氷河時代(読み)ヒョウガジダイ(英語表記)ice age

翻訳|ice age

デジタル大辞泉 「氷河時代」の意味・読み・例文・類語

ひょうが‐じだい【氷河時代】

 
 

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精選版 日本国語大辞典 「氷河時代」の意味・読み・例文・類語

ひょうが‐じだい【氷河時代】

 

(一)   退
(一)[]()(1910︿)
 

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改訂新版 世界大百科事典 「氷河時代」の意味・わかりやすい解説

氷河時代 (ひょうがじだい)
ice age


10%2001

1.45×106km224×106km34.4×106km271.3×106km33

 solifluction

 沿glacial stageinterglacial stage西

 104105103104西湿

-退

 

123湿西12

 W.M.Milankovitch12.22e11e1e2e67%30%10512703423.524.521.5

 10°1004000δ18O


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日本大百科全書(ニッポニカ) 「氷河時代」の意味・わかりやすい解説

氷河時代
ひょうがじだい
ice age


46()

 ()20723


第四紀の氷河時代


調200170710使10232180001030

 西西西西

 100130


日本の氷河時代

当時、日本海と外洋とをつなぐ対馬(つしま)、津軽、宗谷などの海峡は陸化、あるいは著しく幅の狭い海峡となり、日本海が内陸海と化し、そこを経由して大陸の動植物の侵入がおこっている。この2万年前の最寒冷期かつ海面最低下期における日本列島の古地理は、当時の状況を物語る化石や地形など多くの資料と、その時代を決定する炭素14法(年代測定)、広域テフラtephra(火山砕屑(さいせつ)物)により、かなりよく復原されている。当時の海面低下量は約140メートルから80±5などさまざまに推定されているが、目安としておよそ100メートルとすることができよう。100メートルの海面低下が生じると日本列島周辺の大陸棚はかなりの面積にわたり陸化する。北海道は樺太(からふと)(サハリン)、国後(くなしり)島と陸続きとなり、津軽海峡は幅は狭いが存続していた。本州は瀬戸内海の陸化により四国、九州と接続する。九州の西方も広く陸化するが、100メートルの海面低下ではまだ対馬とは接続せず、対馬海峡と朝鮮海峡は幅が狭くなって存続したことになる。当時の環境を、植物遺体、花粉、氷河、周氷河地形などから検討すると、森林限界は北海道で現在より1600メートル低下して、北海道の大部分がツンドラないし森林ツンドラとなり、周氷河域であった。本州中部、四国、九州でも森林限界が1500メートルも低くなり、それ以高は周氷河地域となった。年平均温度では7~8℃の低下となり、亜寒帯林と冷温帯林の境界は、低地では関東中部にあり、冷温帯林と暖温帯林の境界が九州南端付近まで南下した。

 大形哺乳(ほにゅう)動物では、北海道にはマンモスゾウが南下してきたが、津軽海峡を越えて本州には達しなかった。中形および小形の動物は、すでにこの時期には北海道と本州とでは関連がなかった。ニホンザル、ツキノワグマ、カモシカ、モグラ、カワネズミなどは青森県下北半島を北限とし、ヒグマ、クロテン、ナキウサギ、シマリスは北海道渡島(おしま)半島を南限としている。この時期には生物地理区界としてのブレーキストン線が津軽海峡に確立していたことを示す。しかしヘラジカ、ヒグマはこの時期には本州地域に侵入している。本州地域ではナウマンゾウ、ヤベオオツノシカ、ニホンジカ、ヘラジカなど多種類の哺乳動物がみられるが、この時期の末期には大形のものはほとんど絶滅した。一方、この当時の日本列島周辺の海況は現在とはかなり異なっていた。現在、千葉県銚子(ちょうし)沖付近で本州沿岸を離れ、蛇行しながら東流する黒潮は当時九州南東方付近に止まり、現在北海道から東北地方の沖合いにかけて南下する親潮が紀伊半島あたりまで南下していたと考えられる。日本海では、約3万年前以降2万年前に向かって、対馬海流に伴う外洋水の流入が急激に減じ、津軽海峡も陸化して黄河起源と考えられる淡水の流入が生じた。このため表層より下は停滞的環境に変わり、酸素の供給が不足して底層水が還元状態になった。その後、津軽海峡が開いて北西太平洋の寒冷な海水が流入し、これに伴い表層水も外洋と同じ塩分濃度に戻り、停滞的状態は解消されたが、まだ対馬海流が流入しないため、北太平洋と同じような海況となっていた。現在と同じ海況になったのは、完新世(沖積世、現世)に入って対馬海流が進入した1万年前のことである。

[松島義章]

『小林国夫・阪口豊著『氷河時代』(1982・岩波書店)』『J・インブリー、K・P・インブリー著、小泉格訳『氷河時代の謎をとく』(1982・岩波現代選書)』『成瀬洋著『第四紀』(1982・岩波書店)』『A・ホームズ著、上田誠也他訳『一般地質学』(1984・東京大学出版会)』


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百科事典マイペディア 「氷河時代」の意味・わかりやすい解説

氷河時代【ひょうがじだい】

 

 

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「氷河時代」の意味・わかりやすい解説

氷河時代
ひょうがじだい
ice age

 
66 100m  

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「氷河時代」の解説

氷河時代
ひょうがじだい


()46

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