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数学A︵すうがくエー/エイ︶は、日本の高等学校における数学の科目の一つである。現行学習指導要領下での本科目は2012年度より学年進行で実施されている。略称は数A。
内容の変遷[編集]
各項目の括弧は前学習指導要領における科目名を示している。
1994年4月施行[編集]
数学Iとの並行履修、あるいは数学Iを履修した後に履修させ、4項目中2項目以上を選択履修させることとされた。
(一)数と式︵数学I︶
(一)整式とその計算‥乗法公式・因数分解を含む
(二)実数‥実数の分類・平方根を含む式の計算
(三)式と証明‥恒等式・等式の証明・不等式の証明・命題と証明
(二)数列
(一)数列とその和‥等差数列・等比数列・階差数列・数列︷n2︸︵数学II・基礎解析︶
(二)漸化式と数学的帰納法‥隣接2項間の漸化式︵数学II・基礎解析︶・数学的帰納法︵基礎解析︶
(三)二項定理‥パスカルの三角形︵確率・統計︶
(三)平面幾何︵新規︶
(一)三角形の性質(中学校)
(二)円の性質‥方べきの定理(中学校)
(三)軌跡と作図(数学I・中学校)
(四)合同変換と相似変換
(四)計算とコンピュータ︵数学II︶
(一)コンピュータの操作・流れ図とプログラムによる計算
2003年4月施行[編集]
原則として数学基礎または数学Iとの並行履修、あるいは数学基礎または数学Iを履修した後に履修させ、すべての項目を履修させることとされた。
(一)個数の処理︵数学I︶
(一)集合とその要素の個数
(二)和の法則・積の法則
(三)順列‥円順列、重複順列などを含む
(四)組合せ‥二項定理を含む
(二)確率︵数学I︶
(一)確率とその基本的な法則、独立な試行と確率、期待値
(三)命題と証明︵数学A︶
(四)平面図形︵中学校、数学A︶
(一)三角形の性質‥重心，内心，外心など
(二)円の性質‥四角形が円に内接する条件、方べきの定理，二つの円の位置関係など
2012年4月施行[編集]
原則として数学Iとの並行履修、あるいは数学Iを履修した後に履修させ、3項目中2項目以上を選択履修させることとされている。
(一)場合の数と確率
(一)場合の数︵数学A︶
(一)集合の要素の個数
(二)和の法則・積の法則
(三)順列‥円順列、重複順列などを含む
(四)組合せ‥重複組合せを含む
(二)確率
(一)確率とその基本的な法則︵数学A︶
(二)独立な試行と確率︵数学A︶
(三)条件付き確率︵数学C︶‥確率の乗法定理を含む
(二)整数の性質︵新規︶
(一)約数と倍数
(二)ユークリッドの互除法‥発展内容として合同式を扱うこともある
(三)整数の性質の活用:n進法など
(三)図形の性質
(一)三角形の性質‥三角形の五心、チェバの定理、三角不等式など︵数学A︶
(二)円の性質‥四角形が円に内接する条件、方べきの定理，二つの円の位置関係など︵数学A︶
(三)作図︵復活︶
(四)空間図形︵新規︶‥空間における直線と平面、多面体
2022年4月施行[編集]
この科目は3項目中から適宜選択履修させることとされている。前回と比べて﹁整数の性質﹂が削除されたが、一部内容は﹁数学と人間活動﹂の項目で扱われる。
(一)図形の性質
(一)三角形の性質
(二)円の性質
(三)作図‥コンピュータを活用した描画を含む
(四)空間図形
(二)場合の数と確率
(一)場合の数
(一)集合の要素の個数
(二)和の法則・積の法則
(三)順列‥円順列、重複順列などを含む
(四)組合せ‥重複組合せを含む
(二)確率
(一)確率とその基本的な法則
(二)独立な試行と確率
(三)条件付き確率
(四)期待値︵数学B︶
(三)数学と人間の活動
(一)数量や図形の概念と人間の活動
(一)整数の約数と倍数︵数学A︶
(二)ユークリッドの互除法とn進法︵数学A︶‥発展内容として整数の合同や二次不定方程式を扱うこともある。
(三)座標︵中学校、数学Ⅱ、数学B︶‥平面座標・空間座標の扱い方、2点間の距離など
(二)数学と文化︵数学活用︶
(一)数学史
(二)数学的なパズルやゲーム
関連項目[編集]
