リカード(読み)りかーど(英語表記)David Ricardo

デジタル大辞泉 「リカード」の意味・読み・例文・類語

リカード(David Ricardo)

 
17721823貿  

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精選版 日本国語大辞典 「リカード」の意味・読み・例文・類語

リカード

 

(一)( David Ricardo  ) =貿
 

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「リカード」の意味・わかりやすい解説

リカード
りかーど
David Ricardo
(1772―1823)


111320

 17991809()()1815TR181719218193182118201823稿51

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改訂新版 世界大百科事典 「リカード」の意味・わかりやすい解説

リカード
David Ricardo
生没年:1772-1823


141793181942西退1809-12J.

 1797A.1809︿稿101813-15J.1817貿P.M. 1951-73

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リカード」の意味・わかりやすい解説

リカード
Ricardo, David

[生]1772.4.19. ロンドン
[没]1823.9.12. グロスターシャー,ギャトコムパーク
イギリス古典派経済学の最大の理論家。ユダヤ人の証券仲買人の息子として生れ,11歳から2年間オランダの商業学校に留学して帰国,14歳から父の仕事を手伝い 21歳で独立,のち公債引受人として巨富を得,1819年に事業を引退,同年よりポーターリントン選出下院議員。 1799年 A.スミスの『国富論』に接し経済学に興味をもつ。価値と分配の理論においては今日にいたるまで多大の影響を与え,経済政策面でも 19世紀前半に圧倒的な影響を及ぼす。彼の理論的生涯は 1809~11年に地金論争に参加し名声を得たことに始る。『地金の高価格』 The High Price of Bullion (1810) では金本位制や為替相場に関する地金主義者としてのすぐれた分析を含み,のちの『経済的で安定的な通貨のための提案』 Proposals for an Economic and Secure Currency (16) とともに,20年の兌換再開に多大の影響を与えた。『安価な穀物が資本の利潤に及ぼす影響についての一論』 An Essay on the Influence of a low Price of Corn on the Profits of Stock (15) では差額地代論により地主的穀物法を批判,自由貿易政策を理論的に基礎づけた。 17年の『経済学および課税の原理』 On the Principles of Political Economy and Taxationで彼の理論は完全に開花し,労働投入量による価値決定と3階級間の分配法則とが体系化され,商品価値・資本価値と分配上の変化が不変の価値尺度という問題設定により理論的に連係された。 K.マルクスや P.スラッファ,さらに新古典派との理論的関連を含め,今日,彼の経済学史上の位置づけはおびただしい論争を引起している。

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百科事典マイペディア 「リカード」の意味・わかりやすい解説

リカード

 
14貿181718191809
貿  

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「リカード」の解説

リカード
David Ricardo

1772~1823

イギリスの古典学派経済学者。オランダ系ユダヤ人スミス『諸国民の富』にふれ経済学に志す。その立論のうち資本主義的部分はのちにミル(ジョン・ステュアート)によって,剰余価値論の萌芽の部分はマルクス(カール)によって展開された。1819年から下院議員としてみずからの政策の実現を期した。主著『経済学および課税の原理』(1817年)。

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旺文社世界史事典 三訂版 「リカード」の解説

リカード
David Ricardo

1772〜1823
イギリスの経済学者
アダム=スミスの労働価値説を徹底したうえ,分配論や地代論を大成し,古典派(正統派)経済学を確立した。地主・資本家・労働者各階級の利害対立を解明し,穀物法廃止運動の際には,資本家側の立場にたって,廃止を支持した。主著は『経済学および課税の原理』(1817)。

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世界大百科事典(旧版)内のリカードの言及

【軍事費】より

…と同時に軍事費は課税によってまかなわれ,国民の負担とならざるをえないことを一般に強く知らしめるようになった。このような状況にあって,ナポレオン戦争後の戦費問題処理に悩んでいたイギリスで,D.リカードは,《経済学及び課税の原理》(初版1817)で,個々の人が単にその母国に住むという特権のために甘んじて支払う税の負担には限界がある,と述べている。リカードの主張は,租税はその国の資本を減少させ,生産の増加に悪影響をもつ,という考え方を基本にしているが,当時イギリスに脅威となる他の国がなかったことも注意する必要がある。…

【経済学】より


 

 D.

