豪血寺一族
﹃豪血寺一族﹄︵ごうけつじいちぞく︶は、アトラスが開発した対戦格闘ゲームのシリーズ名、および1作目の名称であり、登場キャラクターが全て血縁の一族、主人公が老婆であり、対戦相手の精気を吸収して若返る事などからリリース前から注目を集めていたタイトルである。
ゲーム内容[編集]
ここでは1作目について説明するが、シリーズ全般にわたって仕様はほぼ受け継がれている。 プレイヤーキャラクター全員が二段ジャンプと空中投げを標準装備し、ほぼ全ての通常技が必殺技キャンセル可能、ダッシュ攻撃はダメージ2倍とダイナミックな構成となっている[1]。 上記システムにより攻撃側が強すぎるため、バランス調整としてバックステップ中は無敵、ダッシュ中にダメージを受けるとカウンターダメージを受けるほか、投げを含めた単発のダメージ1つ1つは当時の同ジャンルの作品より控え目となっている。このような構成となったのは、広いフィールドで戦わせたいという思いと、空中戦を主体としたいという思いからのものであり、空中防御の採用も検討されていた[2]。 一部ステージでは歌唱が入っており、全ステージで歌わせたいと考えていたという︵続編の﹃2﹄においてほぼ全ステージでの歌唱を実現︶。容量の関係で歌わせる事が出来なかったステージについても歌詞は用意されており、雑誌記事や家庭用移植版の説明書にその歌詞が掲載されることとなった[3]。 また1作目時点で豪血寺一族始祖から本作の登場キャラクターの代までの詳細な家系図が作成されている[3]。ストーリー・設定[編集]
世界3大財閥の1つである豪血寺財閥。明治の時代から続く一族ではあるが、20世紀末に至ってこの一族の頭首を務めた者は2桁に達せず、わずか4名を数えるのみである。この財閥は5年に1度、血族を集めての格闘大会を行いその優勝者がその後5年間の間頭首を務める風変わりな形式を採っている。そして4代目頭首﹃豪血寺お梅﹄は18歳にて頭首の座につき以後60年の間頭首の座に君臨し続けている。 この風変わりな頭首決定戦が何故行われるようになったのか。徳川幕府が倒れ新たな時代を迎えると全ての日本の民は名字を持つ事が許される事となった。後に豪血寺の始祖となる新十郎は母より聞かされてきた父の名を思い出す、﹃野牛十兵衛﹄の名を︵家系図によれば新十郎は父の名を柳生十兵衛と誤解している︶。名高き剣豪の血を引く事を誇りに思い生きてきた新十郎はその誇りを名字に込め﹃豪血寺﹄と名乗り、その誇りが子孫に伝わるよう家訓をたてる。 ﹃弱き者、豪血寺の名を語るべからず﹄ ﹃豪血寺を継ぐ者は唯一人﹄とも。新十郎の血を引く者たちは豪血寺の名、頭首にこだわる事がなかったのだが、幼い頃から神がかりの神秘の力を見せていた﹃豪血寺お志摩﹄が3代目頭首となると、その力で徳川埋蔵金や油田を掘り当て瞬く間に世界三大財閥へと押し上げてしまう。様相は一変し、その財を求め一族が頭首の座を争い始める事となった。その醜い争いに業を煮やしたお志摩は、新十郎の遺志を継ぎ5年に1度の頭首決定戦の開催を宣言する。 豪血寺本家ともいえるお志摩の血族を除けば、既に豪血寺の名を捨てている一族であるが頭首の座につくその時だけは﹃豪血寺﹄を名乗る事が許される、いや義務づけられる。豪血寺の名、あるいは財産か地位か?豪血寺の頭首の座を求めて一族は争い続ける。 そして豪血寺お梅78歳、14期目の頭首在留に向けた頭首決定戦には、お梅が6歳の頃に箱詰めにして日本海に流し既に死亡したものと考えていた、お梅の双子の妹﹃豪血寺お種﹄の姿もあった。登場人物[編集]
詳細は「豪血寺一族シリーズの登場人物」を参照
シリーズ構成[編集]
シリーズ各作の概要と登場キャラクターの一覧。
豪血寺一族[編集]
ジャンル | 対戦格闘アクション |
---|---|
対応機種 |
アーケード スーパーファミコン メガドライブ |
開発元 |
アトラス SFC:エーアイ |
発売元 | アトラス |
人数 | 1 - 2人 |
メディア |
AC:業務用基板 SFC:ロムカセット MD:ロムカセット |
発売日 |
AC:1993年11月 SFC:1994年10月14日 MD:1994年11月18日 |
対象年齢 | CERO:B(12才以上対象) |
﹃豪血寺一族﹄は1993年11月にアトラスから発売されたアーケードゲーム。欧米では﹃Power Instinct 豪血寺一族﹄として発売。
