2016年レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ アスコット
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座標: 北緯51度24分58秒 西経0度40分37秒 / 北緯51.41611度 西経0.67694度
2016年レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ アスコットでは、通算11シーズン目となるレッドブル・エアレース・ワールドシリーズの内、2016年8月13日・14日にイギリスのアスコットで行われた2016年シーズン第5戦について述べる。会場は、2014年シーズンから3年連続で採用されているアスコット競馬場。
アスコット競馬場
概要[編集]
レース開催に先立って、イギリスのナイジェル・ラムとベン・マーフィーが、イギリス空軍のアクロバットチーム﹁レッドアローズ﹂と競演する特別企画に参加した。マーフィはレッドブル・エアレースに参戦する前はレッドアローズのチームリーダーを務めたことがある元イギリス空軍パイロットであり、ラムもかつてローデシア︵現ジンバブエ︶空軍のパイロットだった経歴を持つ。[1][2]
チャレンジャークラス
少しでも経験を積みたいと思っているベン・マーフィー︵イギリス︶は、ブダペスト戦が悪天候で中止となったことを悔しがりながらも、昨年は観客として訪れフェンスの"向こう側"から見ていた母国でのレースを"こちら側"で参戦できる喜びと興奮を語り[3][4]、1本目のフリー練習ではフロリアン・バーガー︵ドイツ︶が、2本目のフリー練習ではマーフィがトップのタイムを記録した[5]。
マーフィは好調を維持して予選を1位通過、バーガーが0.339秒差で2位を記録したが[6]、決勝ではマーフィはパイロンヒットを、バーガーはインコレクトレベル︵水平角度違反︶のミスを犯し両者とも優勝を逃し、ケヴィン・コールマン︵アメリカ︶が初優勝を果たした[7][8]。
マスタークラス
ホームでの最後のレースとなるナイジェル・ラム︵イギリス︶、前年のアスコット戦のチャレンジャークラスで優勝したペトル・コプシュタイン︵チェコ︶、今シーズン表彰台を逃したのは1度のみのマティアス・ドルダラー︵ドイツ︶など各パイロットが余念のない準備に臨んだ[9]。1本目のフリー練習ではドルダラーが、2本目では室屋義秀︵日本︶がトップとなった[10]。第4戦終了時点で総合12位のマイケル・グーリアン︵アメリカ︶は、燃料とスモークオイルタンクをアルミからカーボンファイバー製に改良し3kgの軽量化に成功し、2本目のフリー練習で2位に入ったが[10]、軽量化が即タイムに繋がったとは考えていないと述べた[11]。
予選では首位通過したドルダラーのほか、マルティン・ソンカ︵チェコ︶と室屋が1分5秒台を記録した[12]。ラウンド・オブ・14では、ピート・マクロード︵カナダ︶が対戦相手のグーリアンに0.407秒早いタイムを記録したが[13]、後にエンジン回転数に違反があったとして失格となった[14]。コプシュタインも敗者最速枠を獲得できる好タイムを記録したが、マクロードと同じ理由で失格となった[14]。1分3秒台を記録したドルダラーはラウンド・オブ・8で更に0.449秒速い、トラックレコードを更新する記録を残した[15]。ファイナル4ではマット・ホール︵オーストラリア︶がドルダラーを下し、今シーズン初優勝を果たした[16]。
マスタークラス[編集]
予選[編集]
順 位 |
No. | パイロット | タイム | ペナルティ |
---|---|---|---|---|
1 | 21 | マティアス・ドルダラー | 1:05.038 | |
2 | 8 | マルティン・ソンカ | 1:05.172 | |
3 | 31 | 室屋義秀 | 1:05.261 | |
4 | 26 | フアン・ベラルデ | 1:06.543 | |
5 | 84 | ピート・マクロード | 1:06.593 | |
6 | 27 | ニコラス・イワノフ | 1:06.912 | |
7 | 22 | ハンネス・アルヒ | 1:06.987 | |
8 | 95 | マット・ホール | 1:07.075 | |
9 | 18 | ペトル・コプシュタイン | 1:07.143 | |
10 | 99 | マイケル・グーリアン | 1:07.429 | |
11 | 9 | ナイジェル・ラム | 1:07.561 | |
12 | 10 | カービー・チャンブリス | 1:08.018 | |
13 | 37 | ピーター・ポドランセック | 1:08.074 | |
14 | 12 | フランソワ・ルボット | 1:09.335 |
ラウンド・オブ・14[編集]
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- ^1 エンジン回転数の規定違反により失格[14]
- ^2 水平角度違反にて+2秒のペナルティ
- ^3 ゲート2で水平角度違反にて+2秒のペナルティ[13]
- ^4 ゲート通過時の高度オーバーにより+2秒のペナルティ
ラウンド・オブ・8[編集]
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- ^1 ゲート6でパイロンヒットにより+3秒のペナルティ
ファイナル4[編集]
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最終結果[編集] |
チャレンジャークラス[編集]
予選[編集]
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決勝[編集]
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第5戦終了後のランキング[編集]
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出典[編集]
(一)^ “Red Bull Air Race×Red Arrows”. Red Bull Air Race (2016年8月2日). 2017年1月15日閲覧。
(二)^ “Behind the scenes with the Red Bull Air Race and Red Arrows”. Red Bull Air Race (2016年8月4日). 2017年1月15日閲覧。
(三)^ “Challenging at home”. Red Bull Air Race (2016年8月5日). 2017年1月15日閲覧。
(四)^ “Ascot 2016: Challenger Class Free Practice reactions”. Red Bull Air Race (2016年8月12日). 2017年1月15日閲覧。
(五)^ “Berger and Murphy top Free Practice timesheets”. Red Bull Air Race (2016年8月12日). 2017年1月15日閲覧。
(六)^ abc“Murphy lights up Challenger Qualifying in Ascot”. Red Bull Air Race (2016年8月13日). 2016年8月15日閲覧。
(七)^ “アスコット‥チャレンジャーカップはコールマンが優勝”. Red Bull Air Race (2016年8月13日). 2017年1月15日閲覧。
(八)^ “アスコット‥チャレンジャーカップ・リアクション”. Red Bull Air Race (2016年8月13日). 2017年1月15日閲覧。
(九)^ “Log Book - pilots arrive at Ascot”. Red Bull Air Race (2016年8月11日). 2017年1月15日閲覧。
(十)^ ab“アスコット‥フリープラクティス結果”. Red Bull Air Race (2016年8月12日). 2017年1月15日閲覧。
(11)^ “アスコット‥フリープラクティス・リアクション”. Red Bull Air Race (2016年8月12日). 2017年1月15日閲覧。
(12)^ “アスコット‥予選はドルダラーが首位”. Red Bull Air Race (2016年8月13日). 2017年1月15日閲覧。
(13)^ ab“Dolderer smashes track record in thrilling Round of 14”. Red Bull Air Race (2016年8月14日). 2016年8月15日閲覧。
(14)^ abc“McLeod, Kopfstein Disqualified after Round of 14”. Red Bull Air Race (2016年8月14日). 2016年8月15日閲覧。
(15)^ “Dolderer destroys track record in Round of 8”. Red Bull Air Race (2016年8月14日). 2017年1月15日閲覧。
(16)^ abc“アスコット‥マスタークラスはマット・ホールが優勝”. Red Bull Air Race (2016年8月14日). 2016年8月15日閲覧。
外部リンク[編集]
前レース 第4戦 ブダペスト |
レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ 2016年シーズン 第5戦 アスコット |
次レース 第6戦 ラウジッツ |