読者への挑戦
読者への挑戦︵英語Challenge your readers︶とは、推理小説の技法である[1]。﹁読者の挑戦状﹂とも言う。探偵や刑事役などが犯人を特定する前に物語を止め、読者に対して誰が犯人であるかを問うことである。J・J・コニントンが1926年に﹃或る豪邸主の死﹄で用いたのが最初の用例で、その後エラリー・クイーンが﹃ローマ帽子の謎﹄をはじめとする﹁国名シリーズ﹂で用いることで広く知られるようになった。日本では有栖川有栖が﹃月光ゲームYの悲劇'88﹄をはじめとする﹁学生アリスシリーズ﹂の全長編作品で用いている。