甲 (単位)
表示
甲(こう) | |
---|---|
系 | 台制 |
量 | 面積 |
SI | 9699.26538 m2 |
定義 | 一辺25戈の正方形の面積 |
甲︵こう、ピンイン: jiǎ、閩南語: kah︶は、台湾の伝統的な面積の単位である。耕地の面積︵地積︶を表すのに用いられる。
もとは、オランダ統治時代に導入されたオランダの面積の単位モルヘン(morgen)に由来するものである。
日本統治時代の﹁台湾土地調査規則﹂︵明治31年律令第14号︶において、1丈3尺︵ = 13尺︶を1戈︵ = 約3.9394 m︶とし︵丈、尺は日本の尺貫法によるもの︶、一辺25戈︵=325尺 = 約98.484 848 48 m ︶の正方形の面積を1甲と定義した。よって1甲は、以下の値に相当する。
●105 625︵ = 325 × 325︶平方尺
●9699.265 381平方メートル
●約0.969 926 5381ヘクタール
●約2934.027 778坪
●約0.978 009 259町
今日では、ヘクタールと近い︵両者の差は約3.1%である。︶ので、ほぼ同じ意味で使用されている。
分量単位として、分︵10分の1甲︶、厘︵100分の1甲︶、毫︵1000分の1甲︶、糸︵10000分の1甲︶も定められた。
甲の5倍にあたる﹁犁︵拼音: lí; 白話字: lê、約4.8496 ha︶﹂もあった。
﹁甲﹂という名称はオランダ語﹁akker﹂︵英語acreと同語源︶を﹁阿甲﹂と音写し、それが﹁甲﹂1字に縮められたものであるという[1]。
関連項目[編集]
出典[編集]
- ^ 張光裕『臺語音外來語辭典』2005年。ISBN 9789579862387。