豪血寺一族の血を引く8人のプレイヤーキャラクターから1人を選び、他の7人を蹴散らし、最終ボスである当代頭主・お梅を倒して新たな頭主の座につくのが目的。
主人公はお梅の双子の妹、お種。お梅とお種はゲーム上のグラフィックが同じ︵色が違うだけ︶で技も似たものだったが、技の性能は格段に違っていた。
家庭用ではスーパーファミコン版・メガドライブ版︵いずれもアトラス︶が発売されている。2011年10月4日よりWiiのバーチャルコンソールで、2015年11月11日よりWii Uのバーチャルコンソールで、スーパーファミコン版がそれぞれ配信開始。
アーケードの初期バージョンは外部からのボタン操作のみでデバッグモードに入れる問題があり、ROM交換が行われた。後期版はボタン操作に加えて筐体内部のテストスイッチを押すことでデバッグモードに入ることができる。
- 登場キャラクター
-
- 豪血寺お種(ごうけつじ おたね)
- 通常投げを成功させると一定時間スーパーお種に変身。
- スーパーファミコン版とメガドライブ版では対戦時に限り隠しキャラクターとして常にスーパーお種のままで使用可能。
- 礼児大山(れいじ おおやま)
- キース・ウェイン
- アニー・ハミルトン
- アンジェラ・ベルテ
- 破鳥才蔵(はっとり さいぞう)
- 陳念(ちんねん)
- ホワイト・バッファロー
- 豪血寺お梅(ごうけつじ おうめ)
- 最終ボス、CPU専用。通常投げを成功させると一定時間スーパーお梅に変身。
- 豪血寺お種(ごうけつじ おたね)
豪血寺一族2[編集]
ジャンル | 対戦格闘アクション |
---|---|
対応機種 |
アーケード PlayStation |
開発元 | アトラス |
発売元 | アトラス |
人数 | 1 - 2人 |
メディア |
AC:業務用基板 PS:CD-ROM |
発売日 |
AC:1994年10月 PS:1995年10月20日 |
対象年齢 | CERO:B(12才以上対象) |
﹃豪血寺一族2﹄︵ごうけつじいちぞくツー︶はアトラスから1994年10月に発売されたアーケードゲーム。欧米では﹃Power Instinct 2﹄として発売。
ストーリーの時期は前作から1年後。お種の優勝で前大会は幕を下ろしたことになっている。念願叶ってついに頭主の座に就いたはずのお種が﹁しばらく留守にする。後の事は任せた﹂とだけ書かれた手紙を残し失踪した。一族の家訓により頭主は一週間以上姿を消した場合、その座を追われることになっており、また新たに頭主を決める大会が催されることとなる。
使用可能キャラクターはお種と入れ替わりにお梅が加わり、さらに新規に5名の新キャラクターが追加されている。そのうちの一人、﹁弧空院金田朗﹂は5歳の幼稚園児、そしてまた別の一人は、高齢な老婆であるお梅・お種姉妹のさらに高齢な母、﹁豪血寺お志摩﹂101歳。モンスターやミュータントなどでなく、純粋な人間だけが登場する格闘ゲームとしては稀に見る年齢差である。
ゲームシステムとしては、新たに﹁忍耐メーター﹂を追加。﹃サムライスピリッツ﹄の怒りゲージのように、ダメージを受けるごとにメーターが増加し、最大になるといわゆる超必殺技である﹁一発奥義﹂が使える…というものだが、メーターが最大になると無敵になり接触した相手を押し返すオーラ︵怒り爆発︶が発生し、攻め続けられていても状況を五分に戻せるという先進的な緊急回避機能を持っている。また、前作でお種︵お梅︶のみが持っていた変身能力を、新キャラクター5人のうち3人が搭載している。
多くのステージ曲に歌を採用したり、背景キャラクターにステージ曲と同期した振り付けを行わせたのは本作からで、基板の容量の大半がこうした音楽周辺の演出に使われたという。登場キャラクターの一人である花小路クララ役およびクララのステージ曲である﹁魔法みたいな恋したい﹂の歌唱は三石琴乃が担当している。
純粋な家庭用移植作品は存在せず、アトラスからPlayStation版﹃豪血寺一族2ちょっとだけ最強伝説﹄︵ごうけつじいちぞくツー ちょっとだけさいきょうでんせつ︶として副題つきで発売された。これは﹃2﹄をベースとしているが、家庭用オリジナルの対人戦専用の追加モード﹁チームバトルモード﹂にて、﹃最強伝説﹄の要素︵隠しキャラクターやタッグバトル︶が含まれている︵ただしキャラクター性能は﹃2﹄準拠︶。しかし、変身する度にロードが始まり対戦が一時止まってしまったり︵一種のポーズ状態︶斜めジャンプ攻撃が垂直ジャンプ攻撃と同じ物がでたり、ステージ背景の一部欠如︵陳念ステージのバックダンサー、お種ステージのお種像など︶があったりと、原作との相違点が多い。2011年4月13日よりゲームアーカイブスで配信開始。
