散文(読み)サンブン

デジタル大辞泉 「散文」の意味・読み・例文・類語

さん‐ぶん【散文】

韻律や定型にとらわれない通常の文章。⇔韻文
[類語]文章ぶん書き物一文いちぶん文言もんごん編章詞章詞藻文辞ぶんじ文藻文体文面章句書面

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「散文」の意味・読み・例文・類語

さん‐ぶん【散文】

 

(一)   
(一)[](1477)
(二)(176373)
 

ちらし‐ぶみ【散文】

  1. 〘 名詞 〙ちらしがき(散書)
    1. [初出の実例]「水は巴の字をきっぱりと〈吟行〉 月の色なを染出してちらし文〈西習〉」(出典:俳諧・西鶴大矢数(1681)第一二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「散文」の意味・わかりやすい解説

散文 (さんぶん)


proseprorsus︿︿︿18

 19︿

 



M.M.︿沿︿︿沿︿︿︿︿60西T.H.J.


22


出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「散文」の意味・わかりやすい解説

散文
さんぶん
prose 英語
prose フランス語
Prosa ドイツ語


prose()Prosaprosaic, prosaïque, prosaisch使退使

 使1924()()



 91974 6619801971

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「散文」の意味・わかりやすい解説

散文【さんぶん】

 
proseprorsus︿19M.M.
 

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「散文」の意味・わかりやすい解説

散文
さんぶん
prose

文章形式の一つ。形式的には,韻律をもたない点で韻文と対比される。主として簡明で理性ないし事実に即した内容をもち,この点で詩と対比されるが,詩的内容をもった散文もあるので,両者の区別は必ずしも明確でない。修辞よりも意味が重視され,文法的な正確さが要求される。したがって通常の会話は散文とはいえない。ギリシアでもローマでも,散文は歴史,地誌,哲学など主として非純文学的な内容をもつものに用いられた。ギリシアではヘロドトス,ツキジデス,プラトン,アリストテレス,ローマではキケロ,カエサル,リウィウスなどが代表的散文家である。イギリスやフランスでは散文はまず法律文書に用いられ,次いで年代記,旅行記,さらに聖書の翻訳や説教書などにも用いられるようになった。ルネサンス期に入ると,文学にも使われはじめ,ラブレーの『ガルガンチュアとパンタグリュエル』,T.モアの『ユートピア』などの作品が現れた。劇はもとは韻文で書かれるのを原則とし,散文は下層階級の人物,道化,狂人など,通常の規範からはずれた人物のせりふに限られていたが,18世紀以後,まず喜劇が,次いで悲劇が,散文のみで書かれることが多くなった。一方,散文による文学論やエッセーなどの形式も 17世紀から盛んになり,モンテーニュらがすぐれた作品を残した。しかし,散文と最も密接に結びついた文学形式は,18世紀以後に急激に発展した小説である。現代では詩の多くが韻文で書かれているのを除けば,内容が文学的であるか否かを問わず,あらゆる文章表現は散文の形をとるのが通例である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

普及版 字通 「散文」の読み・字形・画数・意味

【散文】さんぶん

文章。

字通「散」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の散文の言及

【韻文】より


︿prose︿︿

【日本文学】より

…すなわち文学とは言語芸術である。しかしこの種の理論の多くは,詩を説明するのに有効で,散文を扱うのにそうでない。しかるに文学作品の範囲を定めるのに実際的な困難を生じるのは,主として散文に関してである。…

【文学】より


 調

※「散文」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

メタン


 CH4 2530%...


コトバンク for iPhone

コトバンク for Android