永平寺口駅
表示
(東古市駅から転送)
永平寺口駅 | |
---|---|
![]() 駅舎 | |
えいへいじぐち Eiheiji-Guchi | |
◄E11 志比堺 (1.6 km) (1.0 km) 下志比 E13► | |
![]() | |
所在地 |
福井県吉田郡永平寺町東古市9-85-2 北緯36度5分45秒 東経136度19分36秒 / 北緯36.09583度 東経136.32667度座標: 北緯36度5分45秒 東経136度19分36秒 / 北緯36.09583度 東経136.32667度 |
駅番号 | ○E12 |
所属事業者 | えちぜん鉄道 |
所属路線 | ■勝山永平寺線 |
キロ程 | 10.9 km(福井起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗降人員 -統計年度- |
435人/日 -2018年- |
開業年月日 | 1914年(大正3年)2月11日[1][2] |
備考 | 有人駅 |
永平寺口駅︵えいへいじぐちえき︶は、福井県吉田郡永平寺町東古市にある、えちぜん鉄道勝山永平寺線の駅である。駅番号はE12。旧駅舎[3]、旧京都電燈古市変電所[4]は国の登録有形文化財に登録されている。
歴史
[編集]
●1914年︵大正3年︶2月11日‥京都電燈越前電気鉄道の駅として開業[2][5][6]。開業時の駅名は永平寺駅[6]。
●1925年︵大正14年︶9月16日‥永平寺鉄道の永平寺駅 - 永平寺門前駅︵後の永平寺駅︶間が開通[5]。
●1926年︵大正15年︶4月26日‥永平寺門前駅 - 新福井駅間の直通電車が運行開始。
●1927年︵昭和2年︶1月1日‥駅名を永平寺口駅に変更[7]。
●1929年︵昭和4年︶12月10日‥永平寺鉄道金津駅︵現在の芦原温泉駅︶ - 永平寺口駅間開通。
●1942年︵昭和17年︶3月2日‥京都電燈が京福電気鉄道に事業譲渡[5]。同社の越前本線の駅となる。
●1944年︵昭和19年︶12月1日‥永平寺鉄道が京福電気鉄道に合併され、永平寺線となる。東古市駅に改称。
●1969年︵昭和44年︶9月18日‥永平寺線金津駅 - 東古市駅間が廃止[8]。
●2000年︵平成12年︶12月17日‥東古市駅の福井寄りで、ブレーキ故障による列車衝突事故発生︵詳細は﹁京福電気鉄道越前本線列車衝突事故﹂を参照︶[8]。
●2001年︵平成13年︶6月24日‥越前本線で起きた二度目の事故により営業休止となる[8]。
●2002年︵平成14年︶10月21日‥永平寺線東古市駅 - 永平寺駅間が廃止[8]。
●2003年︵平成15年︶
●2月1日‥えちぜん鉄道に事業譲渡[8]。
●2月20日‥駅名を再び永平寺口駅に変更。
●7月20日‥えちぜん鉄道勝山永平寺線として、福井駅 - 永平寺口駅間の運行を再開[8]。
●2014年︵平成26年︶4月11日‥新駅舎の供用開始[9][10]。
駅構造
[編集]
2014年4月10日に国道416号に面した場所︵旧駅舎の反対側︶に駅舎が新築され[9]、改札口とホーム間は踏切連絡となった。この改札から近い順に島式ホーム1面2線・単式ホーム1面1線の3線[11]を有する地上駅となっている。通常使用されるのは駅舎側の島式ホーム1面2線であり[11]、旧駅舎に面している単式ホームは平日朝に1両編成で運行される当駅終着・始発の福井方面の列車のみ使用している。このホームはかつて永平寺線の永平寺方面の列車が使用していた。一部の時間帯を除き、有人駅となっている[12][13]。
旧駅本屋は1914年︵大正3年︶の開業時に建てられたもので、新駅舎の完成後は改装の上、地域交流館として使用されている。
