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﹃波の数だけ抱きしめて﹄︵なみのかずだけだきしめて︶は、1991年に公開されたホイチョイ・プロダクションズ原作、中山美穂主演の日本映画。
バブル期に制作・企画されたホイチョイ・プロダクション三部作のひとつであり、1982年の神奈川県・湘南にあるミニFMを舞台とした若者の青春を描いた作品である。モデルは、1983年に湘南に実在した海岸美化を訴えるために開局されたミニFMラジオ局﹁FM Banana﹂である[2]︵和歌山にある同名のコミュニティ放送とはまったくの無関係︶。
作品公開前年の1990年、いわゆる湘南海岸一帯で開催されたSURF90に於けるイベント放送局のサーフ90エフエム﹁愛称‥ジョーズFM、コールサイン‥JOOZ-FM、周波数‥76.3MHz﹂から、本作品中で76.3MHzが使用されている。なお1993年に開局したコミュニティFM﹁ハヤマFM︵現‥Shonan Beach FM︶﹂はこの映画のリアル版という説があるが、SURF90を由来としていることや時系列的な背景から結び付けられることは多いものの、真偽は不明である。
また、挿入歌としてJ.D.サウザーやネッド・ドヒニーなどのAORナンバーが使用された。このことから洋楽の使用許諾がなかなか得られなかったため、本作品は長らくDVD・BD化はされなかった。
冒頭のビートルが砂浜にスタックするシーンの直前に82年5月と字幕が出たのち、2人乗りの水上オートバイが映るが、当時はまだ二人乗りの水上オートバイは開発されておらず、ジェットスキーも1人乗りしか存在していなかった。
登場人物の役名のうち、小杉正明と芹沢良明は、ホイチョイ・プロダクションのメンバーの名前を採用している︵前者は﹃私をスキーに連れてって﹄でも用いられている役名︶。
作品中では、中継器を2-300mごとに設置していく多段中継が機能しているように描かれているが、実際には不可能である。劇中のKIWIの周波数は、76.3Mhzのみである。中継局の中継器が同じ76.3Mhzを受信し、同周波数で送信したとすれば、中継器が送信した電波を中継器が受信してしまい、マイクをスピーカーに近づけたときに起こるハウリングと同様の状態となり中継はできない。中継を可能にするためには、2つ以上の周波数を用い、中継するごと受信、送信周波数を変えた運用であれば可能である。なお、KIWIの床に赤と青の丸に書かれた中継局の番号は、76.3Mhzの他にもう1つの周波数を使っていた2つの周波数の使用をにおわせる。
ただし、近年は同一周波数での再送信中継を可能にするギャップフィラー技術が発達し、コミュニティFM放送でも使われ始めている。
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