錯体

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: complex: complex salt


[]


 complex 2complexcomplex coordination compound 


[]



[]


21246

[]


d


[]


UV-Vis X (IR)  (NMR) (ESR) 

[]


[MX4Y2][MX3Y3][MX4Y2]Ytranscis[MX3Y3]3facialfacmeridionalmer

光学異性体[編集]

二座配位子を2個以上もつ六配位錯体には光学異性体が発生する。二座配位子によるねじれが左回りのものはΛ(ラムダ)、右回りのものはΔ(デルタ)体と呼ぶ。

錯生成反応[編集]



[]


()M(H2O)xn+


[]


DNA


[]



[]


 -   

 -   , 

 -  

 -    

[]

一部の錯体はその鮮明な色と高い耐久性から、顔料として使用される。特にフタロシアニンは応用分野での消費量が多く、大量に生産されている。

フタロシアニンの銅錯体
銅フタロシアニンブルー
Pigment Blue 15
フタロシアニンの銅錯体
高塩素化銅フタロシアニングリーン
Pigment Green 7

銅フタロシアニン[編集]

フタロシアニンは、4つのフタル酸イミドが窒素原子で架橋された構造をもつ環状化合物ポルフィリンと類似の構造を持つ。フタロシアニンの銅錯体は顔料として使用される。

ただし、無金属フタロシアニンも顔料として使用される。銅フタロシアニンブルーよりも緑味の顔料であるが、可視領域の長波長側の反射が大きく、幾分不鮮明である。

金属錯体顔料[編集]



[]


 (Ammineite[CuCl2(NH3)2])  (JoanneumiteCu(C3N3O3H2)2(NH3)2) 2[1][2]

参考文献[編集]

  • 『絵具の科学』 ホルベイン工業技術部編 中央公論美術出版社 1994/5(新装普及版) ISBN 480550286X
  • 『絵具材料ハンドブック』 ホルベイン工業技術部編 中央公論美術出版社 1997/4(新装普及版) ISBN 4805502878
  • 『顔料の事典』 伊藤 征司郎(編集) 朝倉書店 2000/10 ISBN 4254252439 ISBN 978-4254252439
  • 『有機顔料ハンドブック』 橋本勲 カラーオフィス 2006/5

関連項目[編集]