登場キャラクター
●豪血寺お梅︵ごうけつじ おうめ︶
使用キャラクターに変更。通常投げを成功させると一定時間スーパーお梅に変身。
●大山礼児︵おおやま れいじ︶
●キース・ウェイン
●アニー・ハミルトン
●アンジェラ・ベルテ
●破鳥才蔵︵はっとり さいぞう︶
●陳念︵ちんねん︶
●ホワイト・バッファロー
●花小路クララ︵はなのこうじ クララ︶
特定の必殺技をヒットさせると一定時間スーパークララに変身できる。また、一発奥義は相手を変身させるというもの。
PS版﹃ちょっとだけ最強伝説﹄では﹁チームバトル﹂に限り変身不可。
●サハド・アスラーン・リュート
●弧空院干滋︵こくういん かんじ︶
通常の変身キャラクターとは異なりスーパー干滋の状態がデフォルト。一発奥義を使用すると本来の姿へ弱体化してしまい、ある必殺技をヒットさせるまでスーパー干滋に変身できない。
●弧空院金田朗︵こくういん きんたろう︶
通常投げを成功させると一定時間冥犬ポチに変身できる。
PS版﹃ちょっとだけ最強伝説﹄では﹁チームバトル﹂に限り小悪魔に変身できる。
●豪血寺お志摩︵ごうけつじ おしま︶
●豪血寺お種︵ごうけつじ おたね︶
前作のお梅と入れ替わる形で最終ボス、CPU専用。通常投げを成功させると一定時間スーパーお種に変身。
PS版﹃ちょっとだけ最強伝説﹄では﹁チームバトル﹂に限り使用可能。
●PS版﹃ちょっとだけ最強伝説﹄の﹁チームバトル﹂に限り登場
●スーパークララ
●冥犬ポチ︵めいけんポチ︶
●黒子︵くろこ︶
パートナー専用。
●チャック
隠しキャラクター。﹃最強伝説﹄とは違いパートナーとしても選択可能。
豪血寺外伝 最強伝説[編集]
ジャンル | 対戦格闘アクション |
---|---|
対応機種 | アーケード |
開発元 | アトラス |
発売元 | アトラス |
人数 | 1 - 2人 |
メディア | 業務用基板 |
発売日 | 1995年5月 |
﹃豪血寺外伝 最強伝説﹄︵ごうけつじがいでん さいきょうでんせつ︶はアトラスから1995年5月に発売されたアーケードゲーム。欧米では﹃Gogetsuji Legends﹄として発売[※ 1]。
前作におけるお種の失踪は、頭主への返り咲きを狙ったお梅の陰謀であった。しかし、そうまでして開いた大会だったがお梅は優勝を逃がしてしまい、新たな頭主は弧空院干滋に決まった。その干滋が頭首命令を一族は無視出来ないとの一族の掟を利用し、頭首﹃豪血寺干滋﹄名義でタッグマッチ形式の大会を開催する。シリーズ中で初めて、豪血寺初代頭主の血を引かない人物が登場する。
タッグマッチだが同キャラクターを選べるため、前作までと変わらないスタイルで戦うこともできる。リーダーとパートナーを選択するが、本作では一般的なタッグ形式の格闘ゲームとは戦う順番が逆となっており、パートナーが先鋒として1ラウンド目で登場し、倒されると次のラウンドでリーダーが登場する。順番を入れ替えたり、ラウンドの途中で交代することはできない。
新システムに、ボタン同時押しによる﹁迎撃防御︵必殺技でキャンセルできるガード︶﹂と﹁ごっつい攻撃︵強攻撃を越える威力の通常技︶﹂を追加。
前作で最終ボスであったお種のほか、一部の変身キャラクターの変身前・変身後が別キャラクター扱いになるなどで使用キャラクターは増加している。隠しコマンドを入力すれば、最終ボスのチャックも使用可能となる。
なお、本作のBGMで使用されている音源データは全て﹃2﹄と同一であり、それぞれのデータを組み替えてリミックス的に仕上げられている。新しいデータを追加することはできなかったため、開発には非常に苦労したとのこと。
登場キャラクター
●豪血寺お梅︵ごうけつじ おうめ︶
●豪血寺お種︵ごうけつじ おたね︶
●大山礼児︵おおやま れいじ︶
●キース・ウェイン
●アニー・ハミルトン
●アンジェラ・ベルテ
●破鳥才蔵︵はっとり さいぞう︶
●陳念︵ちんねん︶
●ホワイト・バッファロー
●花小路クララ︵はなのこうじ クララ︶
今作ではスーパークララと分離したため変身できない。
●サハド・アスラーン・リュート
今作のみアラビアンパロットに変身可能。
●弧空院干滋︵こくういん かんじ︶