新駅舎工事前は京福永平寺線が当駅と金津駅︵現在のハピラインふくい芦原温泉駅︶との間を運行していた頃のプラットホームが残っていた。
永平寺線があったころは、車両の夜間滞泊が設定されていたが、2003年︵平成15年︶10月19日のえちぜん鉄道全線開業︵運転再開︶以降はこの駅で滞泊する運用はない。
のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1・2 | ■勝山永平寺線 | 上り | ふくい方面 (福井方面) |
1番のりばは平日の折り返し列車のみ |
3 | 下り | かつやま方面 (勝山方面) |
-
駅舎内部
-
ホーム
-
滞留中のラッセル車
-
地域交流館に改装された旧駅舎
-
京福時代の駅構内(1992年) 永平寺線のモハ251が停車中
利用状況
[編集]1日の平均乗降人員は以下の通りである。[14]
乗降人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
2011年 | 397 |
2012年 | 415 |
2013年 | 415 |
2014年 | 405 |
2015年 | 414 |
2016年 | 450 |
2017年 | 438 |
2018年 | 435 |
駅周辺
[編集]曹洞宗大本山永平寺へ向かうにはこの駅で京福バス(永平寺行き)に乗り換える。
- 福井県道232号竹田東古市停車場線
- 国道364号
- 国道416号
- 永平寺口駅駐車場(パークアンドライド)
- 永平寺口駅県営駐車場(パークアンドライド)
- 永平寺町役場永平寺支所・永平寺町立図書館永平寺館・永平寺町消防本部
- 永平寺町立永平寺中学校
- 本覚寺
- 九頭竜川
- 九頭竜川鳴鹿大堰・わくわくRIVER CAN 九頭竜川資料館
- 永平寺緑の村・四季の森
バス路線
[編集]
駅舎前のロータリーにある、﹁永平寺口駅前﹂バス停留所から下記の路線が発着する。
京福バス
82 丸岡・永平寺線 ※日曜日・祝日運休
●松岡駅・福井大学病院・県立大学・丸岡バスターミナル経由 丸岡駅︵坂井市︶ゆき
86・87 芦原・丸岡・永平寺線
●永平寺ゆき
●丸岡バスターミナル経由 芦原温泉駅︵あわら市︶ゆき
一部便は85 東尋坊線 あわら湯のまち駅、東尋坊、三国港駅前、三国駅、龍翔博物館前︵坂井市︶へ直通
88 永平寺線
●永平寺ゆき
永平寺町コミュニティバス
永平寺ルート ※日曜日・祝日運休
●轟・栃原方面 永平寺口駅前ゆき︵循環︶
山王駅-大学病院ルート ※土曜日・日曜日・祝日運休
●山王駅前ゆき
●福井大学病院ゆき
永平寺線跡地が遊歩道永平寺参ろーど︵えいへいじまいろーど︶として整備されている[10][15]。また、2020年12月22日には、﹁永平寺参ろーど﹂を利用して日本国内では初めてとなる自動運転レベル3での自動運転車﹁ZEN drive﹂の営業運行を開始した︵降雪を考慮し本格的な運行は2021年3月25日から実施︶[16][17][18][19][20][21]。
-
駅前広場にある旧京都電燈古市変電所
-
永平寺線跡地に整備された遊歩道「永平寺参ろーど」
その他
[編集]- 映画男はつらいよシリーズ第9作『男はつらいよ 柴又慕情』(1972年公開)のロケ地として利用された[22]。
隣の駅
[編集]- えちぜん鉄道
- ■勝山永平寺線
かつて存在した路線
[編集]脚注
[編集]
(一)^ 寺田 2010, p. 266.
(二)^ ab川島 2010, p. 79.
(三)^ えちぜん鉄道永平寺口駅本屋 - 文化遺産オンライン︵文化庁︶
(四)^ 旧京都電燈古市変電所 - 文化遺産オンライン︵文化庁︶
(五)^ abc寺田 2010, p. 144.
