アイヌ(英語表記)Ainu
Aynu

デジタル大辞泉 「アイヌ」の意味・読み・例文・類語

アイヌ

 
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精選版 日本国語大辞典 「アイヌ」の意味・読み・例文・類語

アイヌ

  1. 〘 名詞 〙 ( [アイヌ語] aynu 「人」の意 ) 昔、北海道・樺太(サハリン)・千島列島(クリール)・カムチャツカ半島・本州の北端部に広く先住していた民族。現在は主として樺太・北海道に居住する。人種の系統は諸説があり、明らかでない。古くはコタンと呼ばれる集落を作り、狩猟や漁を基本とする生活を営んでいた。近世以降は松前藩の支配と搾取を受け、明治以降は政府の同化政策によって混血がすすみ、固有の風俗・習慣や伝統の文化の多くが失われ、人口も激減した。アイノ。

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改訂新版 世界大百科事典 「アイヌ」の意味・わかりやすい解説

アイヌ
Ainu
Aynu


16使

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19708283831926-2006︿14︿849717使1976︿調

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アイヌ」の意味・わかりやすい解説

アイヌ
あいぬ
Ainu




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アイヌ民族の歴史

アイヌ文化の成立

()13

 1315()()使()()161789

 調姿()18


和人の進出

1457年(長禄1)蝦夷(えぞ)地南部で起こったコシャマイン(?―1457)らの一大蜂起(ほうき)は、アイヌ勢有利のうちに戦いを進めながらも、結果的にはアイヌ側の敗北に終わる。こののち、およそ1世紀にわたってアイヌ、和人間の闘争が続けられる。そのおもなものには、1515年(永正12)のショヤコウシ兄弟の蜂起、1529年(享禄2)タナサカシ(?―1529)の蜂起、1536年(天文5)タリコナ(?―1536)の蜂起などがあるが、そのいずれもが謀略をもってアイヌの指導者を殺すことで収拾が図られている。こうしたアイヌ・和人闘争の過程で和人勢力の再編が進み、安東氏一派から蠣崎(かきざき)氏(後の松前氏)への勢力の交代があり、蠣崎氏によって蝦夷地の和人が統一される。1550年(天文19)には、蠣崎氏とセタナイのハシタイン(生没年不詳)、シリウチのチコモタイン(生没年不詳)との間に一種の和平協定(蝦夷商船往還の制)が結ばれ、アイヌ・和人の協調の時代となった。

 こののち、松前氏が豊臣(とよとみ)秀吉、徳川家康によって蝦夷地の支配権を認められ、松前藩が成立する。米のとれない蝦夷地では、要所要所に商場(あきないば)(場所)という交易所を設け、そこでの対アイヌ交易権を家臣に知行として与えた。商場は複数のコタン(集落)を含んだり、従来のアイヌの勢力範囲を越えて設けられたり、さらに交易に不正が伴うなど、アイヌの側の不満が高じていき、ついに1669年(寛文9)に大規模なアイヌの蜂起となる。有名な「シャクシャインの蜂起」である。和人がシャクシャイン(?―1669)らを謀殺することで戦いは鎮められるが、この戦争を収拾することで、松前藩は実質的な蝦夷地全域の支配権を確立する。この前後から知行地である商場の経営を、運上金を収めることで商人にゆだねるようになる。「場所請負制」である。これによってアイヌは、和人による蝦夷地支配という枠のなかに組み込まれ、従属を余儀なくされる。商人は利潤をあげるためにアイヌを酷使し、また、梅毒などの伝染病を持ち込むなどの無理無体を重ねた。そうした不満が高じて、1789年(寛政1)にはクナシリ、メナシなど東部のアイヌが蜂起した。このクナシリ・メナシの戦いでは松前藩の正規兵は直接戦闘を行わず、むしろ、和人の意向をくんだイコトイ(?―1820)、ツキノエ(生没年不詳)らの同胞の説得によって蜂起を収拾した。この蜂起を最後として、大規模なアイヌ・和人闘争は終わりを告げる。アイヌは完全に和人の支配下に入るのである。

 この間のアイヌと和人の勢力関係は、1550年の協定までをアイヌ和人拮抗(きっこう)期、シャクシャインの蜂起前後までを和人優位期、それ以後を和人支配期とそれぞれ性格づけることができよう。

[佐々木利和]

開拓以後

簿

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アイヌの形質




(1)

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(3)

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(5)()76.6

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(7)()()()5

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(11)1890()調156.61950()19041970調160.1

(12)()

 湿

 

 

アイヌの伝統文化


199771719


生業

綿34()

(1) ()()()使()()使

(2) ()使()()

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社会

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(1) 112

(2) 

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(3) 19201617

(4) 5610

(5) 


住居

()()()使()()()便()()()宿

 
服飾

綿()()()()()

 

(1)綿 ()綿()

(2) 

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(3) ()

(4)() ()

(5)() ()

(6) 

(7) 

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工芸

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(1) 

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 ()()()()使

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神話・伝説

()

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 鹿

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 ()

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信仰

宿()

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 使()()()()

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 3

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遊戯

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歌舞

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アイヌ研究史


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百科事典マイペディア 「アイヌ」の意味・わかりやすい解説

