口琴(読み)コウキン(英語表記)jew's harp 英語

デジタル大辞泉 「口琴」の意味・読み・例文・類語

こう‐きん【口琴】

 
()()()  

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「口琴」の意味・わかりやすい解説

口琴
こうきん
jew's harp 英語
jaw's trump 英語
Maultrommel ドイツ語
guimbarde フランス語


()

 5(1)(2)(3)(4)(5)()()

 ()()

 ()

 使


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「口琴」の意味・わかりやすい解説

口琴【こうきん】

細長い弁を振動させ,口腔に共鳴させる楽器の総称。奏者は舌と喉頭を動かして口腔の形を変化させ,色々な倍音を増幅して多様な音高と音色を出す。金属製,竹製や木製など。板状の本体から弁を切り出したものと,枠形の本体の一点に弁を固定したものがある。また,弁を手ではじくものと,紐で振動させるものがある。世界各地にさまざまな名称で広く分布。英語での通称はジューズハープjew's harp。
→関連項目ゲンゴンコムズチャングホムスムックリ

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

改訂新版 世界大百科事典 「口琴」の意味・わかりやすい解説

口琴 (こうきん)

アジアやヨーロッパなど各地に分布する民俗楽器で,英語のジューズ・ハープJew's harpの名で広く知られる。中国語では口琴儿(コウチール)。西アジア,ヨーロッパで用いられるものは鋼鉄製で,馬蹄形の枠の中央に舌がついており,これを歯に当てて口琴の舌を指ではじき,その振動を呼吸で調節しながら口腔に共鳴させる。東アジアあるいは東南アジアでは竹製のものが一般的で,アイヌのムックリやインドネシアのゲンゴンなどはその代表的なもの。日本でも明治時代まではビヤボンなどと呼ばれ子どもの玩具とされていた。
執筆者:


出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「口琴」の意味・わかりやすい解説

口琴
こうきん
jew's harp

世界に広く分布する竹製,木製または金属製の体鳴楽器。棒型または額型の枠に取付けられた舌や弦が,奏者の口腔を共鳴器として鳴らされる。リズム的奏法,旋律的奏法がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の口琴の言及

【オセアニア】より

…後者の形態をアジア的なものと見なすことも可能で,他の楽器についてもフィリピン経由でオセアニアに入ってきたと思われるものがある。口琴がその例で,カロリン諸島各地での薄い竹板製のものは明らかに東南アジア起源であり,メラネシアの竹筒口琴やポリネシアの木製口琴とは系統が異なる。笛の類は,口で吹くもの,鼻で吹くもの(ノーズ・フルート)いずれもオセアニア全域に分布している。…

【フィリピン】より

…ゴングを横にねかせて枠の上に並べたクリンタンkulintangを中心とするアンサンブルは,5音音階とコロトミック(コロトミーcolotomy音楽的句読法)な規則正しい時間分割を最大の特徴としている。フィリピンの代表的な楽器としては,このほかに口琴(竹製のクビン,金属製のオンナ),舟形撥弦のクジャピ(カチャピ),ノーズ・フルート,割れ目太鼓,搗奏竹筒,鉢巻式歌口の笛などがある。声楽は北部の自由リズムとファルセット多用の合唱や語り的独唱,南部のイスラム教徒による装飾音の多い歌唱などに特徴がある。…

※「口琴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android