●弧空院金田朗︵こくういん きんたろう︶
今作では冥犬ポチと分離したため、代わりに小悪魔の姿に変身する。
●豪血寺お志摩︵ごうけつじ おしま︶
●スーパークララ
前作ではクララの変身後だったが、クララと金田朗が喧嘩中に雷に打たれたことで分離し別キャラクターとなった。
●冥犬ポチ︵めいけんぽち︶
前作では金田朗の変身後だったが、クララと金田朗が喧嘩中に雷に打たれたことで分離し別キャラクターとなった。
●黒子︵くろこ︶
パートナー専用キャラクター。最終ボスのパートナーとしても登場する。
●チャック
最終ボス。隠しキャラクターとして使用可能。
グルーヴ オン ファイト 豪血寺一族3[編集]
ジャンル | 対戦格闘アクション |
---|---|
対応機種 |
アーケード セガサターン |
開発元 | アトラス |
発売元 | アトラス |
人数 | 1 - 2人 |
メディア |
AC:業務用基板 SS:CD-ROM |
発売日 |
AC:1997年5月 SS:1997年5月16日 |
その他 | SS:4M拡張RAM同梱版も発売 |
﹃グルーヴ オン ファイト 豪血寺一族3﹄︵GROOVE ON FIGHT ごうけつじいちぞく スリー︶はアトラスから1997年5月に発売されたアーケードゲーム。日本国外では未発売。
舞台は﹃2﹄から21年後の未来である西暦2015年という設定で、前作まで争っていたお種・お梅が歳月を経て結託し、タッグマッチ制の頭主大会を開催するというストーリー。新世代を意識した作品となっており、キャラクターデザインが一新され、お種とお梅以外のキャラクターは全て入れ替えとなった。登場キャラクターが豪血寺の血縁関係という設定は健在だが、関係が明示されているのは前作までのキャラクターの子孫であるクリス・ウェインと花小路ポプラだけである他、最終ボスのブリストルは豪血寺一族の敵対者であり血縁関係はない。シリーズ本編の時系列設定では最も未来に位置する作品。
前作に引き続きのタッグマッチ形式を採用しているが、本作では一般的なタッグ形式の格闘ゲームに準じてリーダーが先鋒になった。さらに、新たに﹁戦闘中に任意で交代できる﹂﹁待機中は体力が回復する﹂﹁倒れた敵や味方を飛び道具として投げつけられる﹂といったシステムを採用している。
新キャラクターの造形や世界観は全体的に退廃的な印象を持っている。曲に関してはジャンルの多様さはそのままだが、歌や振り付けは採用されなかった。
なお、最終ボスのブリストルはデビルサマナーという設定で、必殺技として﹃真・女神転生﹄シリーズに登場する悪魔︵キャラクターデザインは金子一馬︶を多数召喚する。さらに、女神転生シリーズの﹃女神異聞録ペルソナ﹄にも、登場キャラクターがこのゲームをプレイしている描写がある。
家庭用はアトラスからセガサターン版が同月に発売されている。
登場キャラクター
●ラリー・ライト
●クリス・ウェイン
●花小路ポプラ︵はなのこうじ ポプラ︶
●乙霧レミ︵おとぎり れみ︶
●ソーリス=R8000
●M.A.D︵マックス=アックス=ダックス︶
●天神橋筋六︵てんじんばし すじろく︶
●雪上火澄︵ゆきのうえ ひずみ︶
●豪血寺お梅&お種︵ごうけつじ おうめ アンド おたね︶
中ボス1︵リーダー︶。今作では背中あわせに腰の部分を縛り、2人で一体のキャラクターとして登場する。
●ファルコ
中ボス1︵パートナー︶。
●ルドルフ・ゲルトハイマー
中ボス2。
●デミアン・シェイド
業務用ではゲルトハイマーのパートナーだが非戦闘のサブキャラクター扱い。セガサターン版で使用可能な隠しキャラクターとして追加された。
●ブリストル・ウェラー
最終ボス。一度倒されるとデビル形態の﹁ブリストルD﹂に変身する。セガサターン版では両形態をそれぞれ別々の隠しキャラクターとして使用可能。
新豪血寺一族 闘婚 -Matrimelee-[編集]
ジャンル | 対戦格闘アクション |
---|---|
対応機種 |
アーケード ネオジオ |
開発元 | ノイズファクトリー |
発売元 | プレイモア |
販売元 | サンアミューズメント |
人数 | 1 - 2人 |
メディア |
AC:MVS用ロムカセット NG:ネオジオ用ロムカセット |
発売日 |
AC:2003年3月21日 NG:2003年5月29日 |