アイヌ

 
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アイヌ」の意味・わかりやすい解説

アイヌ
Aynu; Ainu

 
宿22009  

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「アイヌ」の解説

アイヌ

日本列島の古くからの住人で,アイヌ語を母語とし,アイヌ文化のもとに同族意識をもっている人々およびその子孫をいう。文化的には北海道アイヌ・樺太(からふと)アイヌ・千島アイヌに分類できる。狭義には北海道に居住する北海道アイヌをさす。日本国内の少数民族であるため,政治的・社会的・文化的に多くの不利益な扱いをうけてきた歴史をもつが,近年は,失われた権利の回復と言語・文化の復興をめざしてさまざまな活動を行い,アイヌ新法制定運動はその大きな核となっている。往時は狩猟・採集が生業で,コタン(村)を単位とする社会生活を営んでいた。アイヌとは神に対しての「人間」であり,女に対しての「男」の意。近世文書には蝦夷(えぞ)と記されるが,アイヌと思われる「蝦夷」を記した初見は1356年(延文元)成立の「諏訪大明神絵詞」である。

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旺文社日本史事典 三訂版 「アイヌ」の解説

アイヌ
Ainu

北海道・樺太 (からふと) ・千島に現存する一種族
人種・民族の系統不明。アイヌが縄文文化を営んでいたという説(アイヌ人説)のほか,倭王武の上表文にみえる毛人や古代史の蝦夷 (えみし) もアイヌだという説がある。

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デジタル大辞泉プラス 「アイヌ」の解説

アイヌ

イタリア、デルタ社の筆記具の商品名。「インディジナスピープル コレクション」シリーズ。2005年発売。ロシア、北海道のアイヌ族をイメージ。万年筆とボールペンがある。

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世界大百科事典(旧版)内のアイヌの言及

【蝦夷】より


︿()()

【蝦夷地】より

蝦夷の居住地,のちアイヌの居住地を指す。蝦夷観念の変化に伴い蝦夷地の地域概念にも変化がみられた。…

【蝦夷地交易】より

…蝦夷概念のいかんによって意味内容も異なってくるが,蝦夷=エゾ=アイヌという概念が定着した鎌倉時代以降は,アイヌまたはアイヌの主たる居住地である夷島・蝦夷地(現,北海道)との交易をさす。本州社会とアイヌとの交通・交換関係はすでに古代からみられたが,それが歴史的に積極的な意味をもつようになるのは,社会的地域的分業の発展を背景に隔地間交易が発展してくる鎌倉時代以降のことである。…

【国後・目梨の戦】より

…アイヌ民族の松前藩に対する近世最後の武力闘争。近世には〈寛政蝦夷乱〉〈国後騒動〉〈寛政元年蝦夷騒擾〉などと称されたが,近代以降は〈寛政元年の蝦夷騒乱〉〈寛政の乱〉〈国後・目梨の乱〉〈クナシリ・メナシ地方アイヌの蜂起〉などとも称される。…

【熊祭】より

…熊の生息する北方ユーラシア,北アメリカ北部の森林地帯の狩猟民が熊を殺すときには,(1)熊の殺害,(2)肉の消費,(3)霊の送り(=甦り(よみがえり))という3場面で構成され,各場面が各種の呪言・禁忌を伴う一連の儀礼よりなる祭事を行っていた。所によってはいずれかの場面がとくに強調されることもあるが,このような〈熊の殺害をめぐる儀礼複合〉を総称して〈熊祭〉と呼ぶ(祭り的色彩の強いアイヌ,ニブヒ,ツングース,オビ・ウゴル,ラップの事例を熊祭と呼び,そのほかは熊崇拝=儀礼として区別する立場もある)。熊祭の汎北半球的分布(ツンドラ帯は除く)についてはアメリカの人類学者ハロウェルAlfred I.Hallowellの博士論文(1926)でつとに明らかにされており,各地の事例の間に驚くべき類似性のあることが注目された。…

【コーカソイド大人種】より


 

【コシャマインの戦】より

…室町中期,北海道渡島(おしま)半島を舞台にしたアイヌ民族の蜂起。1456年(康正2)春,箱館近郊志濃里(しのり)(現,函館市志海苔町)の鍛冶屋村で和人がアイヌの青年を刺殺したことに端を発し,翌57年(長禄1)東部アイヌの首長コシャマインに率いられたアイヌ民族の大蜂起へと発展した。…

【指紋】より

…日本内での地方差があるが,整然とした形では認めにくく,かつ,そう著しいものではない。ただしアイヌは弓状紋3%・蹄状紋65~70%・渦状紋25~30%程度の白人的な出現率を示す。 先天性異常では,一見して異常と考えられる紋理の出現や,紋理の形態は異常とはいえないが,正常群との間に統計的に頻度の差がみられ,隆線の形成不全ないし形成異常が認められる。…

【住居】より


()()沿() 

【太陽】より


 ()

【知里真志保】より

…アイヌ民族出身の言語学者,民俗学者。アイヌの叙事詩ユーカラの伝承者として有名な金成(かんなり)マツをおばとし,《アイヌ神謡集》(1923)の知里幸恵(ゆきえ)を姉として,現在の北海道登別市に生まれた。…

【ツキノエ】より

…国後島トウブイのアイヌの首長。生没年不詳。…

【箱館奉行】より


 ︿()22

【場所請負】より

…18世紀前期に成立し,明治初年に廃止された。 近世初頭,松前藩は渡島(おしま)半島南部の和人地を直轄するとともに,それ以外の北海道の海岸部を,アイヌの各部族の支配領域に対応させて〈場所〉という領域に区分し,場所のアイヌとの交易独占権を上級家臣に知行として分与した。これは松前藩自体が江戸幕府から与えられた蝦夷地交易独占権を,家臣に分与した商場(あきないば)知行制とみられる。…

【ヘナウケの戦】より

…1643年(寛永20),西蝦夷地セタナイ(現,北海道瀬棚郡)―シマコマキ(島牧郡)地域のアイヌ民族が反松前藩の行動に立ちあがった,近世におけるアイヌ民族の最初の戦い。ヘナウケはアイヌの首長名。…

【和人地】より


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※「アイヌ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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