこれまで10回の2位を経験しているが、優勝は一度もない。 箱根駅伝の初出場は、日本テレビによる中継開始と同じ年だった。出場3年目にチームの主軸に留学生選手を起用し、箱根駅伝に新風を吹き込んだ。第68回大会で初優勝し、優勝回数は3回。初出場から6年目での優勝は、専修大学と並び最短タイ記録である。90年代には、早稲田大学と名勝負を演じ﹁早山時代﹂と呼ばれた。第72回大会ではイエテボリ世界陸上マラソン代表だった中村祐二が4区で故障し、途中棄権の憂き目を経験している。総合優勝は第71回大会、往路優勝は第79回大会が最後で、2000年代からは成績の振幅が激しいもののシードを獲得する方が多かった。しかし、第93回大会で過去最低順位の17位に終わると、それから3年連続で最低順位を更新するなど低迷した。第96回大会予選会では17位に終わり、初出場からの連続出場が33回で途切れた[1]。第97回大会予選会では7位に入り、2年ぶりに本戦出場を果たした。「箱根駅伝の記録一覧#歴代本戦出場校一覧」も参照
ヘルシンキ世界陸上で銅メダリストの尾方剛をはじめ、社会人になってから飛躍する選手も多い。近年では、附属高校でも強化に力を入れており、陸上部を分離した駅伝部として育成している。男子は第64回全国高校駅伝において初優勝を飾り、一貫した強化が実を結んでいる。
主な出身者[編集]
男子長距離[編集]
●高橋しん - 漫画家。箱根駅伝初出場時のメンバー。 ●ジョセフ・モガンビ・オツオリ - 箱根駅伝初の留学生ランナー。学生三大駅伝で小林雅幸と並ぶ最多タイとなる10回の区間賞を獲得。2006年8月30日に交通事故で夭折。 ●井幡政等 - ハーフマラソン前日本人学生記録保持者︵非公認コース︶。現‥愛三工業陸上競技部監督。 ●ステファン・マニャング・マヤカ - 渡辺康幸のライバルとして、インカレなどで活躍。﹁真也加ステファン﹂として日本国籍取得。現‥桜美林大学陸上競技部駅伝監督。 ●尾方剛 - 2003年、2005年、2007年とマラソン代表として世界陸上選手権に出場。2005年世界陸上選手権で銅メダル獲得。北京オリンピックマラソン代表。現‥広島経済大学陸上競技部監督。 ●中村祐二 - 1995年世界陸上選手権マラソン代表。 ●大崎悟史 - 2007年世界陸上選手権出場。北京オリンピックマラソン代表。現‥同校陸上競技部コーチ。 ●古田哲弘 - 1996年世界ジュニア選手権10000m銅メダリスト。箱根駅伝8区の前区間記録保持者。 ●橋ノ口滝一 - 2003年日本インカレ5000m、10000mの2冠。2003年ユニバーシアード10000m銅メダリスト。 ●高見澤勝 - 2008年北海道マラソン男子の部優勝。現‥佐久長聖高校駅伝部・陸上競技部駅伝監督。 ●メクボ・ジョブ・モグス - 日本インカレ5000m、10000mの大会記録保持者︵13分28秒22、27分52秒79︶。箱根駅伝2区の元区間記録、全日本大学駅伝8区区間記録保持者。 ●松村康平 - 東京マラソン2014で日本人1位となる2時間08分09秒を記録。2014年アジア大会マラソン競技銀メダリスト。 ●森井勇磨 - 2024ボストンマラソンで8位入賞となる2時間09分59秒を記録。ボストンマラソンでのサブ10は瀬古利彦に次いで日本人史上2人目。 ●井上大仁 - 東京マラソン2017で日本人1位となる2時間08分22秒を、東京マラソン2018で日本歴代5位となる2時間06分54秒を記録。2018年アジア大会マラソン金メダリスト。男子競歩[編集]
●柳澤哲 - シドニーオリンピック男子20km競歩代表。10kmW、15kmW、20kmWの日本記録保持者︵39分56秒、59分49秒、1時間19分26秒︶。5000mW元日本記録保持者︵19分09秒90︶。現‥山梨学院大学陸上競技部競歩コーチ。 ●藤澤勇 - 10000mW前日本記録保持者︵39分15秒00︶。5000mW前日本記録保持者︵19分03秒92︶男子中距離・障害[編集]
●藤脇友介 - 1500mで日本インカレ3連覇。関東インカレ2部で4連覇。日本インカレ1500mの大会記録保持者︵3分43秒72︶。現‥自由ケ丘高等学校教諭、同校女子駅伝部監督。 ●北村智宏 - 800mで日本選手権2連覇、日本インカレ3連覇。関東インカレ3連覇︵2部時代を含めれば4連覇︶。日本インカレ800mの大会記録保持者︵1分48秒11︶。現:四国学院大学香川西高校教諭、同校駅伝部監督。 ●村松寛久 - 800mで1分47秒13のジュニア日本記録保持者。 ●松本葵 - 3000mSC8分30秒49は日本歴代7位。 ●エノック・オムワンバ - 関東インカレでは第91回から第94回まで1500m4連覇。第94回大会での3分35秒69は日本学生記録。 ●瀬戸口大地 - 第104回日本陸上競技選手権大会男子800m選手権者︵1分47秒11︶。1分47秒11は日本学生歴代8位。 ●髙田尚暉 - 2024世界クロスカントリー選手権大会シニア男女混合8㎞リレー7位入賞。女子[編集]
●三森由佳 - アトランタオリンピック女子10km競歩代表。現‥綜合警備保障陸上競技部監督。 ●青野朱李 - 第4回世界リレー日本代表。関連書籍[編集]
●﹃山梨学院大学箱根駅伝物語﹄︵佐藤真佐美著、山梨ふるさと文庫、1993/9、ISBN 978-4795207318︶ ●﹃栄光ふたたび 94・山梨学院大学箱根駅伝物語﹄︵佐藤真佐美著、鈴木勝美(写真)、山梨ふるさと文庫、1994/12、ISBN 978-4795207424︶脚注[編集]
- ^ “【箱根予選会】山梨学院大、17位でまさかの落選 連続出場は33で止まる : スポーツ報知”. スポーツ報知 (2019年10月26日). 2019年10月26日閲覧。
外部リンク[編集]
- 山梨学院大学
- 山梨学院大学陸上競技部
- 山梨学院大学陸上競技部応援ページ「Gale」
- 山梨学院大学陸上競技部 (@ygu_prussian) - X(旧Twitter)