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集合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

: set, : ensemble, : Menge1 (: element; ) 



 (: system)  (: family) 

導入[編集]


[1]



 {, , , }  {A, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, J, Q, K} A,J,Q,K

{(, A), ..., (, K), (, A), ..., (, K), (, A), ..., (, K), (, A), ..., (, K)}

4×13=5252 4, 13 
トランプの記号
A 2 3 4 5 6 7 8 9 10 J Q K
(♠,A) (♠,2) (♠,3) (♠,4) (♠,5) (♠,6) (♠,7) (♠,8) (♠,9) (♠,10) (♠,J) (♠,Q) (♠,K)
(♦,A) (♦,2) (♦,3) (♦,4) (♦,5) (♦,6) (♦,7) (♦,8) (♦,9) (♦,10) (♦,J) (♦,Q) (♦,K)
(♣,A) (♣,2) (♣,3) (♣,4) (♣,5) (♣,6) (♣,7) (♣,8) (♣,9) (♣,10) (♣,J) (♣,Q) (♣,K)
(♥,A) (♥,2) (♥,3) (♥,4) (♥,5) (♥,6) (♥,7) (♥,8) (♥,9) (♥,10) (♥,J) (♥,Q) (♥,K)

個々の集合を表すには、しばしばラテン文字の大文字 A, B, ..., E, F, ..., M, N, ..., S, T, ..., X, Y, ... などを使う[注釈 1]。集合の元はラテン小文字 a, ..., e, ..., m, ..., s, ..., x, ... とすることが多く[注釈 2]、特に集合を表す大文字に対応する小文字を使う。

帰属と包含[編集]

包含関係: A は B の部分である。B は A の上にある。





 a Aa  Aa  A A aa  A A a



2 A, BA  B x A x B xA  BA  BA  AA  B A B B A B A

X  Y Z X ZX  Y Z X Zx  A B x Bx  A B x B

[]


2

1, 3, 5, 7, 9  




10 

{x | x10}

 P(x) 


 x{ y| P(y)}  { a| P(a)} set-builder notationen:Set-builder notationset comprehension使extensionintension

 P(x) x  X Q(x) [ 3] {x | x X Q(x)} 


 {x  X| Q(x)}  X P(x)  Q(y)  y x= f(y)  { x| P(x)} 







"..." 

[]


A, BXXAXBAB




 {1, 3, 5, 7, 9}  { x| x10 }  1, 3, 5, 7, 9 

[]


1 (: empty set)     A x x   x   x A(setensemble使) 

 

 

 

 

 

 

 

[]


 (: finite set)  A #(A), |A|, card(A)  (: infinite set)  (: potency)  (: cardinal number, : cardinality) 使 (: indexing; ) 調

 R2 R

[]


調

基本的な集合演算[編集]

結び・合併・和
結びの模式図
二つの集合を「くっつけ」て一緒にしてしまうことで新しい集合を取り出すことができる。加法的な集合族の基本となる演算のひとつ。和集合

交わり・交叉・積
交わりの模式図
二つの集合の共通した部分を見つけることで、新しい集合を取り出すことができる。乗法的な集合族の基本となる演算。共通部分

差・相対補
差集合の模式図
二つの集合のうちの一方の集合について、それに帰属する元のうち、同時に他方にも含まれる元を取り除いて新しい集合を作ることができる。差は一方と他方の補集合との交わりであり、乗法的な演算である。

補・絶対補
 







対称差の模式図
二つの集合の結びに帰属する元から、その交わりに属する元を取り除いて新しい集合を考えることができる。これは結びから交わりを引いた差である。結びと同様に加法的な演算。

指示関数はこれらの集合演算を 0 と 1 からなる世界の代数的な演算に置き換える手段を与える。

その他の演算[編集]

もとの全体集合の中に演算結果を求めるのではなく、むしろ引数となる集合たちをもとに新しい集合を作り出すことを目的とする演算もある。

三元集合の冪の模式図
与えられた集合に対して、その冪集合とは与えられた集合に包含される集合全体の集合である。ある集合の冪集合はその集合の部分集合からなる集合族のなかで最大のものであると言っても同じである。

直積
直積の模式図
二つの集合に対し、それぞれに帰属する元の順序対を要素とする集合を作ることができる。

直和・非交和
二つの集合の、交わりを持たない和。
配置集合・写像空間
ある集合から別の集合への写像を一つの元と見なすならば、その全体として新たな集合が見出される。直積集合は、順序数の各元に任意の集合を対応させる写像からなる配置集合と見ることもできる。
 




[]


 AA 

A  π-π-[2][ 4] δ-

A A  δ- σ-δ- σ-

A  A σ-

調調

d-δ-λ-

 A, B  A B A B A B  


[]

注釈[編集]



(一)^  A, B, ...  X, Y, ... 使 set,  Menge,  ensemble  S, M, E使

(二)^ 使使  

(三)^ x  X (: universal set)  (: universe)  P(x)  x X

(四)^  π- 1.3.6.[1] (multiplicative class) 

出典[編集]

  1. ^ 集合・位相入門. 岩波書店. (1968年6月10日) 
  2. ^ 例えば定義 2.1.

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  • Hazewinkel, Michiel, ed. (2001), “Set”, Encyclopedia of Mathematics, Springer, ISBN 978-1-55608-010-4, https://www.encyclopediaofmath.org/index.php?title=Set 
  • Weisstein, Eric W. "Set". mathworld.wolfram.com (英語).
  • set - PlanetMath.(英語)
  • Sets in nLab