(六)^ ab朝日 2011, p. 8.
(七)^ ﹁地方鉄道駅名改称﹂﹃官報﹄1926年12月7日︵国立国会図書館デジタル化資料︶
(八)^ abcdef朝日 2011, p. 9.
(九)^ ab“広報永平寺 平成26年5月号” (PDF). 永平寺町企画財政課. p. 2 (2014年5月2日). 2021年6月15日閲覧。
(十)^ ab“平成26年度 第1回えちぜん鉄道活性化連携協議会 報告事項資料︵社会資本整備総合交付金事業 永平寺地区︶”. えちぜん鉄道活性化連携協議会. 2015年4月4日閲覧。
(11)^ ab川島 2010, p. 35.
(12)^ “えち鉄がキャッシュレス決済導入 乗車券の購入、ジュラカなどで”. 福井新聞ONLINE. (2020年7月17日). オリジナルの2020年7月17日時点におけるアーカイブ。 2021年6月15日閲覧。
(13)^ “えちぜん鉄道、切符購入を電子マネーでも 現金の接触減らす”. 中日新聞Web. (2020年7月17日). オリジナルの2020年10月13日時点におけるアーカイブ。 2021年6月15日閲覧。
(14)^ 国土数値情報 駅別乗降客数データ - 国土交通省、2021年3月10日閲覧
(15)^ 永平寺町旅ガイド 永平寺参ろーど 禅(ZEN)ウォーキング - 永平寺町観光物産協会
(16)^ “自動走行﹁ZEN drive﹂運用開始”. 永平寺町総合政策課 (2020年12月23日). 2021年6月15日閲覧。
(17)^ “︻MaaS体験記︼参拝を自動運転カートで…永平寺モデル﹁持続可能なものに﹂”. Response.. (2020年1月21日) 2021年6月15日閲覧。
(18)^ “運転席無人、自動運転車を実用化 国内初、12月22日から福井県永平寺町”. 福井新聞ONLINE. (2020年12月14日). オリジナルの2020年12月15日時点におけるアーカイブ。 2021年6月15日閲覧。
(19)^ ﹃国内初!レベル3の認可を受けた遠隔型自動運転システムによる無人自動運転移動サービスを開始します﹄︵プレスリリース︶経済産業省・国土交通省、2021年3月23日。2021年6月15日閲覧。
(20)^ “自動運転﹁レベル3﹂、全国初の公道走行認可 福井・永平寺町”. 中日新聞Web. (2021年3月25日). オリジナルの2021年3月26日時点におけるアーカイブ。 2021年6月15日閲覧。
(21)^ “社説(5/13)‥開発進む自動運転/﹁地域の足﹂ 維持の助力に”. 河北新報オンラインニュース. (2021年5月13日). オリジナルの2021年5月13日時点におけるアーカイブ。 2021年6月15日閲覧。
(22)^ ﹃全国映画ドラマロケ地事典﹄p319 日外アソシエーツ編集︵2011年︶全国書誌番号:21946393
参考文献
[編集]
●寺田裕一﹃日本のローカル私鉄2000﹄ネコ・パブリッシング、2000年8月1日。ISBN 4-87366-207-9。
●川島令三﹃︻図説︼日本の鉄道中部ライン全線・全駅・全配線 第5巻 米原駅 - 加賀温泉駅﹄講談社、2010年8月20日。ISBN 978-4-06-270065-8。
●﹃週刊歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄28えちぜん鉄道 福井鉄道・北陸鉄道・のと鉄道﹄朝日新聞出版、2011年10月2日。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 永平寺口駅 - えちぜん鉄道
- えちぜん鉄道永平寺口駅本屋 - 国指定文化財等データベース(文化庁)
- 旧京都電燈古市変電所 - 国指定文化財等データベース(文化庁)
- 動画で見るニッポンみちしる 永平寺口駅 - NHKアーカイブス(旧駅舎の映像)