﹃新豪血寺一族 闘婚 -Matrimelee-﹄︵しん ごうけつじいちぞく とうこん マチュリメレー︶は2003年3月21日にプレイモア︵現‥SNK︶から発売されたアーケードゲーム。今作はノイズファクトリーが開発しており、発売元もアトラスからではなくなった。欧米では﹃Power Instinct Matrimelee﹄として発売。
ストーリーは﹃豪血寺一族2﹄の約1年後。最強伝説で敗れた干滋は頭首陥落[※ 2]しており、その後の道程は不明だがお梅が頭首に返り咲いている。豪血寺一族は、某国のイベントに招待される。これの目的は、某国の王位継承者の結婚相手を探すことであった。
数人のキャラクターが新規に追加され、前作までの登場キャラクターは新たにイラストを描き起こされているが、﹁変身技﹂が廃止されている。︵開発が本作と同じノイズファクトリーの作品だが発売元が異なる︶﹃レイジ・オブ・ザ・ドラゴンズ﹄のキャラクターが登場する。
楽曲については﹃2﹄﹃外伝﹄の歌による総合演出路線が復活。各キャラクターごとに専用ステージは用意されていないが、代わりにほぼ全ステージが歌入りのものとなった。ただし、一部の海外地域での稼動を想定して海外版ではボーカルの無い簡略化したBGMとなっている。これはMVSカートリッジの容量を節約するため、一曲を除いてサンプリング音源で流しているため、過去作と異なりボーカルパートとBGMパートを別々に再生することができなかったためである。その唯一サンプリング音源で再生されていないBGMもゲーム中で仕様されている効果音やボイスを繋ぎ合せて作った海外向けのエンディング曲︵国内版のエンディングはボーカルメドレー︶である。
家庭用はプレイモア / ノイズファクトリーからネオジオ版が発売されている。
登場キャラクター
●シリーズ続投キャラクター
●豪血寺お梅︵ごうけつじ おうめ︶
●豪血寺お種︵ごうけつじ おたね︶
●大山礼児︵おおやま れいじ︶
●アニー・ハミルトン
●キース・ウェイン
●破鳥才蔵︵はっとり さいぞう︶
●陳念︵ちんねん︶
●ホワイト・バッファロー
●花小路クララ︵はなのこうじ クララ︶
●弧空院干滋︵こくういん かんじ︶
●ポチ
●新登場のキャラクター
●オロフ・リンデロード
●九戸真太郎︵くの しんたろう︶
●九戸文太郎︵くの ぶんたろう︶
●城門光︵じょうもん ひかる︶
●プリンセス・シシー
最終ボス。AES版では使用可能。
●レイジ・オブ・ザ・ドラゴンズからのキャラクター
●ジミー︵ジェームズ・ルイス︶
●リン・ベーカー
●エリアス・パトリック
●Mr.ジョーンズ
いずれも隠しキャラクター。
新・豪血寺一族 -煩悩解放-[編集]
ジャンル | 対戦格闘アクション |
---|---|
対応機種 | PlayStation 2 |
開発元 | ノイズファクトリー |
販売元 | エキサイト |
人数 | 1 - 2人 |
メディア | DVD-ROM |
発売日 | 2006年5月25日 |
対象年齢 | CERO:B(12才以上対象) |
コンテンツ アイコン | セクシャル、暴力 |
﹃新・豪血寺一族 -煩悩開放-﹄︵しん ごうけつじいちぞく ぼんのうかいほう︶は2006年5月25日にエキサイトから発売されたPlayStation 2用ソフト。日本国外では未発売。
﹃闘婚﹄のアレンジ移植かつストーリー上は続編にあたり、プリンセス・シシー主催の大会で、優勝者には王位継承権以外の望みを一つ叶えてあげる、という設定となっている。
﹃レイジ・オブ・ザ・ドラゴンズ﹄からのキャラクターは全て削除され、闘婚に登場しなかった過去作のキャラが数人復活している。システム面では﹁黒子システム﹂が廃止された一方、過去作の﹁変身システム﹂が復活し、一部のキャラクターが再登場、さらにタレントのボビー・オロゴンが最終ボスとして追加された。また、オンラインバトル対応、煩悩カードシステムなど、家庭版専用ならではの機能が追加された。
登場キャラクター
●シリーズ続投キャラクター
●豪血寺お梅︵ごうけつじ おうめ︶
●豪血寺お種︵ごうけつじ おたね︶
●大山礼児︵おおやま れいじ︶
●キース・ウェイン
●アニー・ハミルトン
●破鳥才蔵︵はっとり さいぞう︶
●陳念︵ちんねん︶
●ホワイト・バッファロー
●花小路クララ︵はなのこうじ クララ︶
●弧空院干滋︵こくういん かんじ︶
過去作と同じく再びスーパー干滋の状態がデフォルトになった。
●オロフ・リンデロード
●九戸真太郎︵くの しんたろう︶
