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●結核と文学の関わりを探った﹃不如帰の時代﹄が最初の本。これはスーザン・ソンタグと柄谷行人の影響下にあるものだったが、その後、戦後の純愛ブームを武者小路実篤や亀井勝一郎の人生論や恋愛論から窺うなど、戦後大衆文化の研究に転じるとともに、﹁小説の考古学﹂を唱える。
●夏目漱石﹃こころ﹄の注釈では同時代の資料から小森陽一や石原千秋の﹃こころ﹄論を批判したが、石原千秋から、自分たちの研究成果とは方法的にかみ合っていないと論難された。その後、松本清張、江戸川乱歩など大衆小説の研究に移り、時代相をとらえる手法を用いている。
●﹃不如帰の時代 水底の漱石と青年たち﹄名古屋大学出版会 1990
●﹃純愛の精神誌 昭和三十年代の青春を読む﹄新潮選書 1994
●﹃望郷歌謡曲考 高度成長の谷間で﹄NTT出版 1997
●﹃清張ミステリーと昭和三十年代﹄文春新書 1999
●﹃御三家歌謡映画の黄金時代 橋・舟木・西郷の﹁青春﹂と﹁あの頃﹂の日本﹄平凡社新書 2001
●﹃小説の考古学へ 心理学・映画から見た小説技法史﹄名古屋大学出版会、2001
●﹃景観のふるさと史﹄教育出版﹁江戸東京ライブラリー﹂、2003
●﹃清張 闘う作家 ﹁文学﹂を超えて﹄ミネルヴァ書房﹁MINERVA 歴史・文化ライブラリー﹂、2007
●﹃高度成長期に愛された本たち﹄岩波書店、2009
●﹃名作がくれた勇気 戦後読書ブームと日本人﹄平凡社、2012
●﹃90年代テレビドラマ講義﹄平凡社新書、2018
●﹃乱歩とモダン東京 通俗長編の戦略と方法﹄筑摩書房・筑摩選書、2021
●﹃水上勉 文学・思想・人生﹄名古屋大学出版会、2021
●﹃﹁東京文学散歩﹂を歩く﹄ちくま新書、2023
●﹃日本文学研究論文集成 夏目漱石1﹄若草書房 1998
●﹃漱石文学全注釈12心﹄若草書房 2000
●﹃別冊﹁国文学解釈と鑑賞﹂ 江戸川乱歩と大衆の二十世紀﹄至文堂 2004
●﹃清張 闘う作家-﹁文学﹂を超えて﹄ミネルヴァ書房 2007
●﹃漱石紀行文集﹄編 岩波文庫 2016
●﹃漱石文学全注釈7三四郎﹄若草書房 2018 坂東(丸尾)実子・松下浩幸共編
●Cinii
参考文献 [編集]