暦要項
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暦要項︵れきようこう︶は、日本の国立天文台で計算した、特定の年の暦をまとめたもの。
歴史[編集]
1954年︵昭和29年︶、当時の東京天文台︵現国立天文台︶が翌1955年の内容を公示したのが最初である。1962年公示の1963年版までは毎年6月第1平日付の官報に掲載されていたが、1963年公示の1964年版以降は官報掲載日が2月第1平日付に変更された[注釈 1][注釈 2]。概要[編集]
日本の公式暦として位置付けられ、﹁国民の祝日に関する法律﹂で具体的に月日が明記されない国民の祝日のうち、﹁春分の日﹂と﹁秋分の日﹂の日付は、前年2月に官報に掲載された暦要項により確定する。 主な中身は、国民の祝日、日曜表、二十四節気および雑節、朔弦望、東京の日出入、日食および月食、水星・金星の日面経過等で構成されている。二十四節気、土用、入梅、半夏生の時刻は、太陽の視黄経により定義されていることから、定気法を採用している。 暦要項における﹁東京﹂は、東京都港区麻布台二丁目18番1で、現在は日本経緯度原点が設置されている[注釈 3]。また、日本で観測できる日食および月食、水星・金星の日面経過では、全国主要都市における予報値を掲載しているが、﹁札幌﹂は札幌市立天文台20cm赤道儀、﹁仙台﹂は東北大学構内子午儀、﹁京都﹂は花山天文台45cm赤道儀、﹁福岡﹂は九州大学農業気象教室屋上観測ドーム跡、﹁那覇﹂は那覇市弁ヶ岳の位置で計算している。暦象年表 | |
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過去名 | 暦象年表(理科年表暦部特輯)(昭和21年版(1946年版)のみ) |
言語 | 日本語 |
編集者 | |
詳細 | |
出版社 | [1] |
出版国 |
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出版歴 | 1946年 - 現在 |
出版間隔 | 年刊 |
外部リンク | |
プロジェクト:出版/Portal:書物 |
国立天文台で暦要項を所管しているのは、暦計算室︵れきけいさんしつ︶である。同室は、天文情報センター配下の組織であり、国際的に採用されている基準暦[注釈 4]に基づき、太陽・月・惑星の視位置を始め、諸暦象事項を推算し、国立天文台の設置目的の一つである﹁暦書の編製﹂として暦象年表︵れきしょうねんぴょう︶を発行している︵国立天文台#国家事業参照︶。また、この関連で、暦要項や理科年表の暦部も同室が主に編纂している。
基準暦の変遷[編集]
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- 昭和35年版(1960年版) - 昭和55年版(1980年版) : The Astronomical Ephemeris(英暦)
- 昭和60年版(1985年版) - 平成14年版(2002年版) : DE200[2]
- 平成15年版(2003年版) - 平成27年版(2015年版) : DE405[2][3]
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
関連項目[編集]
- 理科年表
- 天体位置表
- en:Jet Propulsion Laboratory Development Ephemeris - JPL DEまたはDEと略称される事がある。
- en:Astronomical Almanac - en:HM Nautical Almanac Office発行のThe Astronomical Ephemeris(英暦)は前身の一つ。