●九戸文太郎︵くの ぶんたろう︶
●城門光︵じょうもん ひかる︶
●プリンセス・シシー
●再登場のキャラクター
●アンジェラ・ベルテ
●弧空院金田朗︵こくういん きんたろう︶
変身システム復活に伴い、冥犬ポチと再び統合される形で再登場した。
●新登場のキャラクター
●ボビー・オロゴン
最終ボス。
豪血寺一族 先祖供養[編集]
ジャンル | 対戦格闘アクション |
---|---|
対応機種 | アーケード |
開発元 | ノイズファクトリー |
発売元 | アトラス |
人数 | 1 - 2人 |
メディア |
TAITO TYPE-X NESiCAxLive |
発売日 |
TAITO TYPE-X: 2009年7月24日 NESiCAxLive: 2012年2月22日 |
その他 | NESiCAxLive: バランス再調整版 |
﹃豪血寺一族 先祖供養﹄︵ごうけつじいちぞく せんぞくよう︶は2009年7月24日にピーアイシーから発売されたアーケードゲーム。TAITO TYPE-X基板を使用。日本国外では未発売。
キャッチコピーは﹁あの一族が帰ってきてしまった…﹂。
アーケードのシリーズ新作としては﹃闘婚﹄以来およそ6年ぶりとなるが、アトラスが業務用ビデオゲーム事業の販売より撤退したため、販売はピーアイシーに引き継がれている。
2012年2月22日にバランスを再調整してNESiCAxLiveで配信された。
登場キャラクター
●シリーズ続投キャラクター
●豪血寺お梅︵ごうけつじ おうめ︶
●豪血寺お種︵ごうけつじ おたね︶
●大山礼児︵おおやま れいじ︶
●キース・ウェイン
●アニー・ハミルトン
●アンジェラ・ベルテ
●破鳥才蔵︵はっとり さいぞう︶
●陳念︵ちんねん︶
●ホワイト・バッファロー
●花小路クララ︵はなのこうじ クララ︶
●弧空院干滋︵こくういん かんじ︶
過去作と違い最初は元の姿で、一時的にスーパー干滋に変身する形式となった。
●弧空院金田朗︵こくういん きんたろう︶
●新キャラクター
●大山凛︵おおやま りん︶
●エリザベス・ベルテ
スーパーエリザベスに変身可能。
●サンドラ・ベルテ
スーパーサンドラに変身可能。
●破鳥匠︵はっとり たくみ︶
●プリンス
ダメージを受けると一時的に真の姿に戻る。
●豪血寺新十郎︵ごうけつじ しんじゅうろう︶
最終ボス。CPU専用。
●隠しキャラクター
NESiCAxLive版では最初から使えるようになった。
●オロフ・リンデロード
●九戸真太郎︵くの しんたろう︶
●九戸文太郎︵くの ぶんたろう︶
●城門光︵じょうもん ひかる︶
●プリンセス・シシー
﹁出現コマンドを探せ!キャンペーン﹂が行われ、当選者にはポスターが授与された。
パチンコ[編集]
●CR豪血寺一族 トーナメントエディション︵2010年9月、西陣︶ キャラクター設定やイラストなどは﹃新﹄と﹃先祖供養﹄をベースとしているが、旧作のデザインに戻っているキャラクターも存在している。﹁レッツゴー!陰陽師﹂は大当たり中のBGMとして歌詞をアレンジしたバージョンが使われている。開発[編集]
作品を企画した伊集桂子︵ちゅうこ︶が、おばあさんのキャラを登場させようと会議に持ち込むが反応が悪かったため、苦しまぎれれに﹁特定の技で変身して可愛くなる﹂と発言したのがきっかけで若返る老婆というキャラクターが誕生した。 SNKを退社し、ゲームや音楽とは関係ない事をしていた田中敬一︵でんちゅう︶はこの作品の為にゲーム業界に呼び戻され、アトラスに入社することとなり以後、アトラスでしばらく作曲を続ける事となる。サウンドは背景と連動した凝ったものを作りたく、全てのステージに歌をつけたかったが︵容量の関係で︶実現出来なかったとしている。 当初の操作形態はパンチ、キック、投げの3ボタンで、パンチとキックはボタンを押す長さで強弱が変わる形式を考えていたが結局は弱P、強P、弱K、強Kの4ボタン形式に落ち着いた。[2] キャラクターの声は、ちゅうこ、でんちゅう、流星野郎など社員、開発スタッフが担当している。﹃2﹄では声優の三石琴乃が加わっているが、流星野郎のラジオ番組﹃流星野郎のゲーム業界裏情報﹄に三石がアシスタントとして参加していた縁によるものである。 アトラス開発の﹃グルーヴ オン ファイト 豪血寺一族3﹄までの作品は、イラストレーターの村田蓮爾がキャラクターデザインを担当している[4]BGM[編集]