【経済学および課税の原理】より

…古典派経済学の完成者,D.リカードの主著。1817年刊。…

【経済学説史】より


(1817)D.(1798)(1820)T.J.S.(1848)

【古典派経済学】より

…古典派経済学(略して古典派あるいは古典学派ともいう)とは一般に,18世紀の最後の四半世紀から19世紀の前半にかけイギリスで隆盛をみる,アダム・スミスリカードマルサスJ.S.ミルを主たる担い手とする経済学の流れをさしている。D.ヒュームらアダム・スミスの先行者や19世紀のJ.ミル,J.R.マカロック,R.トレンズ,ド・クインシー,S.ベーリー,N.W.シーニアー,S.M.ロングフィールドらをどう扱うか,またJ.S.ミルに後続するフォーセットHenry Fawcett(1833‐84)やケアンズJohn Elliot Cairnes(1823‐75),フランスのセーやシスモンディをどう扱うかについて,多少考え方の相違があるが,おおむねこれらの人たちも含まれる。…

【資本】より

… 資本を用いる生産の本質を明らかにするような仕方で,生産の技術上の要件であるさまざまなものの蓄積の本質を示すことはできないかという問題がある。D.リカードとその追随者およびオーストリア学派によれば,資本は過去の労働の蓄積である。資本の量については,たとえばリカードは投下労働の量を,J.S.ミルは生存資料の量を,そしてE.vonベーム・バウェルクは平均生産期間の概念,つまり労働が生産過程内にとどまる平均の時間を考えるというようにさまざまであるが,基本となる考え方は同じである。…

【セーの法則】より

…実際,ナポレオン戦争後の恐慌(1817‐19)の際,J.C.シスモンディやT.R.マルサスが全般的過剰生産が起こりうることを認め,いわゆる過少消費説(〈恐慌〉の項参照)を主張したのに対し,セーは上述の理解から,ただ生産部門間の不均衡による部分的過剰生産を認めただけで全般的過剰生産を否定し,前2者とのあいだに〈市場論争〉と呼ばれる論争を展開した。この論争にはD.リカードやJ.ミルも参加し,全般的過剰生産を否定するセーの見解に賛意を表した。 この論争自体は,恐慌を資本主義的生産様式の矛盾の現れとして最初に問題にしたものとして注目されるが,しかしセーの販路説は,もともと主観的な効用価値説を基礎としており,A.スミスやリカードの労働価値説を継承してその上に展開されたものではなかった。…

【地代】より

…このように,さまざまな土地の地代の差,すなわち,差額地代はそれらの土地の限界生産性や限界効用の差を反映している。それに対して,D.リカードの差額地代説によれば,優等地と劣等地の価値生産性の差額が地代になる。しかし,劣等地でもその存在量が固定されており,その土地の限界生産性あるいは限界効用がゼロでないかぎり,地代は生ずる。…

【賃金生存費説】より

…賃金水準は,労働者の生存費によって決定されるとする賃金学説。その発想は,W.ペティや重農学派にもみられるが,A.スミスによる古典派経済学の体系化をうけてこれを純化したD.リカードにおいて最も明確な理論的表現に達した。すなわちリカードは,偶然的事情で変動する市場価格とその基準となる自然価格とを区別したうえで,〈労働の自然価格は,平均的にいって労働者たちが生存しかつ彼らの種族を増減なく永続させるのに必要な,その価格のことである〉(《経済学および課税の原理》第5章)と規定している。…

【比較優位】より

…ある国はなぜ自動車や鉄鋼を輸出し,石油や鉄鉱石を輸入するのであろうか。A.スミスやD.リカード以来,経済学者の間でこの疑問に答えようとする試みがさまざまな形でなされ,国際分業の理論として展開されてきた。比較優位という考えはリカードによって初めて明確に述べられ,以後国際分業の理論の中心概念となっている。…

【貿易理論】より

…現代の国際分業理論の主翼をなす要素賦存説では,この要因がクローズアップされている。 D.リカードが唱えた比較生産費説は労働のみを生産要素とする単純な生産モデルに基づいている。したがって,各国の貿易前の均衡では,財・サービスの相対価格は各部門の生産物1単位当りに必要な労働量(労働生産性の逆数)の比率に等しくなる。…

【労働価値説】より

…しかもその2様の把握は資本主義的商品生産社会を〈初期未開社会〉と区別する彼の視点とも対応し,最終的には彼自身の労働価値説を市場の需給関係で決定される賃金,利潤,地代それぞれの自然率によって構成される現象に埋没した生産費説に帰着させることになった。 その後19世紀に入ってD.リカードはその主著《経済学および課税の原理》(1817)において,彼が矛盾すると考えたスミスの二つの見解を投下労働価値説に一本化することによって論理的に首尾一貫した整合的な理論にしようと努めた。スミスが投下労働説が維持できないとした資本蓄積と土地所有の成立以後の社会においても,商品の価値は生産に投下された総労働量によって依然として規定され尺度されるというのがリカードの見解であった。…

※「リカード」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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