豪血寺一族シリーズは、BGMについて格闘ゲームとしては異例のこだわりを以って製作されている。﹃2﹄﹃外伝﹄﹃新﹄では、BGMに歌詞をつけて歌にするという画期的な試みがなされている。歌詞は大半がシュールな内容で、電波ソングと分類することもでき、曲のジャンルも格闘らしからぬフォークソングや演歌、アイドルポップス、ムード歌謡、合唱にデュエットなどと多岐に渡る。また、背景では1作目のみ遠近法を利用したバードビュー風の奥行きを持たせたステージがあったりバックダンサーが曲に合わせて踊ったり、同じステージでもラウンドが進むとストーリー仕立てでBGMやダンスが変化したりと、総合的な演出もなされている[4]。 本シリーズは、主人公が高齢の老婆である等、諸キャラクターの特徴性で注目を集めてきた部分が大きく、BGMそのものが注目を集めることは僅少であった。しかし、これらはインターネットの普及とインターネット上のアングラ文化の発達により、意外な形で大きな注目を浴びることとなった[4]。レッツゴー! 陰陽師[編集]
「レッツゴー! 陰陽師」 | ||||
---|---|---|---|---|
矢部野彦麿 & 琴姫 with 坊主ダンサーズの楽曲 | ||||
収録アルバム | 『CDで聞いてみて。〜ニコニコ動画せれくちょん〜』 | |||
リリース | 2006年5月28日 | |||
規格 | YouTube・ニコニコ動画 | |||
ジャンル | ゲームソング | |||
時間 | 5分24秒 | |||
|
﹃新豪血寺一族 闘婚 -Matrimelee-﹄、﹃新・豪血寺一族 -煩悩解放-﹄のステージBGMの一つに﹃レッツゴー!陰陽師[※ 3]﹄という曲が配置されている。ハイパーテクノ調の展開に琴など和風のテイストを加えたこの曲は、タイトルに陰陽師と標されているものの、ゲーム中に出現する陰陽師は画面背景中央の筮台︵せいだい︶に背をむけて座り九字を切るなどの仕草をするのみである。
﹃新豪血寺一族 -煩悩解放-﹄において、ゲーム中の一定条件を満たすと見ることができるPVが作成される。ステージ背景のキャラクターである陰陽師﹁矢部野彦麿︵やべのひこまろ︶﹂が3Dアニメで登場し、巫女の﹁琴姫﹂や3名の僧侶からなる﹁坊主ダンサーズ﹂とともにロングバージョンの同曲に合わせて歌って踊るものが発表され、2007年1月から2月にかけて、閲覧者が自由にコメントを書き込むことのできる動画配信サービスニコニコ動画上で人気を呼んだ[4]。
この動画が話題になった当時、ニコニコ動画はYouTubeなど外部の動画共有サイトから取得した動画にコメントを付ける方式をとっていたが、制作者側はこの動画がアップロードされてインターネット上で話題になったことについて﹁大勢の人に楽しんでもらえたから﹂との理由で、無断配信を黙認する姿勢を保っていた。ニコニコ動画(β)にサービスが変更されて以降は公式の動画として配信されている[4]。
合計再生数は2008年1月に﹃︻初音ミク︼みくみくにしてあげる♪︻してやんよ︼﹄に抜かれるまで、全動画中1位の再生数を誇っていた︵2023年3月現在は全動画中3位︶。この経緯は、﹃カワズ君の検索生活﹄の2007年3月17日放送回においても取上げられている[5]。なお、2008年11月12日には﹁︻初音ミク︼みくみくにしてあげる♪︻してやんよ︼﹂に続いてニコニコ動画史上2番目の500万回再生を達成している[6]。
その後、ニコニコ動画の管理元企業であるdwangoが正式に契約を結び、同社の着うたサイト上で同曲を配信することになった。製作元のノイズファクトリーもフルコーラスバージョンのサウンドトラックCDを通例通り自社通販で販売することを発表したところ、自社通販の対応能力を超えかねない膨大な注文を受けたため、一般のCDショップにおいても販売されることとなった。自社通販版と一般販売版においては、収録内容に一部相違がある[7]。
﹃レッツゴー!陰陽師﹄はニコニコ動画内において現存する最も古い︵動画投稿番号が若い︶作品となっている[※ 4]。
2007年5月19日に開催のパフォーマンスイベントRINGにて﹃レッツゴー!陰陽師﹄のダンスが行われた。矢部野彦麿役は狂言師の和泉元彌が務め、坊主ダンサーはプロレスラーの筑前りょう太らが務めた。
2007年6月7日発売のニンテンドーDS用ソフト﹃おんたま♪おんぷ島へん﹄︵制作‥ノイズファクトリー︶では、初となる音楽ゲーム収録を果たす。2011年1月には﹃ミュージックガンガン!2﹄に収録されアーケードゲームへ進出。その後は2014年7月にはアトラスの親会社であるセガの音楽ゲーム﹁maimai GreeN PLUS﹂に映像付きで収録、2017年4月6日には﹁CHUNITHM AIR PLUS﹂にも収録された。
2007年7月7日に実施されたAnimelo Summer Live 2007 Generation-A︵主催‥ドワンゴ︶にて、スペシャルゲストとして﹁矢部野彦麿︵でんちゅう︶&琴姫︵MOMOEIKA︶﹂が登場。﹁陰陽師﹂を披露した。
2009年2月に開催されたAOU2009 アミューズメント・エキスポのアトラスブースにて、シリーズ新作である﹃豪血寺一族 先祖供養﹄が出展された際は、新作のPVとともに﹁レッツゴー!陰陽師﹂が出展ブース内に常時流され、﹁レッツゴー!陰陽師﹂の知名度を活用したアピールが行われた。
また、﹃豪血寺一族 先祖供養﹄では、﹁レッツゴー!陰陽師﹂と従来の陳念ステージのBGM﹁坊主でダダダ!﹂をミックスした﹁陰陽ジジジ!﹂が陳念ステージの新曲として収録された。
2009年10月21日には小梅太夫とMOMOEIKA・でんちゅうがコラボするカバー曲﹁レッツゴー!陰陽師 feat.小梅太夫﹂が収録されたコンピレーションアルバム﹁ニコニコ動画ふぃ〜ちゃりんぐBEST﹂が発売された[8]。
2012年7月7日20時30分にニコニコ動画1000万回再生の大台を記録。そして同月30日には公式から﹁レッツゴー!陰陽師 1000万再生御礼ダンス[※ 5]﹂という1000万回再生されたことへの喜びと感謝を示した動画を配信した。
2023年10月11日にはDMMGAMES.R18にて配信されているブラウザゲーム﹁あやかしランブル﹂とのコラボレーションとして﹁︻令和版︼レッツゴー!陰陽師 ‐ あやかしランブル!︻2023︼﹂がニコニコ動画に投稿された。音声は矢部野彦麿役の田中敬一︵でんちゅう︶による新録版となっており、歌詞や台詞は一部変更されている[9]。
注釈[編集]
(一)^ 本来は﹁Goketsuji﹂だが、本作のみ日本版含め﹁血﹂の部分が濁った表記となっている。
(二)^ 頭首決定戦は頭首でも試合が義務づけられるだけであり、頭首決定戦以外でも公に敗北をすれば﹃弱き者、豪血寺の名を語るべからず﹄の家訓に従い頭首陥落し、頭首は空位となるする。
(三)^ 新・豪血寺一族 -煩悩解放 - レッツゴー!陰陽師 - ニコニコ動画
(四)^ 番号は﹁sm9﹂︵smはSMILEVIDEOに投稿された動画につくナンバリング︶。現存する中で唯一投稿番号が一桁の動画でもある。
(五)^ レッツゴー!陰陽師 1000万再生御礼ダンス - ニコニコ動画
出典[編集]
(一)^ TKO & ぴぐ﹁豪血寺一族﹂﹃月刊ゲーメスト﹄第8巻第21号、新声社、1993年12月1日、76頁。
(二)^ ab石井ぜんじ﹁豪血寺一族開発者インタビュー﹂﹃月刊ゲーメスト﹄第9巻第3号、新声社、1994年2月1日、104-105頁。
(三)^ ab﹁豪血寺一族・家系図﹂﹃月刊ゲーメスト12月号増刊 最新格闘ゲーム2﹄第8巻第22号、新声社、1993年12月30日、48-49頁。
(四)^ abcde株式会社QBQ編 ﹃懐かしのメガドライブ 蘇れメガドライバー !!﹄マイウェイ出版発行、2018年。ISBN 9784865118704 p42
(五)^ 笠井美史乃 (2007年3月7日). “﹁陰陽師﹂はなぜ削除されなかったのか - "豪血寺"サントラCDが発表”. マイナビニュース. 2016年9月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月7日閲覧。
(六)^ ︻コラム︼陰陽師、500万再生達成! ニコニコニュース
(七)^ “新・豪血寺一族 -煩悩解放- ︻重要なお知らせ︼”. ノイズファクトリー (2007年3月16日). 2007年3月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年3月22日閲覧。
(八)^ “ダンディが﹁ゲッツゲッツにしてあげる♪﹂でミクと競演”. 2019年5月5日閲覧。
(九)^ “﹃レッツゴー!陰陽師﹄の令和版が新録で登場。﹃あやかしランブル!﹄4周年記念でコラボPVを公開”. 2023年10月11日閲覧。